2013
02.09

「君のいないサマーデイズ」

君のいないサマーデイズ [DVD]君のいないサマーデイズ [DVD]
(2013/01/09)
マリオン・コティヤール、ジャン・デュジャルダン 他

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毎年、夏のバカンスをリゾート地でともに過ごす男女12人の仲間たち。
だが、今年はなんとその中のひとりリュドがバカンスを目前にしたある朝、交通事故にあい重傷を負ってしまう。

集中治療室のリュドの姿にショックを受けた彼らだが、目前に迫ったバカンスをどう過ごそうかということもみなにとっては重大なこと。
相談の結果、例年の半分、2週間でバカンスを切り上げ戻ってこようということになったのだが・・・・。


人気俳優でもあるギョーム・カネ監督作品(以前鑑賞した『唇を閉ざせ』もなかなか印象的でした)なのですが、
キャストの豪華さ、ご覧あれ~

『アーティスト』のジャン・デュジャルダン、『最強のふたり』のフランソワ・クリュゼ、『ミッドナイト・イン・パリ』も素敵だったマリオン・コティヤール、そして(なにより嬉しい!)ブノワ・マジメル
堂々たる顔ぶれなのに・・・日本未公開ですって


ジャン・デュジャルダンは事故で重傷を負うリュドの役なので、登場シーンも少ないのですが
冒頭のクラブでのシーンやバカンス中にみんなで見返す去年のビデオ画像の中での姿など(短い登場ながらも)
陽気で楽しくて・・きっとムードメーカーだったのねと思わせる魅力を感じさせてくれました。

リュドが事故に遇ったと聞き病院に集まってくる仲間たち。
まだ幕が開いたばかりで、誰がだれなのか、彼らがそれぞれどんな関係なのか、分からないまま・・・、
会話や表情からいろいろと想像しちゃう、映画の面白さです。

彼らの関係だけじゃなくってどういう性格なのかっていうのも、言葉の端々から匂ってきますヨ(友達が重症なのにジュリエットを連発するアントワーヌとか、バカンスのことを仕切るマックス)。


華があるわ、マリオン・コティヤール彼女はリュドとどういう関係?グループの中ではどんな存在なのかしら・・ということも気になるのですが、
一番気になるのはやはり!マジメル演じるヴァンサン

なんと親友としてずっと付き合ってきたマックスに「(ぼくはゲイではないけれど)君のことが好きなんだ」なんて打ち明けちゃったりするんですもの。
お互い既婚者で奥さんも子どももいる身、マックスにしたらいきなり何を言い出すのかーーー!!と青天の霹靂以外の何物でもなかったんだけれど。
マックスのこの怒りっぷり、悩みに悩んで打ち明けたヴァンサンの表情が切なくって。


バカンス中も実にいろんな、些細なことで怒りまくるマックス、別荘に住み着いたイタチに腹を立てて壁を壊しちゃうシーンは呆れながらも笑っちゃいますが、他のことでは・・・決して笑えない、ちょっとヒトとしてそれはそうなの!?って思ってしまう部分も多かったわ。
思わずヴァンサン、彼のどこがいいんだろうって
でもこういう人物いるいる!っていう人間臭さというか、リアルさ、クリュゼ、上手いですよね。



美味しいものを食べて海に繰り出し、笑いあう仲間たち。
でも彼らひとりひとりが抱えている悩みや問題がいろんな風に顔を出してバカンスの空気を微妙なものに変えてゆく・・・。

決して若いとはいえない彼ら、愛もなかなかに複雑なのネこういう部分はおフランスだわ~って思ってしまいます。


それにしてもこの長い夏のバカンス、あちらでは当たり前のことなのね、家族だけじゃなくって(この映画のように)仲間内で過ごす人々も多いのかしら。
この映画の発想は監督がケガでバカンスにいけなかった実体験から来ているんですって。
よっぽど悔しい思いをしたのでしょう


154分と言う長丁場で実に自然体でじっくり~~~と悩める大人たちのバカンス風景を描き出した本作(初めはその長さに驚いたけれど、意外と長く感じませんでした)
愛や友情にもはっきりとした結末を示すことはありませんでしたが、
実際の人生もそういうものかもしれません。


さて・・・彼ら、来年のバカンスはどんな風に過ごすのかなぁ・・・。

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