2012
11.13

「裏切りのサーカス」

映画チラシ 『裏切りのサーカス』 ゲイリー・オールドマン映画チラシ 『裏切りのサーカス』 ゲイリー・オールドマン
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不明

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東西冷戦下、英国諜報部“サーカス”のリーダーコントロールは、幹部の中にソ連の二重スパイ“もぐら”がいるという疑いを持ち、その情報を得るため秘密裏に部下をブタペストへと送る。
だが結果は不名誉な失敗に終わり、コントロールは責任を取って右腕でもあったスマイリー共に諜報部を去った。

しかし、その後スマイリーのもとに組織の裏切り者を探し出せという命令が下る。
果たして裏切り者は誰なのか・・・。


組織の中の裏切り者を探せ!!

スパイ映画のまさに王道中の王道ともいえる内容デス。


主演はゲイリー・オールドマン。この映画の中では、いつもより一層渋い~~。
そして映画もとてもリアルというか、ありえないアクションや銃撃戦など無い、地に足のついたスパイ映画でしたねぇ。

はっきり言っちゃうと「地味」なスパイ映画だと思うんだけれど、だからといって退屈かと言うとこれがもう全然違う!
ひとつ、ひとつのシーン、カットから目が離せない、「気を抜いてなど見られない」作品でした

たとえば、組織から離れたスマイリーが健康のため?水泳から歩いて帰るシーンを何気なく観ていると。
向きを変えたスマイリーの姿の次に、病院のベッドに横たわるコントロールの「死」を予想させるシーンが一瞬挟まれるんですねぇ。

しかも一切説明などありませんよ~。

スマイリーが過去に参加したクリスマスパーティーのシーンも何度か映し出されるのだけれど、
そこでも「あ?今のは・・もしや?」ってこちらに想像させるカットを挟んでくるニクさ

おまけに、若年からオジサマまで男優陣がいっぱいな上に、
スーツ&眼鏡、(そうそう銀のライターなんていう小物もキーワードでしたっけ)というファッションから、
調度品に至るまで(チェスの駒に幹部の写真が貼ってあったり)
イギリスの匂いがいっぱい。
飲めないけれど傍にお酒なんて置いて観たいくらいの、大人の香り溢れるスパイ映画でした。


静かながらもドキドキ、ハラハラするシーンももちろん有り!

冒頭のブタペストのシーンではウェイターの震える手にドキッ、
リッキー・ターが愛してしまったロシアの女工作員に電話をするシーンには胃が痛くなり


裏切りのサーカス

スマイリーの元で働くピーターが資料を盗み出そうとする↑のシーンもハラハラしましたねぇ

でもこの映画で一番驚いたのは、登場した男たちがそれぞれ「愛」に悩み、苦しみ、涙する・・、そういう姿があったことでしたよ~。

スマイリーのウィークポイントは、妻。
リッキー・ターは、ロシアの工作員イリーナを愛し、
ジムとヘイドンはパーティーで視線を交わす
身辺整理をしろとスマイリーに言われたピーターもまた、同居の男性との別れに涙する・・・。


最後の最後まで姿を見せなかったロシアの大物カーラ、
スマイリーの妻の顔も見せませんでしたね。あぁ・・・これもまたニクイじゃありませんか。

トーマス・アルフレッドソン監督、『ぼくのエリ 200歳の少女』に続いて本作もとても良かったです。


ゲイリー・オールドマン、ジョン・ハート、コリン・ファース、
トム・ハーディ、ベネディクト・カンバーバッチ、マーク・ストロング・・・・・

男優さんたちにも乾杯~

彼らの表情、その目線、会話。
一度だけではたぶん、拾い切れてないものがいろいろありそうで、もう一度観てみたい・・そんな気持ちにさせる作品です。


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(2012/03/31)
ジョン ル・カレ

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原作もチェックしなくっちゃ!!

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