2012
09.26

「拘禁 囚われし宿命の女」

拘禁 囚われし宿命の女 [DVD]拘禁 囚われし宿命の女 [DVD]
(2012/07/06)
エドゥアルド・ノリエガ、フェリックス・ゴメス 他

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19世紀末、スペイン。
プラッツ家の令嬢ホアナは、見るものや聞くものが歪んで正しく認識できないという奇妙な病(アグノシア)に冒されていた。

発病したのは7年前、ホアナの父が開発した最新鋭のライフル用照準レンズがお披露目された日だった。
以来、プラッツ氏はこのレンズを封印してしまう。

だが、そのレンズを諦めきれない者の手が館に入り込んでいた。
ホアナからレンズの製造式を聞き出そうと、病を治すと称して彼女を幽閉するのだが・・・。


↓ ストーリーの結末、書いています、未見の方はご注意くださいね。


『パンズ・ラビリンス』のプロデューサー、アルバロ・アウグスティン製作、
『デビルズ・バックボーン』のアントニオ・トラショラス共同脚本。
19世紀末のバルセロナの町並みのセット、要塞のような城の室内・調度品、すべてが重厚でゴージャス。
ディケンズの、ポーの古典小説を思わせる、完璧なゴシックロマンの世界を再現



DVDの内容紹介を読んで、目がきらり~ん

・・・が、なんですのーー!この妖しげなタイトルは

原題は『AGNOSIA』
物体をちゃんと認識できない病の名前だそうです。
そのまま使って『アグノシア 囚われし宿命の女』でいいではないですか!!
全くもうーー!そういう路線で見てもらおうというつもりなんですかねぇ。
うら若き乙女だったら借りにくい、こんなタイトルは止めて欲しいですね。(ってしっかり借りてる私はもううら若くない乙女デス)


映像がね、↑にも書かれていますが独特な雰囲気に溢れていました。

優美というよりも、強固でしっかりとした要塞のような作りのプリッツ家のお城。
豪華な調度品、時代がかったホアナや召使いたちの衣装・・でもね、とにかく画面が暗めなのでその豪華さを堪能するというよりは、
怪しいわ~、なんだか怖いわ・・という

ゾクゾクっとする空気に満ちていました。


レンズを諦めきれない女実業家が仕組んだ、ホアナ幽閉作戦(?)、いや、これがなんとも手が込んだというか、怪しいというか。
3日間、彼女を誰とも会えない、幽閉状態にしておいて(自分たちの監視下の元)
ひとり孤独に過ごす彼女の元に婚約者カルロスと偽って(彼に似た)元お城の従業員ビセンテを送り込む。

モノをはっきりと見る事ができない彼女は、始め普段と雰囲気の違う彼を不思議に思うのだけれど・・・しだいにいつもの少し距離を置いたカルロスとは違う情熱的なビセンテに惹かれて行ってしまう・・という。

そうそう、最初に登場した時に、カルロスとビセンテ、確かに似てて、んん?何?これ、なんでこんなに似た雰囲気の人を出すの?って不思議に思っていたのですが。

そのためだったとはーー

幼いころからホアナを知っていて婚約はしているけれども、彼女の心の奥まで踏みこめないでいるカルロス、
(父親とホアナ、2人の強い愛情の結びつきをずっと見てきたせいかもしれないかな・・・と思うんだけど)
そんな拘りはなく出会って、身分は違うけれどもホアナ自身に惹かれてしまったビセンテ。

ホアナ自身は、これまでちょっと遠くに思っていたカルロスが、これほど自分に向き合ってくれたことが嬉しくて女性としての愛を彼に(本当はビセンテの)捧げてしまう。

ちょっと考えたら、婚約者を間違う?って思ってしまうけれど
この病に侵されたら見るものや聞くものも歪んで見え(聞こえ)るそうなので・・、そういう設定があってこそのストーリーなのでしょうね。

そんな突っ込みも、いかにも怪しすぎ~なドクターのルックスや
重厚な舞台や雰囲気、加えて突然見せたホアナの裸に驚いていつのまにか、消えちゃいましたヨ


それにしても、あまりにも哀しい結末ではありませんか・・。
雪の降るクリスマスの日、教会の前で息絶えるホアナと彼女を見守る二人の男
悲しいほど美しく絵になるシーンではありましたが・・、あぁ・・彼女たちが何をしたというのでしょう。
彼女の愛を知ったビセンテはまだしも、カルロス、あまりにも気の毒

コノヤロー!!って罵倒したくなる黒幕が何の罰も受けずに終わるのも、ムカムカして悔しいーー
いやいや、人の愛をもてあそぶようなヤツにはいつか、きっと報いがあるに違いありません。
(悔しいからそう信じておこう!)

そうそう、あの数字だけでレンズ製造できる?って思ってしまいましたが・・・まあ、そういう突っ込みもヤボでしょうか。

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