2012
09.22

「HELL」

HELL [DVD]HELL [DVD]
(2012/09/05)
ハンナ・ヘルツシュプルング、ラース・アイディンガー 他

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2016年。
太陽嵐により、地球の大気温度が10度上昇。
水と食糧の枯渇により大勢の人々が死に絶えた地球は、不毛の地と化していた・・。

マリー(ハンナ・ヘルツシュプルング)とレオニー(リサ・ヴィカリ)姉妹は、湧き水が残されている場所があることを信じ、都市を離れ山岳地帯を目指す。

だが、その途中、謎の男たちの集団に妹レオニーが連れ去られてしまう。
必死で妹を探すマリーはエリザベートという老女と出会い、彼女の家族が住む農場へとたどり着くのだが・・。



2016年って・・・今からわずか4年後じゃありませんか
いえ、でも、毎夏のこの暑さ(今年も暑かったーーー!)
地球温暖化を思うと・・・なんだかこの4年後の世界が全くあり得ないことではないような気がして・・。

怖い

同じように世紀末を迎えた地球を描く『ザ・ロード』の世界は、氷と雪に閉ざされていました
こちらは全くの逆。
乾ききった大地に(昼間は外を歩けないほどの)照りつける太陽光の眩しさ、痛さ。

氷河期のような世界と、砂漠化した世界。
あぁ・・どっちもイヤ


HELL3.jpg

主人公マリーを熱演するのは『4分間のピアニスト』のハンナ・ヘルツシュプルング。
でも『4分間のピアニスト』私は未見でしたので彼女初めて
他の役者さんたちも知らない方たちばかりでしたので、逆にこれがとても新鮮でした。

車で山へ向かうマリーとレオニー姉妹、そしてマリーの恋人らしい、男性フィリップ。
ちょっとイライラしているようなフィリップ(この状況なら仕方ないことなのでしょうけど)とどうやら彼が好きになれないらしいレオニー。
3人の間に流れる微妙な空気に心も落ち着きません

『ザ・ロード』でも同じような過酷な環境にありながら、こちらは心がしっかりとつながった父と子、そういう面では安心感がありました。労わりあう言葉に静かな感動を覚えることもたびたび。

でもこちらでは(姉妹は心配しあってはいますが)フィリップとマリーの間にもなんだか信頼しきってはいない部分も感じられるので、
大丈夫なの?この人たち?っていう人間関係の危うさも(過酷な環境の上に)プラスされて・・・より一層の緊迫感を感じましたヨ。
途中、ガソリンスタンドで出会ったトムが仲間に加わったことで、それまで3人でいたときと空気が違っていくのも面白かったです。

しかしまあ・・・謎の男たちの集団とエリザベートという老女との出会い、後半の展開も恐ろしかったですねぇ。
世紀末、食べ物が無くなると人間はどうするのか?
あぁ・・・結局そうなってしまうのね

実は冒頭(マリーたちの登場前に)二人の男女が登場するのですが彼女らがそれからどうなったのか・・この後半の農場のシーンになって「あ!そういうことなんだ!」って
農場の家族たちの食事のシーン、あの空気、マリーの表情、あぁ・・・なんともいえません。

それにしても、どこまでもどこまでも必死で妹を探す姉マリーのあの鬼気迫る表情、強さ、印象的でした。


HELL2.jpg
車中や日の翳った森の暗さから

HELL.jpg

この太陽の眩しさーー、ギラギラ。

光がこんなに怖いものだとは・・・設定や世界観はとても強烈だっただけに(マリーの熱演も!)
ストーリーにもうひとつ、何かプラスが欲しかった。

ラスト、遠い山上にかすかに見えた風景は、希望あるものだったのか、それとも・・。

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