2012
08.21

「ダークシティ」

ダークシティ [Blu-ray]ダークシティ [Blu-ray]
(2012/07/11)
ルーファス・シーウェル、キーファー・サザーランド 他

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ホテルのバスタブで目覚めたひとりの男。

名前も記憶も無くしていた上に身に覚えのない連続殺人事件の犯人にされた男(ルーファス・シーウェル)は、謎の人物シュレーバー博士(ドナルド・サザーランド)から逃げるようにとの電話を受ける。

フロントマンからの呼びかけで自分の名前がジョン・マードックだということを知った彼は、
不気味な黒いコートの一団に追われるうち、真夜中の12時になると一斉に眠ってしまう人々の姿と見る見るうちに変貌していく都市の姿を目撃する・・。

太陽の姿を目にした記憶が無い・・、昼はいつやってきているのか?
そして謎の集団の正体は?彼らの目的は?

記憶の片隅にちらつく思い出のシェル・ビーチに向かおうとするジョンだが・・・。



                
TUTAYAの発掘名品シリーズ、第24弾の中から気になるSF作品をチョイス~♪

『アイ,ロボット』のアレックス・プロヤスが監督と脚本を務めたSFスリラー。記憶喪失の男が連続殺人犯として追われながら、街の住民の記憶を支配する謎の集団“ストレンジャーズ”の正体に迫っていく。「信じている現実は本物か?」というSF 的考察を含んだ物語は翌年公開の『マトリックス』を先取りしており、レトロ&ハードボイルドな世界観は多くのSFファンをうならせた。ジェニファー・コネリー、キーファー・サザーランドらが好演。
 
                         (TUTAYA 発掘名品シリーズ紹介ページより)




※ネタバレしています、未見の方はご注意くださいね。




1998年の作品ですって。
知らなかったわ、(もちろん)未見だったわ、面白かったわ。
これだから発掘名品チェックは止められません~


闇に閉ざされた都市を舞台に記憶を失った主人公が、自らのアイデンティティーと都市の謎に迫ってゆく・・・。

記憶を失った主人公ってそんなに珍しい設定ではないと思うのですが、
冒頭、突然バスタブで目覚める(男の)主人公って・・・・かなり珍しいかも~(笑)


「ダークシティー」タイトル通り闇に閉ざされた暗~~い、暗い都市が舞台となっているのですが、
どこか古めかしい都市の建物のビジュアル、登場人物をうんと絞って描かれたストーリー、
いつになっても日が昇らない閉ざされた世界観に謎解きが良く似合う!
主人公を演じるルーファス・シーウェルのクラシックな顔立ちも雰囲気にとても合っていると思いましたヨ。


実は冒頭のナレーションで、滅びゆこうとしている異邦人たちが自分たちの絶滅の原因をみな同じ均一の記憶しかもたないことだと考えて、ひとりひとり違った記憶を持つ地球人を研究してるんだ・・・みたいなことが語られてしまうのですが、
こんな風にネタバレされていても、主人公の陥った事態や、細かい部分の謎解きへの興味が減ることも無く、
冒頭から中盤、そしてラストへ・・と緊張感を保ったまま見入ってしまいました。


異邦人たちのパワーが集結される真夜中の12時(といっても常に暗いので・・真夜中だよね?)
都市の人々は誰もかれもが眠らされてしまう・・そんな中、ひとり眠らないジョンが目撃する街の変貌ぶり。
まるでにょきにょきと生えてくるかのようにビルが伸びてきたり、逆に縮んだり・・・、ここはちょっとファンタジーっぽさもあって面白い。

建物が変えられるだけでなく、そこに住んでいる住民もその記憶を操作され、新しい記憶を刷りこまれ、目覚めた瞬間からまた違う自分としての人生が始まってゆく。
・・・とすると、今こうしている「自分自身」ははたして本当の自分なのか、その記憶も生まれてからの自分自身の記憶なのか・・。
怖いわ~~、なんかこう今立っている土台がぐらぐらと崩されるかのような感覚を覚えますね。


「ここに加えたいのは身近な人の死の記憶だ・・・」
異邦人に協力させられ(でもなんだか嬉々としてやっているようにも見えるところが怖い)人々の記憶をミックスするシュレーバー博士の実験ぶり・・、まるで絵具を混ぜ合わせるかのように・・スパイスを混合するかのようでした。



「記憶」というものの多様性(?)=生命力と考えついた異邦人の考え、興味深いです。

そして、人々の記憶の中に名前だけ存在する「シェル・ビーチ」、知っているはずなのに・・誰もそこへ行く方法を知らない。
このビーチの存在も、物語を担う大きな鍵として上手く使われていました。ラストでは再生への舞台ともなりましたね。


主人公の妻(というのも本当はどうだか分からない・・という点がまたミソ)役のジェニファー・コネリーも若いわ~。
クラブで歌を歌う彼女が、とても雰囲気があって歌も良かった聞き惚れてしまいました。

いったいどっちの味方なの?というシュレーバー博士、キーファー・サザーランドがいつもとは全く違った雰囲気で怪しい、怪しい(笑)
博士が通っているプールのビジュアルも雰囲気バッチリ。

ジョンを追いながらも、都市の不思議な謎にしだいに気づいていく警部にウィリアム・ハートと・・・なかなか豪華な顔ぶれです。



異邦人たちが、精神力でモノを作りかえてゆく「チューン」って呼ばれていましたっけ。建物を造り変えちゃう・・、スゴイ力。
でもこの力をジョンも持ってしまう

しかも・・・彼らに負けないくらい(最終的には勝ってしまいますから!)のパワー、どうして彼がそれほどの力を持ったのかは説明されていませんでしたが、
異邦人の首領とのパワー対決、なぜかとっても昔観た懐かしいアニメバビルⅡ世とヨミの対決を思い出してしまった私でした。

その力で、新しい都市を創造するジョン(おおおーー、神様レベル!かなりビックリですが)
太陽の光、本物の海~。
冒頭からずーーーーっと闇の中でしたから、最後の最後の、この明るさ、眩しさがとても印象的でした。


シェルビーチで、アリスの記憶を刷りこまれたエマとまた再び出会うジョン。
ダークじゃない、光あふれる世界で新しい記憶を紡いでゆく・・・。
ラストのこの優しさもとっても好みでした

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