2012
08.14

「メランコリア」

メランコリア [Blu-ray]メランコリア [Blu-ray]
(2012/08/03)
キルスティン・ダンスト、シャルロット・ゲンズブール 他

商品詳細を見る




<第1部 ジャスティン>

結婚披露宴が行われる姉夫婦の屋敷へと向かう新婦ジャスティン(キルスティン・ダンスト)と新郎マイケル(アレクサンダー・スカースガード)だが、2人の乗るリムジンが狭いカーブを曲がり切れず・・2時間も遅刻してしまう。

ようやく始まったパーティだが、幸せそうな新婦の笑顔はやがて・・・憂鬱そうな表情へと変わってゆく。
悪意ある言葉を投げつける母、2人の女性に夢中で娘の名前さえ間違える父、披露宴ででも彼女に仕事をさせようと執拗に迫る上司、新郎マイケルの優しさですら・・ジャスティンには自分を縛るものに感じられてしまう。

会場を離れ、情緒不安定な行動を繰り返すジャスティン・・・。
パーティの後、マイケルは別れを告げて去ってゆく。



<第2部 クレア>

披露宴から7週間後。
ジャスティンの姉、クレアは、地球に異常接近する惑星メランコリアの存在に脅えていた。
夫ジョンは、地球に衝突することはない”と妻をなだめながらも・・一方では非常時の備えも用意しているのだった。

そんな中、うつ病が進行したたジャスティンが屋敷へとやって来る。
支えられなければ歩くこともできず、食べ物も口にしなかったジャスティンだったが、惑星の接近とともに彼女の心は軽くなってゆくのだった・・・。


キキちゃんが、カンヌ映画祭で最優秀女優賞を受賞した作品!と聞いて興味津々だったのですが、
実は(巷ではとても有名な)トリアー監督作品、これまで1本も観たことがありません。

う~ん、何故かなぁ・・、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は、ちらりとレビューを読んだだけで怖気づいてしまったんですよね私の中の何かが「やめとけ」って囁きました

というわけで初のトリアー監督作品。

冒頭の8分間?のプロローグ、この映像だけですでにビックリ

メランコリア

まるで絵画みたい
引き寄せられるかのように魅入ってしまう。でも、なにか見てはいけないものを見てしまったかのような怖さもある。
だって、最後には惑星が地球にぶつかってしまう。そんな衝撃的なシーンも見せられるんですからねぇ。

このプロローグだけでもう、すでに映画の内容を集約しているかのようですよね(実際、観終わったからまたこのプロローグ見返してみました)

・・・で第Ⅰ部は「ジャスティン」

プロローグの怖~い表情から一転して、ゴージャスな笑顔を見せるウエディング姿のジャスティン。
あれ?幸せそう


メランコリア2


新郎もなかなかの男前(嫌な上司役で登場するステラン・スカースガートの息子さん!イケメンですゾ)と安心していたのですが・・・。

これがパーティーが進行するにつれ、どんどんと不穏な空気を漂わせ・・・。

あぁ、もうなんていたたまれないパーティなんでしょう!出席していたら、速攻帰りたい。
母親役のシャーロット・ランプリング、ドンピシャ!の役柄・・って言ったら失礼かしら~(苦笑)、父親はジョン・ハート、
さきほども書きましたが上司はステラン・スカースガートと豪華な顔ぶれの役者さんたちが、それぞれの毒をまき散らしちゃう

まるで何か重たい重力に捕らわれていくかのような、けだるい~ジャスティンの表情がすごい。
キキちゃん~~、こういう目つき、ハマり過ぎ

優しい夫マイケルの「リンゴ畑」の写真すら、彼女には自分をからめるモノのように思えたのかしらねぇ。
彼女が「ずーーと持っていて」と渡された写真を(何も無かったかのように)その場に置いていっちゃうところなんて・・彼があまりにも可哀想で

まるでイヤ~な人物勢ぞろい・・みたいな中で、クレアの息子とマイケル、そして一番普通に思える姉クレアに感情移入しながら見ちゃいましたが・・、

それにしてもリムジンの中で笑いあい、キスを交わしあっていた2人に一夜にして(数時間の間に)こんな結末が用意されているとは。
そんな驚きの結末に(途中から予想できるのが哀しい)行きつくまでの流れがあまりにも見事で怖い。

結局この夜、ジャスティンは最後の最後までウエディングドレスを脱ぎませんでした(マイケルにドレスのファスナーをまた止めさせるシーンの残酷さ)。これも何か意図するところがあるんどえしょうか。


姉クレアのつぶやき「時々、あたながとても憎らしい」
これ、分かる気がします。


第2部のタイトルは「クレア」


突然地球に異常接近してきた惑星メランコリア。
1部では常に静かな表情を浮かべていたクレアが、惑星の接近に脅え、しだいに理性を失っていく姿が描かれていきます。

逆に自分ひとりでは起き上がることもできないくらいうつ病が進行していたジャスティンは、世界の終わりが近づくにつれ・・平静さを取り戻していく。

息子はどこで育つの!?叫ぶようにいうクレアの気持ち、
守らなければならないものがある彼女には、今現在の平穏な毎日が壊れる事こそ、一番の恐怖。
この気持ち、分かります、やっぱりクレア寄りに見ちゃうなあ。

だからねぇ、惑星から降り注ぐ青い光を浴びてまるで何かから解放されたかのように全裸で寝そべる妹にはやっぱり驚いちゃう。
キキちゃんのヌード、とても綺麗でしたけどねぇ

クレアの夫ジョン(キーファー・サザーランド)ええーーー、家族を置いて一人だけ先に・・って。
そりゃあ、1部でもお金のことやゴルフ場の自慢ばかりで嫌ねぇ・とは思ったけど、卑怯すぎるよねぇ


地球にどんどんと近づいてくる惑星「メランコリア」
逃げることも、どうすることもできない。

私だったら、いったいどんな風に最後の瞬間を迎えるかしら。
テラスでワイン・・ってそんなに陳腐?
縁側でお茶を飲みながら迎えたい・・って思った私もジャスティンに「最低」ってバッサリ言われちゃう?


手を繋ぎ、惑星の衝突を待つ3人・・、SF的リアリティーはないのに、近づいてくるその時を感じてとても怖かった。
圧倒的な映像に飲みこまれたラストでした。

・・・そして・・無。



初トリアー監督作品。
むむむ~~、私にはまだまだ・・この1本だけで満腹です

トラックバックURL
http://teapleasebook.blog26.fc2.com/tb.php/528-11c78577
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top