2012
04.01

「年下のひと」

年下のひと 特別版 [DVD]年下のひと 特別版 [DVD]
(2000/12/08)
ジュリエット・ビノシュ、ブノワ・マジメル 他

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ジョルジュ・サンド、男性名のペンネームを持つフランスの女流作家。
『愛の妖精』を昔読みました。
のどかな田園地方を舞台にした双子の兄弟と少女の愛の物語。


奔放な恋愛歴、男装の麗人・・・としても有名な彼女の「年下のひと」といえば、真っ先に浮かぶのはショパン。
あまりにも有名な恋愛です。

でも作家として名を知られてきたばかりの頃のサンドが出会い、激しい恋に陥った「年下のひと」は詩人ミュッセ。

二人の短くも激しい・・・愛の物語、サンドを演じるのはジュリエット・ビノシュ、ミュッセはブノワ・マジメルです
はい、実生活でも恋に落ちた二人の激しい愛のオーラ伝わってきました。


 


1830年代フランス。
夫デュドバン男爵に別れを告げ、子どもたちとパリで暮らし始めたオロール(ジュリエット・ビノシュ)。
ジョルジュ・サンドとペンネームを改め、小説を発表した彼女は常に人々の注目の的。
ある時、出版社が主催した朗読会で酷評され傷つく彼女に、若い美貌の詩人ミュッセ(ブノワ・マジメル)が声をかける。

ミュッセの言葉に慰められ、笑顔を見せるサンド。
やがて・・・見つめあう二人。

ミュッセが囁く。
「恐ろしい考えが・・・・・
 でも・・・言いだす勇気がない」
「ここで、あなたにキスをしたい」

驚くサンド。
「大丈夫、しないから」

キスを交わす二人


ちょっと!ちょっとぉーーー!
なになに~~、これ。

参っちゃうなあ、ドキドキしちゃうなぁジタバタ・・・・(笑)


しかし、こんなロマンティックなキスで始まった二人の関係でしたが、とんでもない!!
愛し合っていながらも傷つけ合い、
離れては・・また求めあい、愛の喜びに浸ったかと思えば、苦しみも覚え。

いやぁ・・凄かった。

サンドに愛を囁きながら、一緒に旅に出ても売春宿に向かい、病気のサンドを遠ざけ、お酒に浸りアヘンに溺れるミュッセ。
典型的な破滅型の天才っていうのでしょうか。


この美貌の詩人を演じるブノア・マジメル。
若く美しく、そして恐ろしくこういう衣装や髪型が似合う。ため息もの。
それはもう美しいんだけど・・・実際こういう男性を好きになったりしたらとんでもないことになっちゃいますね。
あの教会での暴れっぷり・・・凄かったです。


そんな彼の激しい思いを年上のサンドは包み込むように愛するのですが、しだいに嫉妬や情緒不安定な行動に疲れてゆく。
旅先で支えてくれる医師の穏やかさに癒されてゆくサンドですが、このイタリアのお医者さんを演じているのはステファノ・ディオニジですよ!!

映画の中ではリストの名前や、彼女の肖像画を描くドラクロワも登場したりして・・・交友関係の広さを感じました。
人の中にいることを楽しむようなサンド、正反対に繊細な面を持つミュッセには、人の輪の中にいることが苦痛だったのかもしれません。
裕福な家庭に生まれ才能に恵まれながら、現実と理想の距離に疲れ、常に暗の方を向いてしまうミュッセと、現実的、逞しささえ感じてしまうサンド。

違っていたからこそ惹かれ、またその違いに傷ついていく。



はぁ・・・しかし、久々にこんなに激しく疲れる恋愛模様を見ましたよ。
周囲の人にしたら、どれだけ二人に振り回されることか。


有名デザイナー、ラクロワの手による衣装の素晴らしさ。
どの画面を取ってもまるで絵画のよう。

年下のひと

ミュッセ、背中も美しい~。



なぜ愛の物語を書くんだろう?
愛を不滅にするため?
それとも・・愛を消し去るため?

愛の炎は僕が死ぬまで燃え続ける。
愛はそうやって僕に復讐する。


出会いの時の台詞もそうでしたが、ミュッセの語る言葉、印象的なものが多かったです。

邦題は「年下のひと」ということで、どちらかというとサンドから見た物語のようですが、
原題を訳すると「世紀児たち」ということらしく、まさにこれはこの時代の二人のことですね。
むしろ後に「世紀児の告白」を執筆しているミュッセのその破滅的な愛を中心に描いていたのかもしれないなあと思いました。


金色の落ち葉の中、歩いていくサンドの後姿・・、
ラストシーンも、一枚の絵のように美しい。

・・・でも。
愛は絵のように美しいばかりではないのね。


血を流し、悲鳴をあげる・・・。そんな激しい愛の姿を見たような気がします。


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コメント
お邪魔します~~
これ私も前に見ました。
マジメル君ブームのときかな・・・。
とにかく実生活でも・・ということでよりリアルに
激しい感じだったような記憶が。くっついたり離れたりしているのを
みると、もう・・疲れちゃうよ・・って感じだけどやっぱり
こういう愛の世界ってみてみたいのよね・・・笑
瞳さんは詩人さんにも詳しいのですっごく興味深く見ることが
できたのでは・・・。
何にもないよりは振り返ってみたときに記憶に残る恋愛って
素敵だと思うけど・・・あまり濃いのもさすがにね・・・
イタリアのお医者さんて、↑調べたら、ああ・・あの人だったのね。
そのときは気づかなかったなあ・・・。いい男、
たくさんいたのね★
みみこdot 2012.04.02 15:13 | 編集
>みみこさん、
おはようございます。
みみこさんもご覧になっていたんですね~。

そうなの、もうくっついたかと思うと、離れ、離れたかと思うと求めあい・・・見てる方は疲れちゃうよねぇ。
でもやっぱり惹かれちゃうのよね、こういうのって。実生活では体験できないんので(笑)

自分勝手でお子ちゃまで、退廃的で・・でも繊細なミュッセ、マジメル君上手いわ~。

>振り返ってみたときに記憶に残る恋愛って
本当に愛したのは彼だけ・・って後にサンドが語ってましたけど・・・あとになるともっとああしておけば、こうだったら・・って思うんでしょうね。

いい男、いましたね~(笑)ドラクロワもね、素敵でした。

みみこさんの感想、読みにいきますね♪
dot 2012.04.03 08:15 | 編集
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