2012
03.18

「あしたのパスタはアルデンテ」

あしたのパスタはアルデンテ [DVD]あしたのパスタはアルデンテ [DVD]
(2012/03/02)
リッカルド・スカルマチョ、ニコール・グリマウド 他

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全くノーチェックの作品の場合、まず惹かれるのは、やっぱりタイトルなんだわ。

不思議なタイトルだけど美味しそう
パスタをアルデンテに茹でるのって難しいんだよねぇ、ついつい茹ですぎちゃう私です。

・・・と、監督さん、なんとあの『向かいの窓』のフェルザン・オズペテク監督
おお~~!!これはイイもの見つけました



※内容に詳しく触れています、全く知らずに楽しみたい方はご注意くださいね。



南イタリアにある老舗パスタ会社の次男トンマーゾ(リッカルド・スカマルチョ)は、兄アントニオ(アレッサンドロ・プレツィオージ)の新社長就任を祝う、共同経営者一族の晩餐会に参加するために帰郷する。

前夜、トンマーゾはその席上でこれまで家族に言えなかった3つの秘密を告白すると兄のアントニオに打ち明ける。
1つ目は経営学部ではなく文学部を卒業したこと。
2つ目はパスタ会社を継がずに小説家になりたいということ。
そして最大の秘密はゲイであること。

だが・・・ディナーの席上でいよいよトンマーゾが告白しようとした矢先、なんと兄アントニオが先にカミングアウトしてしまう!!

父ヴィンチェンツォ(エンニオ・ファンタスティキーニ)は憤怒のあまり、アントニオに勘当を言い渡し心筋梗塞で卒倒。
自分までもが告白すれば父と家族はどんなことになってしまうのか・・・。トンマーゾは告白どころか、ローマに戻ることもできず、共同経営者の美しい娘アルバ(ニコール・グリマウド)とパスタ工場を任される羽目になってしまう・・・・。




ストーリー、細かく書いてしまいましたが、私自身は内容をほとんど知らないまま観たので、この冒頭のお兄ちゃんのカミングアウトにビックリーーーー!!
昨夜弟の告白を静かに聞いていたお兄ちゃん、あなたもずっと隠していたなんて。

弟トンマーゾにしても「ええっ、まさか兄貴がしかもこのタイミングで・・・やられたーーーー」ですね。見事に先を越されちゃったわけですね。

男はみんな女性が大好きなんだ(しっかり浮気してます)が沁みこんでる父親にしたら・・・世の中ひっくり返っても信じられないこの事態、受け入れられないんですよねぇ。
小さな街のカフェで(長男のカミングアウトが)噂になってないか、あまりに過敏に反応しすぎてわざと笑い声をあげて陽気なふりをしてみたり。そんな父親を微妙な思いで見ているトンマーゾ。

あとはおまえだけが頼りだ・・なんて父親から縋られて
トンマーゾにしたら、ローマに飛んで帰りたい、パスタには全く興味がないのに・・そんな父親をむげにすることも出来ず。
共同経営者の娘さんと一緒に事業を引き継がなくてはいけなくなっちゃうんですよね。

彼女アルバ、美人さんですしかもスタイル抜群、だけど完璧じゃなくって、逆に情緒不安定っていうか、突っ走ってるっていうか・・・そういう不安定さが、今のトンマーゾと惹かれあう要素になっていく。

2人が一緒に(パスタじゃないの!)サンドイッチを食べるシーン、美味しそうでした♪
魅力的な彼女に、もしや・・・トンマーゾ、彼を裏切っちゃう?なんて思ってしまうほどでしたヨ。


そういえば、この映画原題は「MINE VAGANTI」って言って、浮遊する地雷?っていう意味だそうですが、

兄弟そろってカミングアウトしたアントニオとトンマーゾが地雷なの?って思ったら、いえいえ、他の面々もそれはそれは個性的でした。
情緒不安定でメチャクチャな車の運転をしちゃうアルバ、時々メガネをはずしては違う人に話かけてしまうセクシーなルチアーナ叔母さんは、夜な夜な誰かを部屋に誘っていたり、
空気読めない系の長女のダンナもいれば、
そう、家長のヴィンチェンツォから母さんは何をするか分からないから・・なんて言われているのがトンマーゾの祖母でしたね。


実は本作、冒頭はウエディング姿の花嫁が、思いつめた表情で木々の間を小走りに駆けてく・・という、とっても印象的なシーンから始まって、え?なに?なに、この展開って驚いたのですが、
この美しい花嫁が、実は祖母の若き日の姿だということが後々わかってきます。

本当に愛していた人とではなく、彼の兄と結婚しなければならなかった祖母。

「他人の望む人生なんてつまらない」そうトンマーゾに語るんですね。


パスタ会社には全く興味がわかないものの、父母も裏切れない、憂い顔のトンマーゾ君、いったいどうなるの?と眺めていたら、映画の中盤、ビックリのスパイスが。
そう、ローマからトンマーゾの友人たちがやってきたのです。

彼ら4人、トンマーゾのために家族には隠そうとしていますが、隠しきれないゲイっぷりが、なんともユーモラス、可愛い~~(笑)
その中で、ひとり静かなメガネ男子、ニコル君、素敵ですーー。うんうん、一目見ただけで彼がトンマーゾ君のお相手だと分かりましたよ。


息子たちを愛してはいるけれど、長男アントニオのカミングアウトに「いつかは治るものかしら?」なんていう質問を医者であるニコル君にぶつけてしまう・・・そんなトンマーゾの母もね、そういう風に捉えてしまうのね・・と思ってしまいました。

ただ、この映画、息子のカミングアウト騒動に揺れる家族の物語・・というそれだけじゃなくって、
時折若き日の祖母のエピソードを挟み込み、

自分が自分らしく生きることの難しさや、家族を大切にしながらも、でも自分を殺してまで生きるのは虚しいこと。そういうことを時にじっくりと、時にユーモラスに描いていましたね。

おばあ様、最後は思いっきり自分のやりたいこと、願いを叶えちゃったっていうことでしょうか


ラストは、過去の花嫁の結婚式から、現在の家族の祝祭のシーンへと見事に引き継がれて・・・、みなが笑顔を見せる素敵なラストシーンでした。


主演のリッカルド・スカマルチョを始め、イタリアのいろんなタイプのイケメンが登場して・・・、見惚れていたら、間違いなくパスタはアルデンテを通り越してユデユデになってしまうことでしょう(笑)

メガネがとっても似合うトンマーゾの恋人ニコル君と
若き祖母の思い人が特に素敵~♪ちょっとヒースに似てました・・よ。

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コメント
瞳さん、こんにちは。
いつも面白そうな地味映画ご紹介有難うございます♪
それとメールも・・お返事しましたのでヨロシクです。

そして・・ちょっとお話したかったのがコレ~。
未見なんだけど、去年こちらでも公開されてて、
ポスターを見るたびに、つい、「あたしのパスタはアルデンテ」って読んでました;;
で、なんとなく面白そう~って思って観たかったんだけど見逃しちゃって・・
でも、これがあの「向かいの窓」の監督さんだとは知らなかったです。
そうだったんですね~。雰囲気的にはコメディっぽかったけど、どうでしたか?
瞳さん、また浸れたかしら?( ̄m ̄〃
私も、そのうち絶対見たいと思います。
(今、TVの録画容量がいっぱいでヤバい状態なので、そこのを鑑賞してからね)
ついでに・・瞳さんの場合は・・「あたしの麺はさぬきうどん」・・かな?
・・失礼しました。(* ̄∇ ̄*)エヘヘ
tsurubaradot 2012.04.03 17:47 | 編集
>tsurubaraさん

こんにちは。
先日は春の大嵐、怖かったですね~。
そちらは大丈夫でしたか?
メールお返事ありがとうございます♪

あ、この映画だったんですねi-190
あははは~、「あたしのパスタはアルデンテ」(笑)自信満々だぁ(笑)

私も食べ物のついてるタイトルに弱くって反応してしまいましたヨ。
そしたら、「向かいの窓」の監督さんだったので、ビックリ!!

コメディと思って見始めたら、冒頭なにやらサスペンスチックで驚き、途中はコメディになって笑い、でもいろいろ考えさせられる部分もあり・・な作品でしたよ。

tsurubaraさんもぜひご覧になってみてくださいね。

「あたしの麺はさぬきうどん~」(爆笑)
確かにそうです!!

あ、そういえば先日読んだ本にアルデンテにゆでる秘訣は、硬水を使うこと!ってありましたよ。
だから外国のパスタはアルデンテに茹でられるんですって。


dot 2012.04.05 17:01 | 編集
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