2012
02.05

「スーパー」

スーパー! スペシャル・エディション [Blu-ray]スーパー! スペシャル・エディション [Blu-ray]
(2012/01/07)
レイン・ウィルソン、エレン・ペイジ 他

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愛するサラとの結婚式、
警官に「犯人はあっちに逃げました!」と教えられたこと。

フランクのこれまでの人生で、完璧な瞬間はこの2つだけ。
このたった2つの完璧な瞬間を忘れないように生きていこう・・と心に決めた冴えない中年男フランク(レイン・ウィルソン)。
なのに・・元ジャンキーのサラは薬の誘惑を抑えきれず、ドラッグディーラーのジョック(ケヴィン・ベーコン)を追って出て行ってしまう。

落ち込むフランクだが、ある日神の啓示を受け選ばれた人間として「ヒーロー」となることを決意する。
クリムゾンボルトと名乗り、地道に町の犯罪に立ち向かおうとするのだが・・・。


※ネタバレしています、未見の方はご注意くださいね。


冴えない男が、お手製のコスチュームでヒーローに変身~!・・と聞くと、「キックアス」を思い出しちゃうけど、
あちらは若くてしかも普通にイイ男だよね?・・なアーロン・ジョンソン君に対して、レイン・ウィルソン演じるフランクは・・確かに冴えないかも~~

そんな冴えない彼の大切な人生の輝きであったサラ(リブ・タイラーがゴージャスです)はドラッグから抜けきれず、ジョックの手に落ちてしまう。


警察にも相手にされないフランク。
でも彼はある日TVで観たキリスト教ヒーロー(このヒーローって本当にいるんだ・・・黄色いコスチュームがやけに強烈!)と神のお告げを受けて自分は選ばれた人間だ!って思っちゃう。


この神様の啓示のシーン、タコのような触手がくねくねと伸びてきたり、なんと頭が切断されちゃう・・というハンニバルを思い出させる真っ青なグロさでビックリ。
思わず画面から目を離してしまいましたよ・・ヨヨヨ


そう、この映画、不思議なゆるさと強烈なグロさがなんとも奇妙に混在する驚きのヒーローものでした!!


前半、ジョックやその部下たちとフランクのやりとりなんかは、どちらかというとコミカルな感じなんですよね。
ケビン・ベーコンの悪っぷりがまた、軽~~い感じだから。

結構ゆる系かしら?なんて油断していたら、とんでもなかったデス

突然ジョックの部下たちによって警察官が惨殺されたかと思うと
対するクリムゾンボルトは、自分の(ヒーローとしての)無力さに武器を手にするのですが・・・選んだのが鉄製のレンチ。

列に割り込みをした一般市民を許せずに、なんとレンチで殴って重傷を負わせちゃったりする暴走っぷり。
そりゃぁ、私も割り込みは許せませんが・・それにしたってやり過ぎです~~。

これじゃあもうヒーローとはいえないけれど
でも、悪を懲らしめようとしても、秀でた能力、大いなる力がなければ結局武器に頼り、暴力に走ってしまう。
そんなリアルさが妙に心に痛くて複雑な思いです。

いったいクリムゾンボルトのヒーロー活動はどこへ向かうのかと思っていたら、今度はそんな彼に相棒が。

コミックショップに勤めるリビー(エレン・ペイジ)に正体を知られちゃうんだけど、このリビーがとにかく危ない!!
二次元のヒーローと現実が区別できず、ヒーローの相棒になれることに狂喜乱舞!自らボルティーと名乗り、押しかけ相棒になっちゃうんですねぇ。

その突っ走りぶりときたら・・・。


お手製のコスチュームに身を包み、側転したり、パンチを繰り出す姿に・・思わずぷぷっ(笑)
おまけにセクシーポーズを取って見せちゃうんだけど、エレン・ペイジちゃん・・・お世辞にもセクシーとはあまりにも程遠くって。
胸ぺたん、ちっちゃい、お子ちゃま~~

いやいや・・でもぷぷっと笑ってる場合ではないのです!!
彼女のキレップリ、アブナイっぷりにどんどん固まってしまいました。
エレン・ペイジ、ここまでやるんだ・・すごいわぁ。


自分も暴走していたフランクが、彼女の姿を見てだんだん冷静になっていくところがなんともいえません。
ヒーローってもっともっと派手にいろいろやるんじゃない!ってハヤル彼女に、
「コマとコマの間には空白があるだろう・・」と諭すシーンが印象的でしたね。



そして、ついにフランクは愛するサラを救出にジョックの屋敷へと向かうのですが、、
ここからの展開は血が飛び、肉も飛び・・

まさかボルティーがあんな姿になってしまうとは・・。
これはもうすっごいショックでした。あの危なさが招いたことといったらそうなのかもしれないけど・・でも。


前半のゆるさはいったいどこへ?と思うような、グロさ爆発のクリムゾンボルトの暴れっぷりがスゴイ。



だけど普通のヒーローものなら、愛する人を救い出してめでたし、めでたし・・となるところ。
この作品はやっぱり普通のヒーローものじゃなかったですね。


フランクに助けられたサラは、2か月彼と一緒に暮らし、そしてまた彼の元を去っていってしまう。
人類学を勉強し見事に更生して、苦しむ人々を導く存在になり、そして再婚し、子どももたくさん作り。


選ばれた人は自分ではなく、サラだった。救い出された彼女のその後の人生の輝き(そして彼女が救った人々を含め)こそが自分のヒーローとしての役割だったと。

そう納得して一人、ウサギとともに(涙)静かな微笑みを浮かべるフランクの姿。


部屋には、サラの子どもたちからの手紙、自分で書いた(これまでの人生の瞬間を描いた)絵が一面に貼られていて・・それを観ながら穏やかな表情を浮かべているフランクの姿を見ていると

あんな騒ぎを起こしたけれど大丈夫だったのね・・という突っ込みと、
これで良かったのかなあという思いと・・でもやっぱり切ないヨ~~という気持ち。


フランクが書いたボルティーの絵が最後に映るから。
「コマとコマの間にあるんだね」

こんなにほろ苦いヒーロー物語、初めてです


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