2012
02.01

「吸血鬼ノスフェラトゥ」

吸血鬼ノスフェラートゥ 恐怖の交響曲 (F.W.ムルナウ コレクション/クリティカル・エディション) [DVD]吸血鬼ノスフェラートゥ 恐怖の交響曲 (F.W.ムルナウ コレクション/クリティカル・エディション) [DVD]
(2007/11/22)
マックス・シュレック、アレクサンダー・グラナッハ 他

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「すっごく古い吸血鬼ものを撮ってるよ」と娘が言うので二人で鑑賞することに。

・・でどのくらい古いのかと思ったら、なんと1922年のサイレント作品というから驚きです。
ドイツのムルナウ財団所有のオリジナル完全版を去年の秋、BSで放映してくれたものだそうです。


※結末に触れています、未見の方はご注意くださいね。


ドイツのヴィスボルクに愛する妻と暮らすフッターは、不動産業を営む雇い主ノックの命で(ヴィスボルクに)家を持ちたいと依頼してきたオルロック伯爵の元へと使わされる。

伯爵はトランシルバニアの貴族。
亡霊の地とも呼ばれるトランシルバニアへと向かうフッターの身を妻エレンは案じるのだが・・・。



全く知りませんでしたが、吸血鬼モノ映画の元祖として有名な作品なんですって

ブラム・ストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』を原作に映画を製作する予定だったそうなのですが、
制作会社が版権元から映像化の権利を得られなかったため、ムルナウ監督は話の筋を変更、独自の解釈を取り入れて本作を制作したそうですよ。


どうりで・・というか、伯爵の姿は、これまで抱いていたヴァンパイアとは全く違ったものでした。


吸血鬼


坊主頭に尖った耳、肩をいからせ・・・指があまりにも長い。
耽美的とは言えませんよね、ちょっとフランケンシュタインみたい~~


襲ったり、血を吸うシーンもはっきりとは映りません。
城で泊まったフッターの首に翌朝、2か所傷のようなものがついていたり(フッターは、蚊に刺されたと妻に手紙を書いていました)

妻エレンを襲うシーンも首筋にカブッ!なんてシーンではないんですねぇ。

でも、はっきり見せないから、映らないから・・よけい怖いってことありますよね。


城に到着したフッターを暗闇から現れた伯爵が「ずっと待っていたよ」と迎えるシーン。
音も無く開かれる扉、
フッターの胸ポケットから落ちたエレンの写真を見た伯爵の「きみの奥さんは美しい首をしておいでだね・・」
の一言。

きゃーーーー見せちゃダメーーー!!



遠く離れている場所にいるフッターとエレンが不思議な恐怖で結ばれている(妻が夢遊病のようになったり、フッターを守るかのように叫ぶ)ところとか、そういうシーンも神秘的でした。



棺に入った伯爵を乗せた船が海を渡り・・しだいに町へと近づいていく・・・。
エレンの恐怖も増していく。

航海中の船のシーンも不気味です。
棺の中には土がたっぷりと・・そして顔を覗かせるネズミたち。
そうでした!ここでは吸血鬼のお供?はコウモリではなく、ネズミなのでした。

伯爵の上陸とともに町にはペストが蔓延し、死人が溢れていく。
吸血鬼はペストという厄災も連れてくるということなのでしょうか?それともペストを隠れ蓑にしているってことだったのでしょうか。





罪無き女が吸血鬼に自らその血を捧げ
一番鶏が鳴くまでの時を 吸血鬼に忘れさせること
それが吸血鬼の呪いから逃れる 唯一の方法である




自らの身を捧げ、伯爵の犠牲になることを決意したエレン。
エレンの白い寝巻に襲いくる伯爵のシルエットが浮かび上がる
直接襲われたシーンが映るより思わず想像してしまって・・・よけい怖いですね。


かくしてエレンの血に夢中になった伯爵は朝日を浴びて滅んでしまうのですが・・・、
杭でも銀の弾でもなく、一人のか弱き女性の強い決意が悪夢から町を救い、愛する夫を救ったと思うと(涙)

なんとも幻想的というか、より物悲しいというか・・。


冒頭、フッターから花束をプレゼントされたエレンが
「きれいなお花なのに、どうして命を摘み取ってしまったの?」と悲しい表情を見せるシーン。

思えばここからもうすでに悲劇は始まっていたかのような。



通りを急ぎ足でかけていくフッターに町の人がかけた
「そう慌てなさんな、お若いの。急いだところで運命は変わらんよ」
この言葉も。

悪夢が近づいてきている・・、決して運命からは逃れられない・・。
印象的なシーンでした。



ところで冒頭、
ノスフェラトウ、その名を口にしたものは呪われる・・なんていう字幕が出るんですけど

ノス・・なになに?
ノスフェラトウって言いにくいねぇ・・なんて。

しっかり字幕読みながら口に出しちゃいましたヨーーー、きゃーーー

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