2012
01.14

「ハンナ」

ハンナ [Blu-ray]ハンナ [Blu-ray]
(2011/12/14)
シアーシャ・ローナン、ケイト・ブランシェット 他

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フィンランドの山奥で、父と二人で暮らす14歳の少女ハンナ。
一人で狩りもする彼女だが、父から教わったものは狩りだけではなかった。

さまざまな国の言葉を学び、厳しい格闘技を叩きこまれ、眠る時でさえ油断をすることを許されない彼女は、
やがて戦闘能力において父をも超えるほどの能力を発揮する。

「もう大丈夫!もうやれる!」
そう父に告げたハンナは、初めて外界に出てある任務を遂行しようとするのだが・・・。


※ネタバレしています。未見の方はご注意くださいね。



『つぐない』で出会い、その存在感に圧倒的な驚きを感じたシアーシャ・ローナン。
彼女の作品はこれからも全部観ていきたい~そう思っている1ファンなので、もちろんこの作品も見逃せません。
ましてや『つぐない』のジョー・ライト監督と再タッグですから、これは楽しみです。

一面雪景色の中、一人狩りをするハンナ。
仕留めたヘラジカに近づいた彼女が一言放つ「心臓外しちゃった・・」

薄い金髪、透き通るような青い目、神秘的~!透明感がますます増したような気がします。
でも今回は、それだけではありません。

強いんですね!
父親役はエリック・バナ。こちらも好きな男優さん。

徹底的に父親から戦闘能力を叩きこまれるハンナ。
深い雪に覆われた森の中の一軒家には、ラジオも電気さえもない。
夜になれば百科事典で父親から知識を教わる。
でもそこには言葉だけ。「音楽」が何かを言葉で教わっても、その「音」をハンナは想像することが出来ない。

そうして眠る前、ベッドの中ではこっそりと童話(グリム童話らしい)の本をめくるハンナ・・。


冒頭からのこの森の中の一軒家での父と娘の暮らし、とても引き込まれました。
厳しい特訓を受けているシーンもあるのだけれど、なぜかとても印象的だったのは音のない、あまりにも静かな世界・・。
しかし、ハンナが外界へと出ていく決心をした時、この不思議な静けさと厳しさに満ちた世界は終わりを迎えます。


父と別れたハンナは、(わざと捕えられ)父親の元同僚マリッサをその見事な身体能力で殺害するのですが・・・・(素早かったですね、怖いくらい)
マリッサ。演じるのはケイト・ブランシェットですから。
もちろんここで殺されたりはしないわけですね。偽物なのです。

少女の能力に驚愕したマリッサは、彼女とその父親を執拗に追跡します。
モロッコ、スペイン、そしてドイツ・・。


追跡劇の中で、しだいに明らかになってゆくハンナと父親、亡き母、そしてマリッサの関係。
でもそのことよりももっと心惹かれるのは、ハンナが逃走中出会ったサリーという少女とその一家との触れ合いでした。

世俗をしらない少女が初めて触れた世界。
サリーの母の言葉に耳を傾け、これまで自分が知らなかった家族という存在に触れ、友だちという言葉に驚くハンナ。
自分の耳で実際に聞き、体で感じた音楽・・、シアーシャちゃんの表情がいいですねぇ。


でもね、マリッサとその部下がハンナとほんの少し関わっただけの人まで酷い目に遇わせていくので、
私はただただこの一家が大丈夫かしら・・ってそこがとっても気になって、気になって

結局大丈夫だったのかしら・・、そこが今でもまだ気になる~~



格闘シーンもとっても頑張っているシアーシャちゃんを始め、長身を生かしたエリック・バナのダイナミックな殺陣シーンも印象的だったし(見事な胸筋も見せてくれてたし 笑)
ケイト・ブランシェットはいつもながらにさすがの演技その美しい冷酷っぷりが怖かったけれど

ハンナ


惜しい!惜しいなぁ・・・。
後半に行くにつれて、ストーリーの焦点がボケていく?というのか、お話にあまりにも納得できない穴を感じてしまう。


結局父はハンナに何をさせたかったのでしょう。

胎児にDNA操作をして戦闘マシーンを作ることに耐えられなくなってマリッサと袂を別ったのなら・・なぜ殺人マシーンとして育てあげたのかしら。
ハンナの母親を殺したマリッサへの復讐?

それならばハンナにもっとちゃんと真実を教えておけば良かったのでは?


国家的な秘密を持った少女というわりには、マリッサたちの動きも小さすぎる~。
お話のスケールもすごくこじんまりとしているような気がしました。

ハンナが旅先で出会う人々も、サリー一家くらいでしたものね、すごく限られた世界のようで広がりが感じられなくて・・・。



ラストのマリッサとの対決は、ベルリンのグリムの家。
森の中の家でハンナが夜眠る前に開いていた童話の本を思い出します。

白鳥のボートを飛び越えて逃げるシーンや、オオカミの口からマリッサが出てくるシーン!ここは絵になってましたね。


「心臓外しちゃった」
最初のヘラジカのシーンとちゃんと呼応しているこのラストの台詞、これは実は予想できちゃったのでした



ハンナという少女の出生の秘密や、それに絡んだ陰謀、画策・・・、こういった設定にもっと説得力が欲しい。広がりが欲しい。
キャストがとっても良かっただけにもったいない気がしました。


でも、特訓を受けてアクションシーンをこなすシアーシャちゃんを見れて良かった(笑)
一面の雪の中、淡いブロンドのシアーシャちゃんの神秘的なこと、青い目の美しいこと。

結局ファンは甘いのです
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