2011
11.20

「木曜日の未亡人」

木曜日の未亡人 [DVD]木曜日の未亡人 [DVD]
(2010/12/24)
パブロ・エチャリ、レオナルド・スパラグリア 他

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お友達からご紹介いただいたアルゼンチン映画。
『木曜日の未亡人』ってタイトルからして気になりますよね♪

DVDのパッケージに写る4人の男&4人の女。
2001年金融危機に揺れるアルゼンチンで、セキュリティーに守られた高級住宅街に住む4組の夫婦のドラマを描いた物語。

木曜日には夫たちはポーカーに興じ、女たちは(未亡人のように女だけで)食事へ・・・未亡人ってそういうことだったのですね。






2001年のアルゼンチン全く不勉強ですが、大変な経済危機に陥っていたのだとか。
映画の中でも町で暴動が発生し大変な状態になっている様子がニュースで流されています。


でもそんな外の世界とは無縁のような、守られた高級住宅街
ゲートはカード式で認証されないと入れないようになっているようですし、入り口には屈強なガードマンまで配置されています。


お金持ちで恵まれた人々の住む住宅街、しかしそんな守られたはずの場所である夜事件は起こるのです。
住宅街でも名士として知られるタノの家のプールに浮かんでいた男たちの死体・・。


彼らにいったい何があったのか?
そして妻たちは・・・。

映画はそこから遡り、時には時間軸を前後させながら4組の夫婦の姿を描いていきます。
そこから垣間見える夫婦、家族の姿・・。


優秀な国際弁護士マルティン。リストラに遇ったことをいまだに妻に打ち明けられない。
言うことを聞かない娘、貯金も底をつきかけて・・・。

ロニはなかなか職が見つからず、妻マビは不動産業を営み一家を支える日々。
息子のファンは引きこもりがちで学校でも問題児扱いされているみたい。

最近越してきた若い夫婦。、グスタボとカイラ。
互いに愛し合う二人だが、グスタボは時折自分を抑えることが出来ず妻に暴力を振ってしまう。

そして、彼らの中でも中心的な人物タノと妻テレサ。互いの間に気持ちのすれ違いがあるのを感じている二人。
洗練され落ち着いた雰囲気を持つテレサが飲んでいる薬は?


富裕層であり、恵まれているように見える彼らもいろいろなものを抱えているのねぇ・・・。
群像劇的な人数なのでそれぞれのシーンはそれほど長く描かれているのではないのですが、印象的、とても効果的に描かれています。

テニスの試合のシーン、4人の男たちの関係がとてもよく表れていました。


夫と妻との関係、当人同士にしか分からない部分はあるけれど、一般ピープルの私からしたら
もっともっと家族なんだもの、ぶつけ合うものがあっていいんじゃないかしら、スマートすぎるじゃない?って思ってしまいました。

妻たちの感情、とくにテレサの想いはちょっと驚いてしまいましたヨ。



そんな中でただひとり、負け犬のように見られていた男だけが違う選択をする・・・。
うわべを取り繕うことをしない自然体の強さでしょうか。


一番普通に言いあったり、気持ちをぶつけあったりしていたのがロニの家族でしたね。



いつのまにか事件の謎を追う・・というより、彼ら8人、いえ、子どもたちもしっかり入れて10人の姿を追っていました。

完璧に思える存在、カリスマ性を持つタノの存在はいい意味でも悪い意味でも大きかったのね。
これまで通り勝ち組でなければならない、弱みを見せるわけにはいかない、ずっとこのままの自分であり続けなければ・・・。

なんだか頑ななまでのその強迫観念が哀しい。


人間の弱さや家族・・、サスペンス風でありながらしっかりと人間ドラマでしたね。
そして、背景にあるアルゼンチンの傾きかけた社会もしっかり投影されていました。



男優さんたち、残念ながら詳しくないのですが、彫が深い~、濃い~♪
ラテンですね、熱いものを感じたわ

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コメント
瞳さん、こんばんは。
私もこれ見ましたよ~!
思った事は、瞳さんと同じ・・
>頑ななまでのその強迫観念が哀しい
・・・・・そうなんですよね。
平凡な生活してれば、もっと柔軟に物事に対処できたかも?
とか思うと、セレブ集団になってしまった彼らが逆に気の毒に思えました。

ロニ役の俳優さんがね、私、カッコいい~好み~♪
とか思ったら、昔「carmen.カルメン」観た時にポ~ッ(* ̄∇ ̄*)となった
レオナルド・スバラグリアでした・・
すっかり忘れてた自分も気の毒でした。(爆)

あ、それから、ここでナンですが・・
BBSでお知らせした紅茶の出る映画ですが、
紅茶のシーンの使われ方は割と単純なので、自分としては
ちょっと、なんだかなぁ・・って感じがあったので、
もし、瞳さんがご覧になって不快な気持ちになったらごめんなさい。
出色と言ったあのシーンも、強烈な会話が続くシーンなので;;(汗)
ただ、砂時計で計っていれる紅茶のシーンで使われてたカップには足がついてたりと、
瞳さんだったら、カップの種類とかもちゃんとわかるんだろうなぁ~・・って思いながら見たもので・・(^^ゞ
tsurubaradot 2011.11.24 18:47 | 編集
>tsurubaraさん

こちらにもコメントありがとうございます♪
わ~、 tsurubaraさんもそう思いましたか~!!

>平凡な生活してれば、もっと柔軟に物事に対処できたかも?
とか思うと、セレブ集団になってしまった彼らが逆に気の毒に思えました
うんうん、そうですよねぇ。
普通の平凡な暮らしをしてたら、少しくらいダメになったり負け組になってもね・・・ここまで追い詰められなくて済みますよね。

おお!!みぬぅさんもお好きな方ですよねi-175
tsurubaraさんまで虜にしてたとは!やりますなぁ(笑)
でも検索してたらとても人気のある方なのね、私もほかの作品観て観たくなりましたヨ。

あ、tsurubaraさん、
気にしてくださったのね・・・こちらこそ、なんだか申し訳ないわ。
でもきっと大丈夫です。
園子温監督の作品、見てみたいと思っていたところなんですよ~。

カップに足がついてるのね、可愛いだろうなぁ。
強烈な会話・・・ドキドキ。
dot 2011.11.25 20:39 | 編集
瞳さん、こんばんは~
相変わらずバタバタしていて、またご無沙汰してしまいました^^;
瞳さんは、映画鑑賞も感想も順調にこなされて、いつもながら感心してしまいます~~
知らない作品が一杯! またメモして帰りますね(*^^)v

この作品、楽しんで頂けたようで安心しました。
他人に映画を薦めるって、実はとても難しいことですよね、好みもそれぞれだし・・。
でも、そこを思い切ってお薦めするのが地味映画のメンバーたる所以だと思って、厚かましくお薦めしちゃいました^^;
とりあえずショッキングなオープニングで掴みはOKかなぁ~なんてね^m^

tsurubaraさんもおっしゃっているけれど・・
>頑ななまでのその強迫観念が哀しい
この瞳さんのコメントが、この映画のポイントだと改めて思いました。
人間は、こういう想いに囚われて生きているんだなぁ~って思います。
それを取り払ったら、どれだけラクに羽ばたけるだろうと分かっているのにね、なかなか出来ないですねぇ~

>テニスの試合のシーン、4人の男たちの関係がとてもよく表れていました。
瞳さん、さすがですね!
いつも本当に細やかな観察力だわ~、またまた感心してしまいました。
そういえば、ロニはテニスでも蚊帳の外でしたよね。
彼のポジションは、いつもそこなんですね、それがまた興味深いんだけど。

と、ついつい男性陣ばかり語ってしまいますが、この映画は女性陣の絡みも面白かったですよね。
何しろ、タイトルに「未亡人」が付く位ですから^^;

あ、スパ様の話題も、うれしいです♪
tsurubaraさんもお好きだったと聞いて、さらに嬉しくなったんですよ(笑)
濃いメンバーばかりだったけど、やはり素敵でしょう??って、無理やり押し付けたりして^^;

こちらでごめんなさい・・、「三銃士」も観たんですよ~、忙しくて、ゆっくり感想も書けていないのですが^^;
この映画でね、瞳さんのオーリー様が悪役を楽しんで演じているみたいだなぁ~って思いました。
だけど、私にはどうしても彼が悪い人に見えなくて・・^^;
人柄が出ちゃってるというか、素の彼はきっと良い人なんだろうなぁ~って思っちゃいました(*^^)v

あぁ、ゆっくりと映画が観たいです・・(最後に愚痴ってしまってすみません・苦笑)
みぬぅdot 2011.12.21 23:56 | 編集
> みぬぅさん

こんばんは。返信遅くなってごめんなさいね~。

みぬぅさん、いろいろお忙しいのにコメント入れてくださってありがとうございます。
とっても嬉しいわ~♪


この作品、お薦めいただいて良かったです!
アルゼンチンの映画って、ほとんど見たことなかったから興味津々でしたよ。
ふふ、男優さんたちも濃いけれど素敵でしたね~i-175

> とりあえずショッキングなオープニングで掴みはOKかなぁ~なんてね^m^
はい、このオープニングびっくりしました。固まっちゃいました(笑)

> それを取り払ったら、どれだけラクに羽ばたけるだろうと分かっているのにね、なかなか出来ないですねぇ~
うんうん、ホントですね~。
分かっていてもなかなか出来ないのね。


>テニスの試合のシーン、4人の男たちの関係がとてもよく表れていました。
瞳さん、さすがですね!
いつも本当に細やかな観察力だわ~、またまた感心してしまいました。

わ~、誉めていただいちゃった(照れ)嬉しいです。

> そういえば、ロニはテニスでも蚊帳の外でしたよね。
> 彼のポジションは、いつもそこなんですね、それがまた興味深いんだけど。
おお、そうなの!みぬぅさん、よく分かっていらしゃるわ!!


わ!「三銃士」のお話もしてくださって嬉しいですよ。
アラミス、素敵でしたよね。メガネ姿がツボだったわ、私。

> この映画でね、瞳さんのオーリー様が悪役を楽しんで演じているみたいだなぁ~って思いました。
> だけど、私にはどうしても彼が悪い人に見えなくて・・^^;
> 人柄が出ちゃってるというか、素の彼はきっと良い人なんだろうなぁ~って思っちゃいました(*^^)v

はい、とっても楽しんでましたね~(笑)
えへへ・・・そうなんです!!良い人なんですよ~(爆)
バッキンガム公爵も悪役というより、自分が一番でなくてはダメ!っていう、まるで駄々っ子みたいなキャラでしたね。
あの時代の寵児でしたから・・図に乗っちゃってるんでしょうね(笑)
彼を意識するルイ13世が可愛くてたまりませんでした。


この時期はホントばたばたしちゃいますもんね。
私も劇場あと1本行きたかったんですけど。

お正月はゆっくり映画見れるといいですね~♪
dot 2011.12.26 22:43 | 編集
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