2011
11.18

「恍惚」

恍惚 [DVD]恍惚 [DVD]
(2005/05/27)
エマニュエル・ベアール、ファニー・アルダン 他

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先日観た『クロエ』のオリジナル作品

ファニー・アルダンとエマニュエル・ベアール出演と聞いては、見逃すわけにはいきません



夫の浮気を知った妻カトリーヌは、会員制のクラブの娼婦マルレーヌに夫を誘惑するよう依頼する。

夫はどんな風に浮気するのか、女性を抱くのか?
その情事の様子を全て自分に報告してほしいというカトリーヌ。
驚きながらも彼女の話に乗ったマルレーヌは、(娼婦ではなく)“ナタリー”となってベルナールに接近するのだが・・・。

『クロエ』のジュリアン・ムーアとアマンダ・セイフライドも綺麗だった~
ドキドキものの展開にも驚いたけれど・・・・・


でもでも、さすが本家、本元?
アンニュイなムードの中に香り立つ大人の官能~~(って私が官能を知っているわけじゃないけれどね 苦笑)
ムードや雰囲気ではフランス映画には敵いませんなぁ・・・。

ピアノの旋律も素敵~♪


夫の浮気を知ってショックを受ける妻カトリーヌには、ファニー・アルダン。
そう、オリジナル版では携帯の留守番メッセージについて問い詰められた夫は、「ちょっとした浮気」と自ら認めているんですね~。
「長く一緒にいると情熱も無くなってくる・・・」と。

いくら会話が無くなってきているとはいえ、夜は互いに背中を向けて眠っているとはいえ、やはりこれはショックでしょう。

そんな時、職場からの帰りにいつも目にするクラブのドアをカトリーヌはくぐってみます。
そこで目にしたのは、タイトな衣装を身に着けた美しい娼婦、マルレーヌ。


エマニュエル・ベアール。
いつもながらに魅力的な肢体
くっきりと濃いアイメイク、真っ赤な唇にクラクラしちゃう。クラブでのシーンでは魅惑的な踊りまで披露しています。


カトリーヌの夫との情事を赤裸々な言葉で報告するマルレーヌ。
内容はとても刺激的なのだけれど(映像は一切なく)それは彼女が語る言葉のみ・・。

でも鏡にちらりと映る裸体や下着姿、白いバスローブを見にまとった彼女の姿。
その唇や胸元を彼女の言葉とともに目で追ってしまう、そうカトリーヌのように。想像力を掻き立てられながら・・・・。




『クロエ』よりも強く感じたのは、女性二人の不思議な距離感。
秘密を分かち合うことで、どこか共犯者めいた感情で繋がれていく二人。


カトリーヌの母の家に呼ばれたマルレーヌ。
「プロの美容師さん?」「どこで知り合ったの?」
母の質問に、2人はそっと笑いを浮かべながら目と目を交わします。

カトリーヌの部屋に泊まり、彼女が昔使ったベッドで眠りにつくマルレーヌの表情の幼さ。
娼婦ではなくて、自分もまた(カトリーヌのように)生きてきたら?学生時代には恋をし、結婚し・・。

いつしか、ナタリーが本当の自分だったらと・・。
エマニュエル・ベアールって、こういう寂しげな表情がたまらなく似合って切ない。

娼婦の時にはしたたかさも感じる彼女なのに、普段の姿のキュートなことにもドキン


逆に凛とした表情、あでやかにキリッと美しいファニー・アルダンが嫉妬と弱さに心揺るがせ、遠い目をしていたら・・・・、これもまた気になってたまりません~


そこは夫のベルナールも同じみたい(笑)
謎めいた行動を取る妻の様子に困惑し、ちょっとおろおろしちゃってるんですね。
そんなジェラルド・ドパルデューが可愛らしくって。



真相が露見されてからも
『クロエ』のように後半の展開がサスペンスに転じることも無く、マルレーヌが反撃に出ることもありませんでした。

嘘を知り驚きながらも、互いに手を差し伸べ、抱擁しあうカトリーヌとマルレーヌ。

この先会うことはないのだろうけれど、これがきっと最後だろうけれど、しばしの時間、2人の間に存在した「ナタリー」を確認しあうかのように。

カトリーヌがその名前を与え、マルレーヌもそうであったら・・・と思った。


出来たら邦題も(原題と同じく)『ナタリー』として欲しかったなぁ・・・地味かもしれないけれど




ナタリーのおかげで「失いかけた情熱」を取り戻したカトリーヌと夫ベルナール。
寄り添って歩いていくその姿・・・・、こんな静かなラストシーンだなんて!!これが一番の驚きだったかもしれません。

でも嬉しい余韻の残るラストシーンでした。

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恍惚 dot 菫色映画dot 2011.11.21 19:28
コメント
お邪魔します~~
私もあのあと観たの、これ★
フランス映画らしい雰囲気のある作品でしたよね・
クロエの方はいろんな意味で丁寧な説明が多かったのに
こちらの作品は、想像力をかきたてるものばかり。
あ・・息子の存在がこんなにも薄かったとは・・笑。
私もナタリーっていう邦題に一票。
恍惚ってとっつきにくく感じるよね
ベアールの娼婦は魅力的でしたよね。
比べちゃうとこちらの大人の色気に軍配があがっちゃう気がするわ~
でもクロエちゃんも若さの武器があるか・・
みみこdot 2011.11.21 16:57 | 編集
素敵ですよねえ……。
あのベアールのせつなさがたまりません。
ラスト、二人の夫婦が舗道を歩くシーンも良いですし。
フランス映画らしいアンニュイさがまたハマっていましたね。

たしかに邦題ナタリーでも良かったかも。
恍惚って他の映画で既に使われていてかぶってるし。

わたしはナタリーの嘘に全く気づかなくて本当に驚いたのですが、もしこれを観ずに『クロエ』の方を先に見ていたら、そちらも見抜けなかったかちょっと興味があります。
何となくクロエの方なら判っちゃったかも……。
なのでこちらのオリジナルの方がやっぱりお気に入りです。
音楽もドンピシャでした♪
リュカdot 2011.11.21 19:27 | 編集
>みみこさん

こんばんは。
みみこさんもご覧になったって聞いて嬉しいわ~♪
感想が楽しみです。

そうでしたね~!!フランス映画ってやっぱり雰囲気あるわ。
うんうん、思いっきり想像力掻き立てられました(笑)

> あ・・息子の存在がこんなにも薄かったとは・・笑。
「クロエ」では息子ちゃんあんなに出てきましたもんね(笑)廊下に出されてたけど。

> 私もナタリーっていう邦題に一票。
わ~い、みみこさんも♪
この「ナタリー」っていう名前が持つものって大きかったように思いますよね。

> ベアールの娼婦は魅力的でしたよね。
> 比べちゃうとこちらの大人の色気に軍配があがっちゃう気がするわ~
> でもクロエちゃんも若さの武器があるか・・
アンニュイな雰囲気がね、たまりません~。
クロエちゃんも若くてスタイルよくてね、良かったんだけど・・・、やはりベアール姐さんには敵わないなあtって(笑)
色っぽいのにあんなに切ないんですもん。
dot 2011.11.22 22:52 | 編集
>リュカさん

リュカさんがオリジナルがいい!っておっしゃってたので、これは絶対観なくてはって思ってました。
うんうん、素敵でしたねぇ。

ベアールって、切ない表情がいいですよね。
あんなに色っぽいのに可愛らしくもあって切なくもあって。

> たしかに邦題ナタリーでも良かったかも。
> 恍惚って他の映画で既に使われていてかぶってるし。
地味すぎるよね~って思うんだけど、ナタリーという名前の持つ意味って大きかったなあって思って。
恍惚って使われてますよね。


> わたしはナタリーの嘘に全く気づかなくて本当に驚いたのですが、もしこれを観ずに『クロエ』の方を先に見ていたら、そちらも見抜けなかったかちょっと興味があります。

もしこちらを先に観ていたら、私もきっと分からなかったと思います。
夫のベルナールはジェラールだったし、浮気してるって認めてたし、フランス映画だしって(?笑)
雰囲気に弱いヒトなので、私もオリジナルの方が好きです。

音楽もぴったりでしたよね~♪
dot 2011.11.22 22:57 | 編集
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