2011
11.09

「クロエ」

クロエ [DVD]クロエ [DVD]
(2011/11/02)
ジュリアン・ムーア、リーアム・ニーソン 他

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大学教授の夫デビッド(リーアム・ニーソン)と一人息子マイケル(マックス・シエリオット)と暮らすキャサリン(ジュリアン・ムーア)は、自らも産婦人科医として成功し、何不自由のない生活を送っていた。

しかし・・・・年を重ねていく自分に自信を失い、家庭の中でも孤独を感じていた彼女は、
夫の誕生日の翌日教え子から送られたメールを盗み見て・・・彼の浮気を疑ってしまう。

不安を抑えきれなくなったキャサリンは、偶然見知った娼婦クロエに夫デヴィッドを誘惑するよう依頼する。
夫の好みの美しいクロエ、彼女に誘惑された夫はいったいどんな行動をとるのだろうか。


やがてクロエから報告された夫の姿、二人の情事の様子にキャサリンはたまらない嫉妬を覚えるのだが・・・。


※ネタバレしています。未見の方はご注意くださいね。




『マンマ・ミーア』『ジュリエットからの手紙』『赤ずきん』そして本作。
売れっ子さんとはいえ、私、アマンダ・セイフライドの出演作品、結構観てるかも

どの作品もそれぞれ全く違う役柄に挑戦してるアマンダ。
本作ではなんと娼婦役に挑戦しているのですね~、やりますねぇ。
度胸がいいというのか、ヌードも臆さず見せてくれる(バーーン!とした見せ方ではありませんが)。
そしてあの大きな瞳をしっかりと見据えて、こちらを魅了しちゃう。

大好き~♪とは決して思ってなかった女優さん(ごめんなさい~)ですが、どんどん惹かれていくのを感じちゃいます。次はどんな顔を見せてくれるんだろうって楽しみになっちゃいました。


さて、でも本作の主人公はタイトルにもなっているアマンダ演じるクロエではなくて、産婦人科のキャサリン(ジュリアン・ムーア)でしょう。
長年連れ添ってきた夫が浮気しているんじゃないかっていう疑惑を抱いた彼女は、なんと娼婦クロエに夫を誘惑するよう依頼する・・・。


えーーーっ、何故!?(なんて言ったら・・・映画自体が成り立たないゾ)
はっきり言って「直接聞こうヨ」って思っちゃう(苦笑)

キャサリンの年や子どもの年齢を考えても、デヴィッドとは結婚してもうずいぶん経っているわけですよね。
でもいまだに彼女の目には夫がとても魅力的に映っている。
そして夫にとって自分がどんな風に映っているのか、すごく不安に思ってる・・・。
ある意味とっても愛らしい女性なのかな。

それに若いうちは自分にもっと自信があって、子育てもあって忙しくもあって・・・でもはっと気づくともう若くない自分がいて。
夫のまわりには若い学生たちが大勢いる、
家庭での会話も減ってきている、小さかった息子ももう思春期、母親を煩く思っている。

いやいや~、まだまだとっても魅力的よ!自信を持って・・って思っちゃうけど・・私から見たら。
でもそういう孤独感って分かる気もします。


仕事と妻、母としての役割をきちんと果たしてきて、まるでお手本のようになってしまっている・・
そういう立場からも自分の叫びを出すこともできず、家庭の中でもただ孤独な気持ちを抱えているようになってしまったのかもしれません。

そう考えると、自分のことを知らない・・全くの見ず知らずの娼婦にだからこそ、ああいう依頼が出来たのかもしれませんね。





夫がどんな風にクロエを誘い、どこで、どんな風に愛しあったのか・・・それを聞くキャサリンに浮かぶのは、激しい嫉妬と・・・そして不思議な官能。

ジュリアン・ムーア、すごいですね!!思いっきり裸を見せちゃってくれてます。
シャワーシーン、クロエとの生々しいラブシーン・・、肌が白いの。

髪を乱し、涙を浮かべ、もう(クロエへの依頼は)やめようと思いながらも
どんどんと深みに入っていく・・・その姿が痛々しい。



クロエが報告する夫デヴィッドとの情事・・・私途中まではキャサリン同様、信じ込んじゃってました
だって自分の誕生日に飛行機に乗り遅れた・・っていうところのあの怪しさ、しかもあの教え子のメール!
レストランでもあんなにウエートレスに優しい笑顔。

騙されてしまいました。コイツ、浮気者~って
まあ、それはリーアム・ニーソンの笑顔がそれだけ素敵で・・・モテそうだよねってことなんですけど(笑)



クロエの作り話にすっかり翻弄され、官能の波に溺れ・・彼女と愛し合ってしまうキャサリン!!

でも、このままずぶずぶと深みにはまりこみ、家庭は崩壊!?と思ったら、この作品意外とそうではありませんでした。
もちろん、キャサリンはかなり追い詰められちゃうし、息子までがクロエと・・という場面もあるので、ショッキングではあるのですが、

夫と二人でいるところに鉢合わせしたクロエの様子から、彼女が嘘の報告をしていたことを知ったキャサリンは
これまでのことを夫に告白します。
この時のデヴィッドのなんて素敵な大人の優しさ

あぁ・・・これは若い子ではこうはいかないよねぇ・・。
一緒にいた年月は無駄では無かったよねぇ・・・って思わせる素敵なラブシーンなんです。

良い人だーーー(浮気者って決めつけてたくせに~~




クロエの嘘のおかげで、却って夫との仲が修復されたキャサリンですが、クロエの気持ちはそうはいきません。
彼女の過去が何も語られない分想像するしかないのですが、もしかしたら職業柄、男にうんざりし、
自分を優しく愛してくれる女性を求めていたのでしょうか。

(母の形見の)銀の髪飾りを渡せる相手を・・・。


窓から落ちていくクロエの姿
うっすらと笑みを浮かべ、キャサリンを見つめながら・・・。
命を絶ったことで(自分から手を放したように見えました)キャサリンの中で決して忘れることのない存在となったクロエ。本望と言えばあまりにも切ないけれど・・・。

ラストシーン、キャサリンの髪にはしっかりと銀の髪飾りが光っていました。

そんなキャサリンをなんともいえない瞳で見つめるデヴィッドと息子マイケル。
複雑な思いでしょうねぇ・・・。
特に息子ちゃん。
パンツ姿で廊下に出されるシーンが多くて、なんだか気の毒~~(でもパンツ姿が思いっきり子どもっぽくって可愛いんだけど)



ところでこの作品、鏡や窓ガラス姿を映し出すそういったもののシーンが多く使われていたことがとても印象的でした。

鏡の前で黒い下着を身に着けていく・・冒頭のクロエ。この時の彼女の下着姿がとっても綺麗。
仕事場の産婦人科の窓から、街頭のクロエの姿を垣間見ているキャサリン。
2人が出会ったトイレの鏡のシーンや、そして最後のあの窓のシーンも。


映し出されていたのがキャサリンとクロエ、二人の女性の姿だけだったように・・思えたのですが、(男性陣はありませんでしたよね?)それもまた意味深、神秘的ではありませんか。




本作のオリジナルは、フランス映画「恍惚」だそうです。

恍惚 [DVD]恍惚 [DVD]
(2005/05/27)
エマニュエル・ベアール、ファニー・アルダン 他

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ファニー・アルダン、エマニュエル・ベアールですって。
こちら未見なんですが、とっても気になります~♪
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クロエ [DVD]2009年 カナダ・フランス・アメリカ 監督:アトム・エゴヤン 出演:ジュリアン・ムーア    アマンダ・セイフライド    リーアム・ニーソン    マックス・シ ...
クロエ dot 菫色映画dot 2011.11.10 21:28
コメント
こんにちは。
一番好きな監督アトム・エゴヤン作品ということでちょっと期待しすぎて正直ちょっとだけ肩透かしでしたが(オリジナルを見ていたので展開を知っていたのも原因かも)、やっぱり全体的な雰囲気はとても好みでした。

鏡のシーン、たしかに多かったですね。
女性しか映し出されていないところ、気づきませんでした!
それだけ女性間の官能を印象づけたのでしょうか。
オリジナルにないレズシーンを入れたのがエゴヤンらしいと思います。

それにしてもジュリアン・ムーアの脱ぎっぷりは相変わらず良いですね。昔からあの胸のそばかすを隠そうともしないところ、好きです!
アマンダ嬢のちらりヌードはドキドキしました。
まさか彼女が脱ぐとは……。
あの完璧なスタイル、たまりません。
リュカdot 2011.11.10 21:27 | 編集
こんにちは。
瞳さんは、アマンダちゃんかなり制覇ね。
いいな~~。私は初見でこんなに色っぽい子だったよ・・・・・笑
でも私もお好みの顔ではないかも~~。
冒頭の鏡のシーンもおトイレの鏡のシーンも確かに
印象深いよね。鏡って、写真みたいに、自分たちの年齢的なものをきちんと正直に映し出しているじゃない?怖いよね。
老いもしっかり映るから。
リーアム大人だったよね?キンピカ、ゼウスのリーアムはもうここには存在しないよね…笑
ジュリアンの告白をあんなに冷静に受け止めてくれるなんて!!
やっぱり年月かな・・・。夫婦愛はあったのね。
息子のパンツ姿・・・・フフ・・確かに可愛らしいよね。
まだまだ子供よ~~~って、ジュリアンママもそりゃ・・・あ
心配のいになるよね・・・

みみこdot 2011.11.11 17:13 | 編集
>リュカさん

こんばんは。
返信遅くなってごめんなさい~。
おお、リュカさんの一番好きな監督さんなのね!!
・・・と聞いてエゴヤン監督作品検索してみたけど・・・私見てなかったーーー。
リュカさんがお好きと聞いて俄然興味が湧いてきましたヨ(笑)作品観てみたいです。

鏡やガラスに映し出される2人の女性がとっても意味深に見えちゃった。
ジュリアン・ムーアはお肌白いですもんね~、脱ぎっぷりも見事だわ。
うんうん、アマンダちゃんもね、やりますねぇ。
正面よりも横からとか後ろからとかのショットが(見えそうで見えない分)よけいドキドキしちゃったりして(笑)
スタイルいいですよねぇ。
dot 2011.11.14 22:33 | 編集
>みみこさん

こんばんは。お返事遅くなりました、ごめんなさい~。

そっか、みみこさんは初アマンダちゃんだったのね、ビックリだったでしょう。
私は「マンマ・ミーア」からだったから健康的なイメージがあったんだけど、いろんな役柄をビシッと決めちゃうところはすごいなあって思いました。

あぁ、そうよねぇ、鏡に写る自分って年取ってくると嫌だわぁ(苦笑)
ふふふ・・・キンピカゼウス!そうだったわ(笑)
私なんててっきりコイツ浮気してるぞなんて思いながら観ちゃってたけど、ちゃんと断っていたのねぇ、エライなぁ。

息子ちゃんはパンツ姿で廊下に出されてね、大変だったよね。
大人っぽい感じじゃ無かったよね、どちらかというとお子ちゃまっぽい感じ?
でもこの一件で・・・彼も大変だったよねぇ。
dot 2011.11.14 22:39 | 編集
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