2011
11.04

「somewhere」

somewhere Blu-ray <初回限定仕様>somewhere Blu-ray <初回限定仕様>
(2011/10/05)
スティーヴン・ドーフ、エル・ファニング 他

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ハリウッド映画スター、ジョニー・マルコ。
ロサンゼルスのホテル“シャトー・マーモントに住み、フェラーリを乗り回し、パーティーに明け暮れる毎日。
もちろん女性にもことかかない。

まさにセレブリティーな生活を送る彼だが、一方では孤独で空虚な気持ちを抱えていた。
そんな彼の元に前妻と同居する娘クレオがやってくる。
しばらくの間、面倒をみることになったジョニーだが、11歳の娘との時間は彼に不思議な安らぎと暖かさを与えるのだった・・・。



2010年のヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作。
ソフィア・コッポラ監督の作品は「マリー・アントワネット」を観ただけ。
でも今回、この作品を観てほかの映画も観てみたいなぁって思わせてくれた・・、そう、本作はなんとも不思議な心地よさを与えてくれる作品でした。


98分という決して長くはない時間の中で、最初に映し出されるのは・・・空虚な、味気ない時間。

ホテルで暮らす映画スターの私生活。
パーティ、お酒とたばこ、部屋に読んだポールダンサー(ポールって携帯してるんだ)、一夜限りの情事の相手。

送られてくるメールに名前は無く、非難の言葉が続く。

フェラーリのエンジン音。冒頭、それはサーキットのように同じ場所を回り続ける・・・。


でもそんな孤独と空虚感に溢れた時間も監督は、決して責めた風に映し出すわけではない。
あくまで淡々と・・静かに・・時間は流れてゆく。

セクシー衣装で回って踊ってポールダンサーの踊りをベッドの中で見つめながら・・・いつのまにか眠ってしまったりするんですもんね
でもまた呼ぶんですけど・・(苦笑)

新作のポスター撮りで顔を合わせた女優さんともなにかあったのねぇと匂わせるけれども、決して深く追ったりはしない。


けれども、そんな風に淡々と描かれたこれまでの生活が、娘クレオとの心地よい時間に取って変わられた時、どれほど味気ないものだったのか。
観ている私たちにそう感じさせるのって・・簡単なようですごく難しいことだと思うのだけれど・・・それを今回コッポラ監督はとても自然にやってのけたように感じました。

なにより、娘クレオを演じるエル・ファニングが愛らしい
ダコタちゃんの妹さんなのね~!まぁ、どれほど才能と魅力に恵まれた姉妹でしょう。

これほど透明感を持つ少女、久々に観たような気がします。
スケートを踊る姿(めちゃめちゃ上手いわけではないところがまた魅力!)、

朝食の席に(父の)情事の相手が突然割り込んできてもお行儀よくはしてるけれど・・ちょっぴり父をにらんで見せちゃう愛らしさ。

TVゲームに夢中になる父と娘、
ベッドでテレビを見ながら、ジェラードを食べ比べる二人・・・。

父のために朝食(美味しそう~♪)を用意するその姿も。


娘のことを何も知らなかった父親でも、二人は自然に寄り添い、笑いあい、
ホテルのプールサイドでなんとも気持ちよさそうにまどろんでいる。

あぁ・・・こんな娘欲しいわぁ~(笑)って思っちゃう
(うちの娘たちももちろん自慢ですが 親ばかデス)


ポールダンサーには居眠りしても、娘のスケートにしだいに夢中になり拍手を送るジョニー。

それでも娘がいるのに・・・やっぱり女性からアバンチュールをかけられたら訪ねて行っちゃうのね
ムムム・・と想いながらも、でもそれほどダメダメ男にも思えないんですよねぇ。
この加減もね、絶妙だと思いました。

あ、でもどれほどのスター!?なのかしら?って思ってたんですけど、なんとイタリアでは移動に護衛が付くほどなのね!!そうは見えなかったわ、失礼~(苦笑)



やがて、キャンプに出かける娘を送り、2人に訪れる別れ。
これまで笑顔しか見せなかった彼女が、初めて寂しさを訴えるシーンに胸が痛い。

11歳ですもんね・・、これがもっと上の年齢なら、またちょっと違った思い(親に対する反感とか)も芽生えているかもしれません。

そんな娘の寂しさに気づいた時、そして、なによりも娘との時間の輝きを思い出したとき
ジョニーは、自分の足で歩きだします。フェラーリを捨てて・・・。

このラストシーンもいいですね♪




何がどうなんだ!!っていう気負いや、すごく大きな感動があるわけではないけれど、不思議な心地よさにまどろみ、しばし目を閉じる・・・プールサイドの2人のように。

駆け引きも取り決めもない、ただそこに一緒にいて時間を過ごす。
そんなシンプルな関係がどれほど心を休ませてくれることか。

分かっているようで、忘れてしまう。
ましてや、ジョニーのような生活を送っていれば、それは新鮮な驚きと輝きをもたらせてくれるはず。


偉大な監督を父親に持つソフィア・コッポラ監督ならではの作品でしょうか。
自らの想い、感じてきたこと・・もきっといろいろ詰まっているんでしょうね♪



親子を演じたスティーヴン・ドーフとエル・ファニングの魅力も輝く1本でした。
特にエル・ファニング!もっともっと観たいですね♪これからが楽しみな女優さんです。

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