2011
09.21

「しあわせの雨傘」

しあわせの雨傘 コレクターズ・エディション<1枚組> [Blu-ray]しあわせの雨傘 コレクターズ・エディション<1枚組> [Blu-ray]
(2011/07/02)
カトリーヌ・ドヌーヴ、ジェラール・ドパルデュー 他

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1970年代のフランス。
雨傘工場を経営するロベールを夫に持つスザンヌは、貞淑なブルジョワ主婦。
毎朝のジョギングとポエム作りが趣味という優雅な毎日を送っていたのだが、ある日工場でストライキが起こり、夫ロベールが心臓発作で倒れてしまう。

かっての恋人でもある左翼の市長ババンに説得され、経営を引き継ぐことになったスザンヌ。
戸惑いながらも、創業者であった父親の代から勤める従業員に対して家族のような思いを持つ彼女流のやり方は、しだいに従業員の信頼を得てゆくのだった。

ストは終結し、娘や息子たちのサポートも得て会社の業績はどんどんと伸びてゆく。

自信を得て輝き始めたスザンヌの人生・・だが、そこへ横暴ワンマン社長ロベールが退院して戻ってきた・・・。


カトリーヌ・ドヌーブがカーラーを巻いて、ジャージ姿でジョギング!?
ふふ~(笑)
しかもその赤ジャージ(後半には青ジャージも!)が、昔風なデザインでなんとも微笑ましい~(笑)

原題の“potiche(ポティッシュ)”とは、暖炉や棚の上に飾ってある壺のことで、美しいだけで実用性のない、お飾りっていう意味なんだそうですが、

映画の前半では娘からも、パパの浮気は「言いなりになっているママのせい」と非難されるスザンヌが、
周囲の驚きをよそに、彼女流のやり方で従業員のハートを掴み、見事に工場を立て直してゆく。

お飾りと言われていたブルジョワ主婦が、隠されていた手腕を発揮、(お飾りの)壺の中身は空っぽじゃないのよ!
私の人生もっともっと輝くわ~♪

っていうお話なのですが、これが単にヒロインの成功物語・・じゃないところが、やっぱりオゾン流!?



だってねぇ~結構毒も効いてる!(苦笑)
だんだんと明らかになっていくヒロインの過去、衝撃的じゃないですか~(笑)


結婚前・・いえ、結婚後もでしたね、魅力ある自分をちゃ~んと分かってる。
短くも燃え上がった想いに身を任せる彼女の奔放さ、大胆さに驚きながらも、それがイヤ~な感じじゃなくって、思わず「やるじゃん!」って思ってしまう



それもこれも、スザンヌの魅力、しいてはカトリーヌ・ドヌーブの魅力なんでしょう


明るくておおらかで、周りの人を包み込んでゆくようなその魅力で人の心を掴んでゆく。
なんと夫の浮気相手でもある秘書のナデージュまでが、しだいに彼女の信奉者になっていく、その様子が楽しい~♪


芸術肌の息子に傘のデザインを頼んだり、人を生かすのも上手いですよね。
工場にカラフルな傘が並べられたシーンに、「シェルブールの雨傘」を思い出しました。

もちろん邦題の「しあわせの雨傘」はドヌーブのこの名作から取っているんでしょうね。


息子役のジェレミー・レニエも素敵でしたね~、この役にぴったり。


母がお飾りの壺からどんどん脱出していく様子をまじかに見ていて一番賛同の想いを抱いているはずの娘が、
彼女なりの理由で、母を裏切ることになってしまうっていう部分には驚きましたヨ。

ピリリっと辛口効いてますね。


そうそう驚いたといえば、
ジェラール・ドパルデューのあまりにも大きなお腹も!(苦笑)
再会したスザンヌに未練を見せるババンですが、甘いシーンを演じるには、もうちょっとスリムになっていただかないとね~


ラストはね、え!?ちょっとそこまでやっちゃいますか!っていうくらい。

あそこまでいっちゃうと、なんだかスザンヌがものすごく遠い存在になったように思えちゃう。
こちらも頑張るゾっていう気持ちが逆に驚きに変わりすぎて、正直やりすぎでは~(苦笑)と思ってしまいましたが、まぁ、でもドヌーブですもん、それもありなのでしょう(笑)

オゾン監督の女性賛歌、ドヌーブ賛歌の想いを感じました。
歌も聞けたし・・ね♪

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カトリーヌ・ドヌーヴが出てる映画2つ(彼女目当てで見たわけじゃなかったのだけれど、偶然)  
「しあわせの雨傘」「隠された日記」 感想 dot ポコアポコヤ 映画倉庫dot 2011.10.12 12:50
コメント
お久しぶりです。!

随分ご無沙汰ですが、お元気ですか?私のほうはまあまあです。『オムニバス映画ワールド』も地味に更新していますよ。

実は今日わかったのですが、『バベットの晩餐会』が遂に再リリースされます!それもHDリマスターで!
これは瞳さんに報告せねばと思い連絡しました。
紀伊国屋レーベルの発行で11/26の発売です。3000円なので安くはありませんが、ロードショー2回分以下ですから。それに現在Amazonでの中古相場にくらべたら・・・ですよ。
ファンが待ち望んだDVDなので売り切れるかも。
私は絶対「買い」ですね。
NARCYdot 2011.09.21 15:42 | 編集
>NARCYさん

こんばんは。
お久しぶりです。はい、元気にやっています。

『オムニバス映画ワールド』覗かせていただいてます~、コメント残せてなくてごめんなさい。

ええっ?
うわっ~~~!!、『バベットの晩餐会』が!!
HDリマスターでーーー!!

うわーーーーーー(感動、感激~~!)嬉しすぎて言葉が出ないくらい。
NARCYさん、お知らせありがとうございます~(感涙)

うんうん、そうなんですよね、中古のアマゾンのあの高値!!驚愕ですもんねぇ。清貧な姉妹が知ったら、なんて思うかしら・・なんて思ってしまいましたよ。

あぁ、嬉しい~~、いつかは・・きっと!と待っていたかいがありました。
えへへ、もうさっそく予約してきちゃいました(笑)
NARCYさん、ありがとうございました。

久しぶりにお話して、なんだかとってもオムニバス映画が見たくなりましたよ。また遊びに伺いますね♪
dot 2011.09.21 21:09 | 編集
瞳さん、こんにちは!
昨日、三銃士の予告編を劇場で見て、瞳さんはオーリー君が出てるし、きっと見に行かれるだろうな~^^って思っていたんですよ。

>potiche(ポティッシュ)”とは、暖炉や棚の上に飾ってある壺のことで、美しいだけで実用性のない、お飾りっていう意味

そうなんだ! 思いがけず教えてもらえてラッキー!
ナイスなタイトルだったのね?

いやぁ~、さすがおフランス。大人しそうな奥様も、実は・・・だったのね? 
娘の裏切りは、ちょっとびっくりしたなー。
色々面白い映画でした。
latifadot 2011.10.12 12:37 | 編集
> latifaさん

こんにちは。
うわ、早速こちらにもコメントありがとう。今日はお休みなのかな。

私は今日はお休み♪
衣替えの途中で(飽きてきて)ネットを覗き、お茶飲んではまた衣替え・・とダラダラやってます(笑)

えへへ「三銃士」前売りも買ってあるし、ワーナーのポイント貯めてタダ券持ってるし、2Dも3Dも見に行く気満々です。

ポティッシュ、響きもおしゃれな感じよね、さすがおフランス~(笑)
そうそう、そして従順な奥様もあんなに大胆な過去を持ってるんですもんね。
それをさらりと隠してるところがまた大人の女性だよね。

dot 2011.10.12 14:04 | 編集
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