2011
08.26

「ヴェニスに死す」

ベニスに死す (集英社文庫)ベニスに死す (集英社文庫)
(2011/08/19)
トーマス・マン

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書店に並べられた多くの本の中にあっても、その美しさが埋もれることはない


おおぉ~~、「ベニスに死す」

すでに伝説の域にまで到達した美少年、ビョルン・アンドレセンの表紙ではありませんか。


なぜ?今?

・・・と思ったら、なんとこの秋、ニュープリントで劇場公開が開始されるそうです。

10月1日(土)、銀座テアトルシネマほかにて、陶酔のロードショー!
公式サイトはこちら




くぅ~~!!観たい!劇場で観たい!!!!私も陶酔したい~~
マーラーの交響曲第5番第4楽章を劇場で聞きたい。


しかし、中四国は広島のみの予定
四国は1館も・・無しですか冷たいですのぅ(涙)






・・・・気を取り直して。


タジオ表紙の原作本、もちろん買いましたとも。
昔むかし、読んだときは岩波文庫だったかな。

たぶん、映画が先だったと思います。
原作はすごく難しくて、読みにくかったと記憶していましたが

こうやって改めて読んでみると(翻訳が違うという点もあると思いますが)


蒼白く優雅にうちとけない顔は蜂蜜色の髪にとりかこまれ、鼻は額からまっすぐに通り、口元は愛らしく、やさしい神々しい真面目さがあって、ギリシャ芸術最盛期の彫刻作品を思わせたし・・・




初めてタジオを目にしたこのシーンや



たったひとりで、みんなから離れてアッシェンバッハのすぐそばに立つことがある。
まっすぐに、両手を項に組み合わせ、足を爪先立たせてゆっくりと身体を揺すりながら、夢見るように青い海を眺めている。
するとさざなみが打ち寄せて来て少年の足先にたわむれかかる・・・。




海での描写も・・・・美しい~~




少年の、天から与えられた自然なまでの、そして完全なる美に・・・恍惚となってしまいそうです。


若さ、美しさ、あどけなさ、愛くるしさ・・・少年のしなやかさから、目を離すことができない・・。

少年の姿を追うことを止めることができない・・・。

かって決して熱情などおぼえたことがなかった理性的な作家の中に生まれた、押さえきれない感情、魅入られた想い・・・

これは、作家の年齢に近づいた今だからこそ、よけい強く感じるものがありました。
昔読んだときは、少年の若さにそれほどの感銘は受けなかったように思ったのに・・。

今は、主人公と同様に、自分に過ぎ去った若さがたまらなく恋しい。


映画では確か主人公の友人も登場してましたっけ?

でも、原作では作家(映画では作曲家になってたんですよね)は終始一人。
だからこそ、よけい孤独と、逆に(心の中に)湧き上がる想いを強く感じられたような気がします。



映画も、今見たらまた違う思いを抱くかしら?

ぜひ劇場で再見したいものです・・・・・

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コメント
瞳さん、おはようございます。
また今日もお邪魔します。(BBS・・カレーに紅茶は初耳でした!勉強になりました(^^ゞ)
で、そうそう!昨日、ネットで封切り作品チェックをしてた時に私もコレを見つけて、思わず手がとまってしまいましたよ!
懐かしいですね~・・私も好きな作品で、実はDVDも持ってるんだけど、
やはり初めてスクリーンで観た時の印象が強くて(リアルタイムかどうかは不明ですが)
想い・・はどうしてもそっちに馳せてしまいます。
美・・について、の自分の意識~感覚も、この映画から少なからず影響を受けている様な気もします。
でも瞳さんは原作も読まれてるんですね!すごいな~さすがです♪
上に挙げてる原文、思わず暗誦したくなる様な文章ですね。
翻訳が変わってもこんなに古風で情緒豊かな文章だなんて、
昔の方はどんなだったんだろう?って興味津々です。
・・で、ニュープリントで陶酔のロードショー!陶酔・・!(笑)
いいよね~私も大画面で陶酔したい~~(≧∇≦)
tsurubaradot 2011.08.27 11:55 | 編集
>tsurubaraさん

こちらにもコメントありがとうございます♪
えへへ、カレーに紅茶、新鮮でしょ(笑)

おおーー!
tsurubaraさんもチェックされたんですね。
ね、ね、これは手が止まってしまいますよね。
すごーーい、DVD持っていらっしゃるんだ!

スクリーンでも観ていらっしゃるのね。

>美・・について、の自分の意識~感覚も、この映画から少なからず影響を受けている様な気もします
うんうん、受けちゃいますよね。分かります~♪

原作は確か映画を観てから、興味をもって読んでみたんですけど、すっごい古典!っていう感じで、訳も難しかった記憶が。
特にベニスに出発するまでのくだりが、なかなか進まなかったような覚えがあります。


新しく出たこちらの文庫は、字も大きくて(これも嬉しい 笑)とても読みやすかったです。
>思わず暗誦したくなる様な文章ですね
そうでしょう~♪
ここ以外にもときめく、美しい文章が多くて。
表紙もタジオ君だし、tsurubaraさんもいかがですか~(笑)

>陶酔のロードショー!陶酔・・!
ふふ、まさに陶酔~ですよね。
福岡、お近くの映画館だといいですよね。
四国は・・・(涙)
もう、広島まで行っちゃおうか・・と本気で考えています。

そうそう、「モーリス」もね、こちら上映予定がなくって。
悔しい~~~。
dot 2011.08.27 21:35 | 編集
瞳さーーん、うれしい情報をありがとうございました!!
陶酔のロードショー!
そうですね、陶酔しますとも、何度でも(笑)

実は、昔昔、銀座の小さな劇場で、映像も昔のままのこの作品を観たんですよ~。
当時はニュープリントなんて概念もなかったし、ただただ陶酔して観入ったのを覚えています☆
凄く興奮して、どう自宅まで帰ったか覚えてない位、陶酔しました!(陶酔くどい・・^^;)

私もtsurubaraさんと同じでDVDを持っているし、買い替えたりして2枚も持っているし(笑)
とにかく、ビョルン君が汚物で汚れたベニス?を彷徨うシーンにドキドキしたり、ボガートがどんどん堕ちて行く様子が、妙に快感だったり^^;
あの縞模様の水着も罪ですよね!?(笑)

それにしても、原文の高貴な香りはさすがです。
瞳さんは、やはり原作を読まれているのね、さすがだわ~~
>>これは、作家の年齢に近づいた今だからこそ、よけい強く感じるものがありました。
このコメント、沁みます!
例え性別は違っても、この感覚は同じですよね。

あぁ、ニュープリントですか、なんて心地よい響き・・。
観たいです、なんとかしなきゃ!!(*^^)v


コクリコ坂、私も主人と観に行きました。
ともに横浜が思い出の地なので、どっぷりと郷愁に浸って来ましたよ。
テーマ曲もいいですね♪
早速ダウンロードして毎日聴いています~

では、またお邪魔しますね(^^)/
みぬぅdot 2011.09.02 19:15 | 編集
>みぬぅさん、

こんにちは、こちらにもコメントありがとうございます♪

うわぁ~、やっぱり!
みぬぅさんも絶対お好きな作品だろうなあって思っていたんですよ。

>実は、昔昔、銀座の小さな劇場で、映像も昔のままのこの作品を観たんですよ~。
あぁ・・素敵♪銀座の小さな劇場・・・いい響きだわぁ。
まあ、みぬぅさん、よく無事に家に辿り着けましたね~!でも、分かります、この作品を劇場で観ていたら。
私も、劇場で観たかったわぁ。

DVDももちろん持っていらっしゃるんですね、なんと2枚!
あぁ、あの縞模様の水着ね!本当に~~~。

昔むかしに読んだときは、結構難しいなぁと思ったのと、映画に陶酔しすぎていたからかしら。
こんなに美しい文章だったんだなあと改めてビックリしました。

小説も、映画も、年月を経て読むと(見ると)また違った想いが湧きあがるものがありますよねぇ。

ふふ、みぬぅさん、ぜひぜひ~♪
陶酔のロードショーですもんね!私もどうにかして見れないものか・・と思案中です。

「コクリコ坂」ご覧になったんですね。
横浜が思い出の地、それはまた一段と灌漑深いものがあったでしょうね。
いい曲ですよねぇ♪

そちらのブログに遊びに伺いますね。


dot 2011.09.03 17:58 | 編集
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