2011
08.25

「ブローン・アパート」

ブローン・アパート [DVD]ブローン・アパート [DVD]
(2011/08/02)
ミシェル・ウィリアムズ、ユアン・マクレガー 他

商品詳細を見る


ロンドン・イーストエンドの古いアパートに住む若い母親(ミシェル・ウィリアムズ)は、夫と4歳の息子と暮らしている。

警察官の夫の仕事は、爆弾処理・・・。
無事を祈る日々に耐え切れず、ある夜、爆弾処理に呼び出された夫の留守にパブへ出かけた彼女は、そこで一人の男(ユアン・マクレガー)と出会う。

彼ジャスパーは、彼女のアパートの向かいの高級マンションに住む新聞記者。

その夜一度限りの関係と思っていた2人だが、
メーデーの日、夫と息子がサッカーの試合に出かけるのを送り出した彼女と再び出会ったジャスパーは、彼女の美しさと率直な態度に惹かれていくのを感じるのだった。

彼女もまたジャスパーを部屋に招き、二人はソファーで激しく愛し合う。


その時、TVから流れていたサッカー中継が、激しい爆音とともに中断する!
自爆テロにより、地獄と化したスタジアム・・・多くの犠牲者の中には彼女の夫と、愛する息子まで・・・。



※今回の感想はネタバレ有りです、未見の方はご注意くださいね。



ミシェル・ウィリアムズとユアン・マクレガー。
以前共演していた『彼が2度愛したS』、結構好きな作品です。


再度の共演となる本作も気になる~♪とレンタルしてみたのですが、こちらは、共演という意味ではちょっともったいなかったかなぁ・・・という印象を持ちました。


おおぉ~~、そこまで大胆に見せちゃいますか!と驚くようなミシェル演じる人妻の誘惑っぷりと、負けないくらい大胆な見せっぷりのユアンのラブシーンには、確かにドギマギしちゃいましたが

その後の展開の中での二人の関係の希薄なことにはもっとビックリ。





彼女にしてみたら、自分がイケナイことをしている時に愛する息子を失った・・という罪の意識は決して消えることがないし、彼の顔は自分の罪を思い出させる意外の何物でもない。

彼を避けるのは無理ないこと・・と思うのだけれど、

あの日、スタジアムで何があったのか、新聞記者(といってもゴシップ専門らしいのですが)としてジャスパーの動く姿を見てこれはこの後、何かサスペンス的な展開が待っているに違いない・・と思ったらそうでもなく。


ジャスパーを避ける彼女に、
夫の上司テロ対策部門長テレンス(マシュー・マクファディン、貫禄ある~!)が接近してくる展開に

あら、彼がキーパーソン!?しかもまさかの三角関係?と思ったら、隠していた事実がさらりと発覚しただけで、お話的に広がりがあったわけでもなく。


物語の向かう方向が掴めないんですねぇ。

あ、でも掴めない映画って決して嫌いなわけではないんですヨ。
でも、ヒロインと彼女を取り巻く人々との関係の薄さには戸惑ってしまったなぁ。


ユアンの影がどんどん薄くなっていく~~、もったいない~~。



それと反するかのように、どんどんと大きくなっていくのが、坊やの存在。

愛する息子を失った母親を演じるミシェル、その痛々しさ、喪失感、素晴らしい演技でした。

仕事で精神を病みつつある夫との生活・・行き場のない想いを感じることもあったけれど、愛らしい4歳の少年との日々、その時間はどれほど彼女の支えであり、愛であったことか。

坊やと一緒に海で遊ぶシーン、大切なぬいぐるみを洗濯しないで・・と訴えるその姿、
眠る前に二人でするゲーム。

これはねぇ・・同じ母親として胸がいっぱいになる思いでした。
幼い子どもの在りし日の姿は、母親である私たちにはあまりにも辛いですよね。



しだいに常軌を逸していくような彼女の姿にいったいどうなってしまうのかしら・・と思っていたのですが

彼女に再生と希望の力を与えたのがお腹に宿った新しい命っていうところは、ちょっと安易な気がしてしまいます。


もちろん悲しむ彼女を見るよりも、新しい日を生きていこうとする姿を見る方がずっと嬉しくはあるのですけどね~、

彼女が身ごもったと知って、病室を訪ねて行こうとするジャスパー。
少し笑顔を浮かべた彼の表情にも、ちょっと複雑な思いがしてしまいますよ。

だってねぇ、最後の最後まで、二人の互いに対する想い、感じ取れないから。




テロによって破壊されたスタジアムの凄惨な様子や、亡くなった人々の顔が描かれた気球が飛ばされるシーン。

坊やの持っていたウサギのぬいぐるみが手元に戻ってきたときの母親の表情・・・。


1つ1つのシーンはとても印象的に脳裏に浮かぶのですが、
そんなピースのひとつひとつが、バラバラのまま
ばらまかれたままで終わってしまって、拾いきれない私です

テロの犯人とされる人物の息子との接触も、中途半端・・でしたね。



実力派揃いのキャストも魅力的だっただけに惜しい気がします。

特にミシェルとユアン、なぜあんなに積極的?ってビックリしたラブシーンよりも
もっと後半の2人に見どころが欲しかった・・・。


トラックバックURL
http://teapleasebook.blog26.fc2.com/tb.php/432-9918fdc0
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top