2011
08.17

「青い相姦」

青い相姦 [DVD]青い相姦 [DVD]
(2001/11/20)
ポール・ヴィンセント・グニア、フローリアン・ヘイデン 他

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むむむ・・・・このタイトルではうら若き乙女には手に取ることなどできませんなぁ
うら若くない乙女の私でも、赤面しちゃう

しかもこのジャケット・・・
しかーし、よーく観るとこのジャケットの2人、どちらも主演の2人とは全く違う人物に見えるんですが、
どなた?

2000年ドイツ映画です。




双子のマティスとミーケ。
幼い日片時も離れずに過ごした仲良しの兄と妹・・・。

久々に帰ってくる妹を迎えに駅へと向かう兄マティス。
妹を迎えにいくなんて退屈だろ?と親友に言われても、マティスの心はまるで恋人を迎えにいくかのようにドキドキしていた・・・。
再会した二人は17歳。
成長した妹の姿が兄には眩しい。でも離れていた時間などなかったかのように、幼い日を思い出させる妹のしぐさ、その行動に兄の心は騒ぐ・・。
そして妹もまた・・・。
許されない想いは、しだいに大きくなってゆく。

タイトルと言い、ジャケットといい、お色気プッシュ!といった匂いがプンプンしますね~。
でもそういうのを期待していると「おいおい、どこがじゃいーー」と言いたくなると思います
イケナイシーンもはっきりとは映ってないしね。

だけど、ドキドキしないかというと・・・あぁ・・これが。
結構ドキドキしました~
結ばれてはいけない兄と妹ですからねぇ、しかも妹役のミーケちゃんの若い肢体が眩しい
裸のシーンは思い切りよく見せてくれています。
それぞれ、ボーイフレンドがいたり、学園のアイドルからのお誘いがあるのにときめかない。
自分の心が求めているのは、求めてはいけないヒト。
諦めなければいけない、抑えなければいけない・・、そう思えば思うほど思いが募ってゆく。

登場した時、マティスはぽっちゃり系でおじさんっぽい顔立ちだ~
ミーケもそんなに可愛くないじゃない~なんて思いながら観ていた二人でしたが
兄の撮った写真の中の妹の姿にドキドキし、悩むマティスのまつ毛が長いのにビックリし
恋してはいけない相手に恋をする二人が、だんだんといい顔になってゆくんですねぇ、これが。
なにより、幼いころの2人の姿が愛らしくて。
兄と妹といっても双子の・・・となるとよけい、なにか繋がりが強いような、固い絆を感じてしまう。
マティスと一緒にママのお腹の中にいたかった・・っていうミーケの言葉が印象的でした。

諦めようとしながらも押さえきれない気持ち。
嵐の中森の中にたたずむマティス・・。幼い日の約束を思い出し、ずぶぬれになりながらモミの実(大きい~!)を抱えて妹の部屋に飛び込むその姿。
赤いドレスのミーケが綺麗でした。
超えてはいけない一線を越えてしまう二人・・・。
罪の意識にさいなまれる兄に比べ、妹のほうが結構大胆?
愛されているとしったら、女性の方が強くなるのかもしれません。
 
近親相姦というショッキングな問題を軸にしていますが、この作品それだけではなくて
妻亡きあと、新しい恋をした父親の自分も幸せになりたいと思う気持ちや母を忘れることができない子どもたちの戸惑い、
そういった家族の間の気持ちや
マティスの親友フェリックスの辛い家庭事情、そして彼自身が背負ってしまった悲劇。
マティスよりも断然好み~(笑)と思っていただけにこの親友君もまた切ない~。    
2人の友情がいいですよねぇ。

お色気だけでプッシュなんて・・・もったいない。
ぜひ、これは若いアナタ、あなたに観ていただきたい
青春映画ですヨ。


ついには父親にも禁断の関係を知られてしまった兄と妹(ここはちょっと大胆すぎましたね、いくら若いからとはいえ・・)
父に関係を知られ、慌てて着替えたシャツが裏表反対のまま(まるで子どものように)階段で泣き出す兄に比べ、ここでもまた妹の方が行動的。
家を出た2人を追ってきた父親に、ただ愛する人と幸せになりたいの、
希望はないの?と訴える姿がとても切ない。
最後はやっぱりそうするしかないんだ・・・という終わり方なのですが
悲劇的な死を演出してショッキングさを煽るような、あざとい終わり方でなかったのが私には嬉しかった。
許されない愛に悩み苦しむ兄と妹に、ショックを受けながらも自分の子供としての愛情を注いでいこうとする父親の気持ちも感じたし、親としてはああいうことくらいしか出来ないんじゃないかなあ。
2人はまだまだ辛い気持ちを抱えていかなければならないだろうけれど
レールの向こう、青空の向こうには、なにか新しい未来も待っているような気がしてくる。
若い2人にはやっぱり幸せになってもらいたいもの。

作中挿入されている歌もいい感じでした。
2人で弾くピアノのシーンも好き♪

ショッキングで重い問題をそこだけセンセーショナルに取り上げるのではなくって、
ただ自分の好きな人と幸せになりたいんだ・・という一番シンプルな願いがかなえられない辛さ、切なさを真摯に捉えた・・・とっても真面目な作品だと思います。
だからこそ、もうちょっと借りやすいタイトルにして欲しかったですよねぇ
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コメント
この映画について検索していてこちらにたどり着きました。

私も題名とジャケットと内容の説明を読んで、そうとうすさまじい内容かもとあらぬ期待(?)をして見はじめたら、あらら、いがいと真面目で切ない映画でした。

私見ではお父さん役の俳優がよかったかなと。あと、ミーケを演じた女優はそれなりの年齢だぞと思って調べたら、1975年生まれでした。やっぱり。

http://www.imdb.com/name/nm0769922/

でも、ラストの駅というか線路のシーンは印象に残りました。別れはしても、決して永遠の別れではない・・・今後の2人の人生を見事に象徴していたと思います。

それではまた。
Bill McCrearydot 2012.05.13 22:37 | 編集
> Bill McCreary さん

初めまして♪
コメントありがとうございます。

タイトルがタイトルですもんね、加えてこのジャケット!!あらぬ妄想してしまいそうですよねi-237
私はネットレンタルしたのですが、お店だとさすがにちょっと借りにくいわ~と思いました。


>あらら、いがいと真面目で切ない映画でした。

そうなんですよ~!!
とっても真面目にしっかりと描かれた作品でしたよね。
それだけにもう少しタイトル考えて欲しかったですよね。

あら~!彼女75年生まれ!(IMDBありがとうございます)、お年よりかなり若い役を演じていたんですね。

> でも、ラストの駅というか線路のシーンは印象に残りました。別れはしても、決して永遠の別れではない・・・今後の2人の人生を見事に象徴していたと思います。

別れはしても永遠の別れではない・・
あぁ、いいですねぇ、思わず頷きながら読みました。
悲劇的な最期にしてしまわずに、若い二人の先にこれから開ける未来を感じさせるラストシーンが嬉しかったですね。
dot 2012.05.14 22:26 | 編集
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