全くのノーマーク作品でしたが、監督が、あのミシェル・ゴンドリーと聞き・・へぇ~と驚き、
あらら・・悪役はクリストフ・ヴァルツ

これは、さぞかし、怖がらせてくれるに違いない!!・・とレンタルしてみました♪
ロサンゼルスの大新聞社の御曹司、ブリット・リード(セス・ローゲン)。
まだ少年の頃、母を亡くした彼に父親であるジェームズ・リードは優しさを見せず厳しい態度で接したため、
息子は父に反抗的な、放蕩息子に成長する。
だがある日、父親が蜂に刺され急死、ブリッドは社長の座に就くことに。
戸惑うブリッドだが・・ふとしたことで父親の運転手を務めていたカトー(ジェイ・チョウ)と出会う。
天才発明家であり、武道の達人でもあるカトーの能力に驚くブリッドは、二人でロスの街の悪人を退治しようと持ちかけるのだが・・・。
へぇ~~~、いろんなヒーローがいるものですねぇ。
グリーンホーネット、緑のスズメバチ・・・。
主人公ブリッドを演じるセス・ローゲン、お初です、私。
パッと見てハンサム~

っていう顔ではないし、体型も好みじゃないの~、ゴメンチャイ。
あぁ・・主役に華が無い~~

思わず文句言ってしまったけれど
少年の日のぽっちゃりブリッド君が手に持ってたスーパーマンの人形の首をパパにもぎ取られちゃって・・ゴミ箱にポイ!とされちゃうシーンが可哀想で。
そんなブリッド君がそのまんま、大人になったようなセス・ローゲンは、どこか憎めない可愛らしさもあるんですよね。母性本能をくすぐるタイプ?(笑)
可笑しいのは、彼がカトーを呼ぶことになった原因。
父親を亡くし(特に大好きだったわけではないけれど)やはり傷心の彼、目覚めのカプチーノを飲んで激怒!
これまでの彼の朝のカプチーノは、最高の味に美しいラテアート

ブリッドの朝に幸福なひとときをもたらせてくれていたわけです。
たかが、カプチーノなんて言ってはいけませんヨ、この気持ち、よーーくわかります。
もし、最高のアーリーモーニングティーを失ったら・・私だってきっと取り乱してしまいます。
この最高のカプチーノを淹れていたのが、父親の運転手だったカトー。
カプチーノだけじゃありません。カトーは何事においても秀でた腕前を持つ男。
カトーって言うからてっきり日本人っていう設定かと思ったら、生まれは上海?だけど、ブリッドはそれに対して、日本は好きだ・・なんて返してるし。
う~ん、中国と日本がごちゃまぜになってるような不思議なキャラなのでした。
しかし、カトー、
彼がこのグリーンホーネットを支える影の、いや真のヒーローだということは間違いないところ。
かってブルース・リーがこの役をTVドラマで演じていたそうです、そういえば、カトーの部屋にリーのポスターが貼ってありました。
悪人の動きを瞬時に判断し、次の動きに映る・・おお、(古いけどファーストガンダム)ニュータイプってやつみたい。
ブリッドとカトー、二人のやり取りの面白さ。
ブリッドは喋りすぎ、賑やかすぎなんだけど・・ほら、口とお金以外ではカトーには敵わないし(苦笑)
初出陣の様子や、カトーが改造を加えた愛車ブラックビューティーが怖いものなしの優秀ぶり。
悪党に近づくには、自分たちも悪党を装うこと!なんていう発想もややこしいけど、奇抜で可笑しい。
奇抜で可笑しい・・といえば、悪役を演じるクリストフ・ヴァルツ。
この映画でのワルっぷりは、ゾクゾクさせるような怖さではなくって・・、すごーーく地味なんだけど、地味な自分を嫌ってる、目立ちたがり屋のベンジャミン・コドンフスキー。
決め台詞を考えたり、マスクを作ったりする・・ぷぷっと笑ってしまうところもあるんだけど、
でももちろん笑ってはいられない怖さも持っているんです、これが。
不思議な存在感がじわ~~とくる悪役でした、さすが!
ヒロインは、ブリットの美人で有能な秘書レノア・ケース(キャメロン・ディアス)。
登場したら場面がぱっと明るくなるのは、さすがのオーラ発揮でしょうか。
彼女を巡ってブリッドとカトーの友情が怪しくなっちゃうのはまあ・・当然の成り行きすぎるのですが、
彼女本人はどちらともさっぱりその気がないところが・・私的にはとっても好ましかった(笑)
中盤はちょっとダレしてしまって、気が付くとウトウト・・なんてしちゃってたり

肝心のコドンフスキーとの対決も、なんだかドタバタ

あららら・・と思っているうちに終わってしまいました。
隠れた黒幕の魅力もいまひとつで残念。
主役よりも相棒の方が強い!
普通のヒーローものとは一味違う面白さも持ってるし、肩も凝らずに楽しめた作品でしたが、
さらさらさら~~と流れてしまって、胸に熱く届くものが無いのが物足りない。
ちょっとした役でジェームズ・フランコ、そしてエドワード・ファーロングが出ていたのは嬉しいですヨ。
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