2007
12.08

「ダイアルAを回せ」

ダイアルAを回せ (KAWADE MYSTERY)ダイアルAを回せ (KAWADE MYSTERY)
(2007/09)
ジャック・リッチー駒月 雅子

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「ダイヤルMを回せ」は知ってるけど・・。

短編ミステリーのスペシャリスト、ジャック・リッチーを読むなら、
2006年度「このミス」で海外部門1位に輝いた「クライム・マシン」か、KAWADE MYSTERYで好評な「10ドルだって大金だ」が先かな・・と思いつつ。
このタイトルが気になってしまいました。

15編のクライムストーリー。
お互いの殺人計画を日々練りに練る夫婦の結末や
はたまた、毎日謎の行動をとる爆弾男の真意、
ダイイングメッセージ「No Snow(雪が無い」の謎などなど・・。

着想の面白さ、ストーリー運びの無駄の無さ、そして軽妙なユーモア。
あっという間に読んでしまいますね~。
唖然とする結末・・というのとはちょっと違う、どんでん返しというのでもない。
予想不能な怖さじゃない、そのあり得るリアルさに唸ってしまう。

そしてとっても映像的!
頭の中にひとつひとつのシーンがすーーっと浮かんでくるんですね。
よけいな飾りのない、むしろ簡潔な文体に想像力を掻き立てられて・・。
ヒッチコックが愛好し、TVシリーズ「ヒッチコック劇場」に彼の原作をいくつも使った・・っていうのがよく分かるような気がします。
ヒッチコックになった気分で、このお話のあの人にはあの俳優さんを使って・・なあんて想像するのも面白かったり。

そうそう!「夜の探偵カーデュラ」
これなんてね!魅力的な吸血鬼探偵さんは誰にやってもらおうか~!!迷うところですよね(笑)

殺し屋、警官、政治家にスキャンダル、ボディーガードに盗難事件。
ジャック・リッチーが熟練の技で披露する傑作短編集。
でも一番印象に残ったのは、一見一番地味(?)に思えるお話だったりします。
「三階のクローゼット」
孤独な男の求めたもの・・、誰もが「自分にとってのクローゼット」を持っているのかもしれません。
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コメント
瞳さん、こんにちは!
またクリスマスの季節がきましたね~
書店ではミステリーのベスト10もの雑誌が出ていて、つい買ってしまいます。
特に海外ものは情報があまりないので参考になります。
「ダイアルAを回せ」ってタイトルに既視感が、と思ったらヒッチコックだ!
ミステリーの短編集は寝る前にちょこっとずつ読めるのがいいところですが、面白くて徹夜してしまうことも(笑)
この本も瞳さんのレビューを読むとその危険大ですね。面白そう。
雪芽dot 2007.12.09 12:10 | 編集
雪芽さん、こんばんは。
早いですねぇ、去年の今頃、雪芽さんとクリスマスのお話をしたのが・・ついこのあいだのことのような気がしますけど・・。
私も今日「このミステリーがすごい!」を買っちゃいましたよ。
そうそう!そうなんです。このタイトルが気になっちゃって(笑)
ヒッチコックの「ダイヤルMを廻せ」もリメイク版の「ダイヤルM」もどちらも面白いですよね。

ベッドサイドで読むのにぴったりですよ~。
ジャック・リッチー、今度は「クライムマシン」を読んでみようと思います。

dot 2007.12.10 01:13 | 編集
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