2011
04.19

「エドワードⅡ」

エドワードII(セカンド) [DVD]エドワードII(セカンド) [DVD]
(2000/08/25)
スティーヴン・ウォーディントン、アンドリュー・ティアナン 他

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父エドワードⅠ世の死後、エドワードⅡ世(スティーヴン・ウォーディントン)は、父王によって追放されていた幼なじみであり、愛人であったガヴェストン(アンドリュー・ティアナン)を自分の元に呼びよせる。


宮内大臣、国務長官、コーンウォル伯爵号、マン島の総督という高い地位をガヴェストンに与え、寵愛する王。
国務をおろそかにし、王妃でさえも全く相手にしようとしない王に、貴族たちは反発するのだが・・・王の愛は燃え上がるばかり。


貴族たちは、連名で認めたガヴェストンの追放状を王に差出し、その執行を迫るのだが・・・。


歴史上の王様って・・・本当にいろんな人がいるよねぇ
立派に統治し、賢王として名を残す王あり、愚行や残虐な行為でそのページに汚点を残す王もまたあり。


1307年にイングランドの王として即位したエドワードⅡ世。
賢王と言われた父エドワードⅠ世と違い、彼は愚かな王として歴史上にその名を残している。


男の愛人に尽くし、王妃をないがしろにし、古くから仕える貴族たちの言うことにも耳を貸さず。
国を統治することなど、これっぽちも頭にない。

国の王としての資質・・・云々というよりも、王には自分の治める国や国民に一切関心が無いように見えてしまったなぁ・・・私には。


「世界がこれほど嫌っているものをなぜ寵愛なさるのか?」

「全世界を併せたよりも、彼が私を愛してくれるからだ」


・・・・・・・・・


そこまでねぇ・・・・
どこがいいのかねぇ・・・ガヴェストン(苦笑)

だって、お品のかけらもない、野卑で傍若無人なその態度。
王座に猿のように腰かけ、下品なポーズをとる姿は醜悪にしか見えなかった~~~。


そんな二人なのに・・・
「ふた~りのため、世界はあるの~~♪」(古すぎ~~苦笑)
2人っきりで見つめあうシーンのなんと純粋なこと。

再会に喜び、別れに離れがたく抱きあう、その姿が美しく見えてしまうのだから。


・・・・・・・・・・・・・・


TVの前で目が点になったり・・・絶句したり(なんですか?あのオカシナ踊りは?)
自らもゲイである鬼才デレク・ジャーマン監督の作品、初めての私にはなんとも強烈でしたねぇ。



歴史ものとは思えない、セットも味気ないコンクリート造りのような簡素な建物に、きらびやかな飾りも一切なく。
王や王妃の衣装は、現代のデザイナーズブランドでしょうか。

でも、石の壁、柱、ベッド・・・それらの向こうに広がる暗い闇が、まるで人の心の奥に広がり、うねる・・・さまざまな闇のように思えて。
思わずゾクゾクッとしてしまいました。


そうそう、特筆すべきはやはりティルダ・スウィントンでしょう。

彼女の美しさに圧倒された・・というレビューを読んで、それは観てみたい!と思った作品なのですが


はぁ~~!!納得!!

こんなに美しい人だったのね
王に拒否され、うなだれたその長い首。真っ白な衣装がまるで傷ついた白鳥のようでした。

彼女を見るだけでも、観る価値がある作品ですヨ、確かに。





王としての無能さ、下品で傍若無人な愛人、傷つけられた王妃、国を憂う貴族。

王やガヴェストン、王妃と貴族モーティマー、それぞれの、それが一面でしかないことも事実。


愛する人を守ろうとする必死さ、純粋に王に向かうその心、憎しみがやがて残虐な行為へと駆り立ててゆく、国の頂点に立とうとする野望を生む。

ひとの中には、驚くほどいろんな面がある。



・・・・・・・・が多い感想ですけどね~~(苦笑)それはしっかりと感じた映画でした。


そして栄華というものが、長くは続かないということも。


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