2011
03.24

「もぎりよ 今夜も有難う」 片桐はいりさんの本3冊

もぎりよ今夜も有難うもぎりよ今夜も有難う
(2010/07/30)
片桐はいり

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お友達のブログで拝見♪
クンクン、面白いものは匂いで分かる~~(笑)っていうのは冗談だけど、面白オーラを感じ取っちゃった

そんな予想通り大満足の1冊でした。

内容もですが、片桐さんの文章の魅力にもすっかり引き込まれてしまい、「わたしのマトカ」「グアテマラの弟」一気に3冊読了です。





「もぎりよ 今夜も有難う」

みずからの出自を聞かれたら「映画館の出身です!」と胸張って答えたい。


18歳の時から7年間、銀座の映画館でもぎり嬢をしていたというという片桐さん。

キネマ旬報誌上にて連載されていたものをまとめたというこのエッセイ、映画と、映画館に注がれる愛情がたっぷり。

寅さん上映時に、お客さんの笑い声でどよめき、まるで息をしているかのように躍動していた劇場の思い出、
どんな相手でももぎりの鉄則は譲れない!人間国宝とのタカバでの大ゲンカシーン(爆笑)

観れば観るほどわからなくなるトム・クルーズの魅力を今もなお、語り続けるという「トムの会」


可笑しさの中にも、キラリ!そして・・・ほろり・・とさせられちゃうんだなぁ・・これが。



「Wの喜劇」「時給交響楽」「裏窓の散歩者」
映画の題名をもじってつけられた各章のタイトルも楽しい。
これはきっとあの映画をもじってるのね?なんていろいろ想像したりして。


前半は、もぎり時代の思い出、そして後半は撮影で訪れた町々で出会った一風変わった映画館のお話。
 
「わたしのマトカ」「グアテマラの弟」
後で読んだこの2冊のエッセイを読んですごーーく納得した、片桐さんの行動力、好奇心。
このエッセイの後半の展開にもその持ち味が遺憾なく発揮されていたように思います。


読みながら、私の心に浮かんだのは・・・その昔、香川にもたくさんあった小さな映画館たち。そこで観た映画たち。

親に連れられてじゃない・・・初めて友だちと松竹に観に行ったのは「愛と誠」
強烈な印象だったジェームズ・ディーンの3本立て!!

夫との初デート、花も恥じらう二十歳なのに映画鑑賞は何故か、「地獄の黙示録」

OLになってからも、社内で映画鑑賞会と称していろんな映画を見に行ったっけ。


懐かしい思い出が胸に溢れ、なんだか胸がいっぱいになってしまいました。

片桐さん、ありがとう、そして
「映画よ、今夜もありがとう」





わたしのマトカ (幻冬舎文庫)わたしのマトカ (幻冬舎文庫)
(2010/02)
片桐 はいり

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マトカって可愛い。
なんだろう?マトリョーシカの略?なんて思ったら、フィンランド語で旅という意味だそうです。

片桐さんが出演した「かもめ食堂」(大好き!)のロケで訪れたフィンランドの日々を綴った旅のお話。

自称食いしん坊の片桐さんが、好奇心いっぱいで挑戦するフィンランドの美味しいもののお話にワクワク。
「ムーミン」や「牧場の少女カトリ」そして、カリウスマキ監督の作品・・っていうイメージのフィンランドだけど、(あ、「かもめ食堂の」イメージももちろんですが)知らないこともいっぱい。

ベリーのソースのかかったトナカイ肉の味を想像したり、フィンランド人の心の友(らしい)サルミアッキの不気味な味がとにかく気になる~(笑)

それにしても片桐さん、ひとりでバスに乗り、ファームステイをし、町や人の中に飛び込んでゆくそのフットワークの軽さってすごい♪


ハプニング続出の初めての「サウナ」体験や
「地獄」という名の怪しいクラブでアルコールの入ったフィンランド人の情熱に圧倒される様子・・、

決してTVの旅行番組ではお目にかかれない、素顔のフィンランドが垣間見えちゃう。


そっか~、無表情なのってフィンランド人気質?なのね、カリウスマキ監督の世界の中だけかと思っちゃった(笑)
このエッセイを読んで、また「かもめ食堂」や「過去のない男」を見返したくなっちゃいました。





そんな片桐さんの、町や人に対する、旺盛でしかも愛すべき好奇心が特に発揮されているのが「グアテマラの弟」

グアテマラの弟 (幻冬舎文庫)グアテマラの弟 (幻冬舎文庫)
(2011/02/09)
片桐 はいり

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長らく疎遠にしていた弟さんに会いにグアテマラ旅行を決行!それもなんとFAXを抱えて。
フィンランドとはまた全然違う、太陽とラテンの国の匂い。


どんな暮らしをしているのか、食べ物は?フィンランドよりもまだ(私の中では)知られざる国なのですもん、グアテマラって。

陽気で逞しいグアテマラの人々との暮らし、ここでもはいりさん(3冊目なので、かなりお近づきになった気分)の
行動力はしっかりと発揮されていましたね~。


そうそう、片桐さんというより、はいりさん・・と呼びたくなったのは(本名じゃないけど)、このエッセイではご家族の姿がユーモラスに、ちょっぴりほろりと・・・描かれていたせいかもしれません。





はじめての作文、あたりはずれも大いにあろうが、福袋をあける気持ちでお読みいただければ、とても幸せである。



初エッセイ「私のマトカ」の冒頭にはいりさんは、こんな風に書いている。

ユーモア、人情、美味しいもの、旅の楽しみ、そして家族・・・生き生きとしたリズム感ある文章の中にはこんなにたくさんのものが詰まっているのだから。

なんと贅沢な福袋だろう。




TVや、舞台、映画、マルチに活躍されるはいりさんですが、どうそ、本の方も、これからもどんどんと書き続けて欲しいものです♪
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コメント
瞳さん、こんにちは!
わーい!3つまとめて感想アップですね☆ 前作2つは装丁が似た感じで
並べて本棚に入れておきたいような、カワイイ表紙ですよね。

>親に連れられてじゃない・・・初めて友だちと松竹に観に行ったのは「愛と誠」
強烈な印象だったジェームズ・ディーンの3本立て!!
夫との初デート、花も恥じらう二十歳なのに映画鑑賞は何故か、「地獄の黙示録」

うわ~~(^○^) 思い切り反応しちゃうわーーー!!!!
愛と誠、流行りましたねー。友達がすんごいハマってたー。私は漫画に熱くなったわ。
私の初友達と一緒映画は、百恵ちゃんの映画だった・・・。
ジェームスディーン、格好良かったよね。私はNHKのTVでバラバラに子供の頃見たわ。地獄の~ ワハハハ!!デートに、そのチョイス♪ 
latifadot 2011.03.29 08:24 | 編集
>latifaさん
こんばんは~♪
latifaさんちで発見しなかったら、片桐さんの本に出会えてなかったわ、ありがとう~、感謝、感謝です。

そうそう、装丁可愛いですよね。
「グアテマラの弟」にポコアポコって言葉が登場したでしょう!!
あ、スペイン語だったんだ!って。いい言葉だわ、響きも可愛いし。
latifaさん、センスいい。

「愛と誠」うわーーー、知ってる?嬉しいな。
そうそう、漫画も私ハマりましたよ。友達と「愛と誠」ごっことかしてました(笑)
おお、百恵ちゃんの映画!
森昌子ちゃんと桜田淳子ちゃんと3人で出てるのもなかった?
観た覚えがあるなぁ。昔は人気歌手とかアイドル映画も結構ありましたよね。

えへへへ・・・そうなの、どうしてそういうことになったのかなぁ・・・覚えてないんだけど「地獄の黙示録」(爆)
もうちょっとねぇ・・・ロマンチックな映画にしたかったわ~~。


dot 2011.03.29 21:02 | 編集
瞳さん、こんにちは!!

ああ、そうそう。私もこの本を読みたかったんです。忘れてたっ。

片桐はいりさんの「もぎりよ今夜もありがとう」

amazonのカートから引っ張り出してこなくっちゃ^^;

「かもめ食堂」。私も好きな作品です。片桐さんてインパクトが

あるけれど、すごくシャイな感じがしますよね。

彼女の文章は読んだことがなく、楽しみです。

そういえば、”もぎり”て言葉も、最近では懐かしい響きに

なって来ましたね。
ポチdot 2011.04.10 23:17 | 編集
>ポチさん

おお、ポチさんもチェックしていたんですね!
これは面白いですよ!絶対おすすめ♪

片桐さんのイメージって、なんとなく内向的?っていうか、インドア的なイメージを勝手に持っていたんですヨ。
こんなに好奇心旺盛で、行動的な方だったとは。

そしてすごく真面目な方なんだなとも思いました。もぎりのお話でね、どんなエライ人相手でも絶対曲げないところなんて。(これは読んでからのお楽しみですよ 笑)
文章も、リズムがあって楽しく読めました。

もぎり、今の人は分からないかな?
うちの娘も少しの間ですが映画館でバイトをしていたんですよ、フロアっていうんですって、最近は。
dot 2011.04.11 20:14 | 編集
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