強欲で孤独な老人、スクルージにとって人生は、お金が全て。
クリスマスを祝う人々の姿も、彼にとっては腹立たしいもの。
食事の誘いに訪れた甥を追い返し、寄付を乞う人々を冷たくあしらった彼は、一人屋敷へと帰るのだが
イブの夜彼の部屋を訪れたのは、なんと7年前に死んだ共同経営者のマーレイの亡霊だった・・。
死後の世界で恐ろしい鎖で繋がれ、放浪を続ける身となったマーレイは、
スクルージに翌日の真夜中3人の精霊が彼を訪ねてやってくるだろうと予告する。
そして予告どおり訪れた精霊たちは、スクルージを彼自身の過去、現在、未来へと時空を超えた旅へと導いてゆくのだった・・・。
クリスマスストーリーといえば、やっぱり、クリスマスキャロル!

本館の
Christmas Cinemaのページにも、過去映画化された2作品の「クリスマスキャロル」を挙げています。
さて、本作はディズニーが映画化した「クリスマスキャロル」
例によって予備知識無しで見た私は、てっきりアニメだろうと思っていたのですが、冒頭からその映像にビックリ!!
実写でもない、でもアニメーションというにはあまりにもリアル!
人物の髪の毛も、顔の皺も・・手の節々に目の動き

ええっ!!これはいったい何!?っていうくらい驚いてしまいましたが
特典映像を見てやっと納得!
俳優さんの実際の演技(顔にボツボツを書くのね 笑)をデジタル的に取り込む、<パフォーマンス・キャプチャー>っていう技術を使っていたんですね~!!なるほど~♪
それにしても人物だけじゃなくって、冒頭の街のシーン、雪がひらひらと舞い落ちる・・空などの背景も本当に綺麗。
とっても奥行きを感じる映像でしたよ~

ブルーレイで見たのですが、美しさにため息が出るほど。
それぞれのキャラクターの動きからも目が離せません。
これって劇場公開の時3D上映もあったそうなのですが、う~ん、この映像なら3Dでも見て観たかったなぁ・・と思わせるほどでした。
ジム・キャリーは、なんとスクルージはじめ7人の役をこなしていたそうなのですが、
3人の精霊たちもすべて彼がやっていたとは~!
過去の精霊のぼそっと小さい呟き・・とか、現在の精霊の豪快な笑い声とか・・、芸達者ですねぇ。
そうそう、スクルージの表情は、時々まさにジム・キャリーだ!って思う部分がありましたけどね~(笑)
改心したスクルージが、明るいクリスマスの朝を迎えて嬉しがる姿も、まさにジム・キャリー!ちょっとノリすぎ?って思うところとか

過去の精霊が見せてくれた「若き日のスクルージ」
彼はその中で、自分を愛し、大切にしてくれた人々がいたことを思い出します。
そして現在の精霊が見せてくれたのは、スクルージが見ようとしなかった、かかわりを持とうとしなかった人々の暮らし。
やがて訪れるだろう・・スクルージの迎える未来を見せてくれた未来の精霊は、まるで死神そのものでしたね。
ディズニーにしては結構怖いかも。
奇跡と魔法の一夜が、スクルージに見せてくれたもの。
「自分の過ちに気づいて、生き方を改めれば未来は変えることが出来る」
うんうん、やっぱり、こうでなくっちゃ!クリスマスストーリーは

スクルージが変わったことで、自身の未来だけじゃなくって、ほかの人々の未来も変わってゆくっていうところも嬉しいんだよねぇ。
スクルージに肩車されたティム少年の「神の祝福をすべての人々に」
この言葉を本当に素直に受け入れてしまうのは、やはりクリスマスマジックかな

「メリークリスマス~~♪」
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