2010
11.18

「季節風 冬」

季節風 冬 (文春文庫)季節風 冬 (文春文庫)
(2010/11/10)
重松 清

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ものがたりで綴られた冬の歳時記。

帯のこの言葉に惹かれて、ページをめくってみると一番最初に飛び込んできたタイトルが
「あっつあつの、ほっくほく」


はい!これは読まずにはいられないでしょう~


そう、今まさに季節は冬。

冬っていうと何を思い浮かべるかしら♪
雪、みかん、コタツ、そうだ!クリスマスにお正月。

ぱっと思い浮かべたこのキーワード、実はすべてこの12編の物語の中に登場します。

それだけじゃありません。

「あっつあつの、ほっくほく」は、思い浮かべただけでもその香ばしい香りが思い浮かぶような、焼き芋屋さんの思い出だし、

鼻がかじかみそうな、キーンと澄んだ冬の夜空が目の前に広がるような「じゅんちゃんの北斗七星」

あっという間に去ってゆく2月のメインイベント、バレンタインのお話もあれば、

最後を飾るのは、冬から春への物語「サクラ、イツカ、サク」



たとえば、どこかの北国でしか体験できないような・・そんな特別なものじゃない、
本当に普通に私たちのまわりのある「冬の風景」の中、

登場するのも、どこかで見たことがあるような、
あ、もしかしたら、これは昔の私?このヒト、主人に似てる~とか、
あぁ、これはもしかしたら未来の私たち・・なんて。


普通の人々が織りなす冬の風景には、たまらなく懐かしさを覚えたり、胸がきゅうん!としたり、
ほっと暖まったり。
気が付くと、あっという間に12編のお話を読んでしまいました。



四季の中で一番好きな季節は?と聞かれたら、著者の重松さんはためらいなく「冬」と答えるそう!
一年で一番好きな季節に込められた想いが、じんわりと、あたたか~~く、私たちの胸に届く。

冷たい風が吹いても、雪の冷たさに震えても・・、
どこかにちょっとお日様の光が見える。


時間が過ぎて行っても、離れてしまっても、
その人を思うと胸にぽっとぬくもりが灯る。




素敵な歳時記でした♪



「季節風」シリーズ、ぜひ春夏秋・・も読んでいきたいです

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