2010
11.18

「オリンダのリストランテ」

オリンダのリストランテ [DVD]オリンダのリストランテ [DVD]
(2009/12/02)
リタ・コルテセアドリアン・ウィツケ

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南米アルゼンチンのブエノスアイレスでリストランテを営むオリンダ。
女手ひとつで切り盛りしてきたリストランテだが、人生に疲れを感じ、店も手放そうかと悩む日々・・、
そんな彼女の店にふとしたことから、一人のドイツ人青年ピーターがやってくる。

昔恋仲だったという女性を探してはるばるやってきたというピーター、しかし、宿で盗難にあい、路頭に迷ってしまう。
そんなピーターを見かねたオリンダは、店に寝泊まりさせることにしたのだが、やがて彼の姿に、オリンダ自身もイタリアからの移民であったことを思い出すのだった・・・。



「リストランテ」ってタイトル、惹かれます~
きっと美味しい話に違いない!!

アルゼンチンのお料理ってどんなのだろう・・なんて見始めたら、ちょっと違ってましたね

冒頭、オリンダが料理を作るシーンがあって、小麦粉の生地を慣れた手つきで畳み、トマトソースがたっぷりかかった・・これはニョッキ料理でしょうか。美味しそう~!!と思ってみていたら

あららら・・・出されたお料理に「ケチャップない?」とか「生クリームをかけてくれ」とか、「これでは食べれない」なんて・・、お客からは散々な言われよう。

私の料理はそのままの味付けで食べるように~!!と言い放ちながらも、あとでケチャップを持っていったりするオリンダの姿や、
使いこなされてるというよりは、そのフライパンや鍋はどうなんだろう・・って思うような、しかもお鍋の火加減が豪快なこと(外に炎が~~)厨房も決して清潔とは言えないような。


皿を割ってしまった従業員への言葉や、はたまた店にやってきた青年ピーターとの出会いは、彼に皿を投げつけちゃう・・なんてちょっと乱暴な展開ではありませんか

オリンダ自身にもあんまり魅力が感じられなくて、むむむ・・・と思いながらの始まりだったのですが


観るのやめなくて、良かった~(笑)



そう、どんどんと美味しくなってくるんです。


恋人が見つからないピーター青年が、リストランテで出会った女の子ルースとしだいに親しくなる様子、
なかなか進展しない、その初々しさがいいな~(笑)

ピーターの姿に、昔むかしの自分を思い出し、故郷を想い、これからの自分の生き方を悩む。
そんなオリンダの姿にも・・じわじわと味が出てきます。


それほど劇的なことが起こるわけではないけれど、ピーター青年の恋人との再会があったり、オリンダと常連客 フェデリゴのじんわりとした会話があったり、当人にとってはいろいろなことが起こる・・・1日1日の風景が、ゆっくりと描かれてゆく。


そんな中で

リストランテのテーブルで毎日のように、スケッチをするフェデリゴが、

「今日は何を書くの?」と聞かれて
「人生を書こうかな」と答える言葉や

ピーターにルースが話した
「外から見た方が、いろんなことがよく見えると思うの」

そしてピーター青年の言った
「ここには優しい人がいる。たとえば・・オリンダ、あなたのように」




噛みしめたくなるような言葉もたくさん登場しました。


登場した時は、ガミガミとうるさいおばあさん風だったオリンダが、だんだんとかわいらしく魅力的に見えてくるのも嬉しい。


ピーターと二人厨房で作るお料理は、彩りもカラフルで美味しそうでしたね!(もう少しゆっくりと見せて欲しかったなぁ~)

あ、でもこの映画で一番印象的だった食べ物のシーンって、残念ながらオリンダのリストランテでの食べ物じゃなくって、ピーターとルースが夜食?に食べるピザのシーンだったりするんですよね。

時折、見つめあういい感じの二人が、ピザにスライスしたトマトを乗せ、チーズをそれはもうドサドサっととかける、飲み物はどーんと大きなペットボトルのコーラ。

そして、もうひとつ、フェデリゴのおうちの庭でのティータイムも素敵でした♪

彼って何者なのでしょう?ただのフラフラしたおじちゃん?と思ったら、あんなに素敵な庭にテーブルすっかり見方が変わっちゃいました(おいおい 笑)


美味しいものだけが映るシーンは忘れちゃうけれど、そのシーンに人のドラマがあると、食べ物もより輝いて見えるような気がします(温めてないピザでもね~笑)


かなり濃い顔の給仕アンヘル君の存在や、キャンドル売りの女の子、脇の人々も生かされてる!!
アンヘル君の新しい職場ハンバーガー屋に偵察にいくオリンダの姿が、可愛い(笑)


そうそう、個人的にかなりぐぐっときたのは、ルースにせがまれてピーター青年がドイツ語で語りかけるシーン。
この台詞に字幕がついていないのが・・ニクイ~!!
どんな言葉で恋心を伝えたのかしら・・、ドイツ語がこんなにロマンティックに聞こえたのは初めてのような気がします(笑)





帰郷を果たしたオリンダ、彼女から届いた絵葉書の言葉で物語は暖かく締めくくられました。

「人生に2度はあってもいいと思う。」

うん、私もそう思います






ええーーーと、しかし、なぜにオリンダが行ってしまったあとでも立派にリストランテが繁盛しているのは?(苦笑)ピーター青年の料理ですか?
ここは、ちょっと謎でした(笑)
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コメント
私も観ました。観終わったときは、すごく癒された気分でした。ルイーサという映画も観ましたが、アルゼンチン映画はいい作品が結構ありますね。
g_scotchdot 2012.01.14 22:57 | 編集
>g_scotch さん

ご覧になりましたか~♪
どんどんとイイ味が出てくる、そんな映画でしたね。

アルゼンチン映画、「ルイーサ」という作品もあるのですね、気になります。
あ、そういえば前日お友達に教えてもらった「木曜日の未亡人」もアルゼンチンの映画でしたっけ。こちらも見ごたえのある作品でした。
dot 2012.01.15 20:57 | 編集
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