2010
11.04

「ザ・プレイヤー」

ザ・プレイヤー [DVD]ザ・プレイヤー [DVD]
(2008/06/20)
ティム・ロビンスグレタ・スカッキ

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グリフィン・ミルはハリウッドのメジャー・スタジオの重役。
彼が頷けば「ジャック・ニコルソンとスキーができる」!
それだけの力を持った彼のもとには毎日何百もの映画の企画案が持ち込まれる。

しかし、取り上げられるのは年間10本足らず。当然恨みを買うことも多いのだが・・最近彼宛に脅迫状めいた絵葉書が届けられるようになった。

売れないライターのデイヴィッド・ケヘイン(ヴィンセント・フィリップ・ドノフリオ)を送り主と推測したグリフィンは、彼に会いに行くことにしたのだが・・・・。




TUTAYA「100人の映画通が選んだ本当に面白い映画」
ショービジネス界編、第2位



確かに~!!映画通にはたまらない作品でしょう。
でも、映画通でなくても楽しめる~♪
私はただの映画好きですが、ロバート・アルトマン監督が、皮肉とブラックユーモアをこめて描き出したハリウッド社会に・・時には目が点になりながら、時には思わず頷きながら・・苦笑したり、唖然としたり。




冒頭はもちろん、撮影所のシーンから。

「近頃の映画は、カット!カット!カット!の連続・・最悪だ!!」なんて会話する男たちの姿を映したと思ったら・・・なんと10分近くカットを入れずに撮影所の隅から隅までをずずずい~~~っとカメラが駆け巡ってゆく~~♪


「『愛と哀しみの果て』と『ブッシュマン』を組み合わせた感じだ」とか

「『卒業PART2』を作ったら受けるはず!あの三人(ダスティン・ホフマン、キャサリン・ロス、アン・バンクロフト)はまだ生きてるし」

「ブルース・ウィルスにぴったりの役があるんだ!」なんて企画を話しているのは、なんとマーティン・スコセッシ自身!?

それはもうさまざまな映画のタイトルやスターの名前が飛び交う台詞の数々に思わず耳がダンボです(笑)



おまけに、あれ?今の人は!?と一時停止して見てしまう・・豪華なスターたちが次から次へと(本人役で)カメオ出演しているものだから、リアルです。

バート・レイノルズ、ジョン・キューザック、シェール、ジャック・レモン、ピーター・フォーク、スーザン・サランドン、ミミ・ロジャーズ、ニック・ノルティ・・まだまだいたと思うけど。
そうそう、ジェフ・ゴールドブラムの濃いお顔は一目で分かっちゃいました
        

最後の最期には、大御所二人も登場するという豪華さなのですが、この最後についてはまたあとで。



物語は、脅迫状の犯人探しのミステリーや、主人公ミルの犯してしまった事件をめぐる警察との攻防に、ライターの恋人とのロマンス。

いろんな要素を混ぜ込んでまさにエンターティメントな面白さ・・なんだけど、もちろんそれだけじゃない、プラス映画好きが嬉しい映画ネタに、皮肉とブラックユーモアのスパイス付き


主人公ミルは共感できるタイプじゃないけれど、いかにもいそう!って感じだし、
ケヘインの恋人役のジューンを演じるグレタ・スカッキが可愛い



ヒットの見込みのない脚本をわざと新プロデューサーに掴ませて罠にかけようとするミルなのですが、
実際に出来上がった作品に登場するのが、先に挙げた大御所二人。
ジュリア・ロバーツとブルース・ウィルス

リアリティーを追及する作品のはずが、なんとありえない~!というハッピーエンド作品になっていて、ブルース・ウィルス登場のシーンに思わず吹き出してしまいます。


・・っと笑っていたら、この作中映画のありえない~!ハッピーエンドがそのままこの映画本編のラストにかぶってきてビックリ。

ええっ?いいんだ?
いいの?これで・・?とあっけにとられながらも、思わず「やられたーーー」


「ハリウッドでは、映画のヒットによってすべての罪が償われる」
日本公開時のコピーなんだそうですが、まさに言い得てる~!!


でも、そんな皮肉めいた部分もブラックなタッチも、映画の面白さを決して損なうことなく、魅せてゆく。
映画作りってこんなものだヨ・・って見せながらも、でも、面白いよね、やめられないよね・・ってそんな声が聞こえるような。


そうそう、ミルが提唱していましたね。
「もっと映画を」
これももしかしたら、皮肉のひとつなのかもしれませんが、この作品を見終わって、これからもっともっといろんな映画を見たい~♪と映画好き熱がメラメラ



92年カンヌ国際映画祭監督賞・主演男優賞受賞作品です。



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