2010
10.31

読みました!

最近読んだ3冊。



ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)
(2010/05/30)
コーマック・マッカーシー

商品詳細を見る



阿川佐和子著「スープ・オペラ」
コーマック・マッカーシー著「ザ・ロード」

そしてスティーブ・ラーソン著「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」



スープ・オペラ (新潮文庫)スープ・オペラ (新潮文庫)
(2008/05/28)
阿川 佐和子

商品詳細を見る



坂井真紀さん主演で映画も10月2日から全国公開されている作品。

なんたってタイトルにまず惹かれちゃう


一緒に暮らしていた叔母が恋に落ちて家を出て行ってしまい、突然一人暮らしとなってしまったルイ35歳、独身。
そんな彼女の家にひょんなことから二人の男が転がり込んできてしまう。

不思議でおかしな関係だけれど、なぜだか3人でいることが心地いい~。


そう、読んでいるうちにルイの感じるこの心地よさがこちらにもじんわりと伝わってくるんだなぁ♪
それに美味しそうなんだもの(笑)3人の食卓が。

「食事当番は必ず1日に1品、スープを加えること」
う~ん、どうしよう、クノールカップスープじゃダメだよねぇ(苦笑)

叔母から仕込まれた鶏ガラから作るルイのスープ、スープご飯に喉が鳴る~!
トニーさんのジャガイモのクリームスープも絶品みたい。


恋とか、愛とか・・そんな特別な感情が付随しない場合でも、関わった時間が長くても短くても・・それには関係なく。
人生にとってかけがえのないものになる人との出会い。


うん、恋人と出会うよりももっと奇跡的な出会いかもしれない、これって。





ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)
(2010/05/30)
コーマック・マッカーシー

商品詳細を見る




ヴィゴ・モーテンセン主演の映画は、こちらでは劇場公開が無くて残念
ピュリュッツァー賞を受賞した本作の著者は、コーマック・マッカーシー。

以前読んだ「血と暴力の国」(映画「ノーカントリー」の原作)もとても印象深い作品でしたが、こちらもまた・・・、全く違う印象ながら、打ちのめされるほどに忘れがたい作品です。

暗雲が垂れ込める暗い空、気温が下がり続け、植物も死に絶えた世界。
降り積もる灰に覆われてすべてが廃墟と化した地上をひたすら、南へと向かう父と子。


寒さに震え、飢えに脅え、略奪や殺人をいとわない者から逃れ・・・。
ページをめくり読み進みながら親子の寒さや痛さがあまりにもリアルに伝わってきて、思わず身震いしてしまう一方で・・・、
父と子の会話になんともいえないほどの美しさを感じてしまう。


世界の終焉に誕生し、かっての美しい世界を知らない少年の無垢さ。
世界の終わりを旅しながらも、善き人でありたいと願い、出会った人々を助けられるのではないか・・と何度も「振り返る」少年。


そんな少年の訴えにどうすることもできない父親の痛みはまた、読んでいる私たちの痛みでもある。
自分ならどうするのか、生きてゆくことが出来るのだろうか・・。


本来ならとても辛い、二度とページをめくりたくない・・と思うような物語のはずなのに、一度読み終えた本をまた手に取ってしまった。
父と子の交わす言葉の数々を何度も読み返してしまう。

この「道」は、世界の終わりの道・・・だけじゃないのかもしれない、そんなことを思いながら。



映画もぜひ鑑賞しようと思います。




ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上
(2008/12/11)
スティーグ・ラーソン

商品詳細を見る



ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下
(2008/12/11)
スティーグ・ラーソン

商品詳細を見る




こちらは、先に映画を鑑賞済み。

映画がとても面白かったので、話題の原作も読んでみようかな♪
映画では語りきれなかった部分を見せてくれるかな・・くらいの軽い気持ちで読み始めたら・・!!
これがががーーん!


こ、こんなに複雑で・・いろんな要素の混じった濃いミステリーだとは思いませんでした

40年前に起こった16歳の少女失踪事件を追うミステリアスな展開、財閥一族の歴史ミステリとしての見どころももちろん、
雑誌社ミレニアムを通して元ジャーナリストである著者の気骨溢れる精神を感じたり、
スウェーデン社会の問題を容赦なく糾弾する社会派色も!


そう、それに登場人物が、映画以上に魅力的だったことは驚きでした。

ミカエル~!!こんなにモテモテだったのね~(笑)
ええ、もうそのモテぶりは、見事です♪

リスベットとのこともそうですが、雑誌編集長のエリカ(映画ではちらっとでしたね)との関係も普通に考えるとええ~~って感じなのですが、これが不思議と魅力的だったりして。

映画のミカエルにはいい人なんだな・・っていうくらいしか思いませんでしたが、原作の彼にははっきりいって私も惚れちゃいました(笑)
そうそう、結構リスベットに持っていかれちゃったのね、映画では。原作ではかなり彼が推理しています。名探偵カッレ君ぶりを発揮できていましたヨ。


そんなミカエルに苛立ちを感じながらもどうしてだか・・惹かれていくリスベットの姿も、またとんでもなくチャーミング♪
ラスト、クリスマスプレゼントをミカエルに買うリスベットの可愛らしさに、ちょっと泣けそうになっちゃいました。


他にも登場する女性たちが、それぞれとても魅力的だったのが驚きです。


・・・でもやっぱり一番驚きだったのは、スウェーデン社会における女性の受ける性的暴力の酷さ。


「スウェーデンでは女性の13パーセントが、性的パートナー以外の人物から深刻な性的暴行を受けた経験を有する」

文章の間に挙げられたこうした数字の高さは・・いまだに信じられない思いです。





さぁ、(映画もですが)第2部、第3部が楽しみになってきました。

トラックバックURL
http://teapleasebook.blog26.fc2.com/tb.php/337-f1f641e6
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top