2010
10.20

お茶のシーンのある映画(は行)

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映画の中にお茶のシーンが登場すると俄然、断然乗り出しちゃう(笑)

紅茶のシーンが印象的な映画をご紹介している本館TeaPleaseのコンテンツ「Tea&Cinema」も50作品を越えました。
HPの方では鑑賞順に並んだ記事♪
この機会にこちらのブログでは50音順に整理してみようかなぁ・・と気まぐれな思いつき(笑)
あくまでお茶のシーンから見た映画のレビューですが(笑)よろしかったらぜひどうぞ~♪


この映画にもお茶のシーンありましたよ~
そんな情報もいつでもありがたくお待ちしてます。



       ※※※※※※※※※※※           ※※※※※※※※※※※


秋ですねぇ
お茶の美味しい季節になりました♪


・・ということで思い出したように(は行)のupです
本館の記事を移してくるだけの作業なのに・・なぜか(な行)で止まっていました


懐かしい作品も多い(は行)です。
定番中の定番「ハワーズ・エンド」や「日の名残り」から、ヒッチコック、そして驚きはやっぱり海賊もの?2本でしょうか(笑)


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パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド コレクターズ・セット (初回限定)パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド コレクターズ・セット (初回限定)
(2007/12/14)
ジョニー・デップ.オーランド・ブルーム.キーラ・ナイトレイ.ステラン・スカルスゲールド.ビル・ナイ

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「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド」
2007年アメリカ 監督ゴア・バービンスキー
キャスト ジョニー・デップ オーランド・ブルーム キーラ・ナイトレイ ジェフリー・ラッシュ ビル・ナイ チョウ・ユンファ


「情けは無用」
「力で奪え」

海賊達の時代にも・・終わりの時が近づいてきているのだろうか。
前作「デッドマンズ・チェスト」の三つ巴の戦いを制し
海の魔物をあやつるデイヴィー・ジョーンズ船長の“心臓”を手にしたのは、
あの伝説の海賊、キャプテン(ここが肝心 笑)ジャック・スパロウでもなく、
海賊の血をひく鍛冶屋の青年ウィル・ターナーでもなく。
その“ハート”は、東インド貿易会社を牛耳るカトラー・ベケット卿の手に渡ったのだった。

かって海の女神カリプソを封印し、海賊達が手にした海を制する力は、いまや、ベケット卿によって打ち崩されようとしていた・・・・
はたして、海賊たちはそれを阻止することが出来るのか・・
3部作のラストを飾るこの作品でも、それぞれの利益や思惑が絡まりあい、
裏切るもの、裏切られるものはいつも表裏一体となって、ストーリーは進んでゆく。

そんな中、なぜか優雅なお茶の時間が登場してビックリ(笑)
いや、ビックリすることはないのかもしれませんね。
何代も続く貴族の家柄であるベケット卿にとって、お茶の時間はなくてはならないものだし、
東インド貿易会社の力を持ってすれば、貴重なお茶の葉を調達することなど簡単なこと。
そう「デッドマンズ・チェスト」では、あの人食い人種の島にさえ、東インド会社印の香料があったくらいですものね。

だからここで驚くべきなのは、お茶の時間じゃなくって、お茶を一緒に飲むゲストかな。
鍛冶屋の青年ウィル・ターナーのカップにお砂糖をひとつ。
そして自分のカップにも卿はお砂糖をひとつ。
力を誇示するかのように贅を尽くされた船内に、眩しく輝く美しいポットとカップ。
策略と裏切りが誰よりも一番似合わないウィル青年の、だけれども、どうにかして父を救いたいという思い。
あのジャック・スパロウならどうするだろうか・・と
これまでの冒険でジャックから学んだこと、いやというほど見てきたこと。
「取引するということ」
それを彼はこのお茶の時間に賭けてみる。

でも・・どうでしょうか・・上手くいきそう?
どんなにずるそうに振舞ってみても、やっぱり彼には策略という言葉が似合わないような気がしてしまうから。
せめて、海を漂って冷えたからだを熱いお茶で温めて、
百戦錬磨のつわもの達と渡り合えるように。

ラスト近く、自身の船エンデバー号で、再び午後のお茶の時間を楽しむベケット卿の姿が。
海賊の時代の終わりを確信し、もたらされる利益を最大の喜びとする彼が・・・
また再びお茶の時間を楽しめたかどうかは。
どうぞ、あなたの目で確かめてくださいね。

「YO-HO!YO-HO!」


※いやぁ~、ビックリでした、「パイレーツ」にお茶の時間が登場するとは!!
でも東インド会社といえば、お茶や香料や・・当時の貴重なものを手にしていたのですからねぇ・・当然といえば当然かもしれません。
取引のシーンなのに・・一生懸命に何度もお茶を飲むウィル君が可愛くて(笑)思わずこのページに挙げちゃいました。
海を漂ってきた身には暖かいお茶はことのほか、美味しかったのかもしれませんね。





パイレーツ・ロック [DVD]パイレーツ・ロック [DVD]
(2010/03/25)
ニック・フロストエマ・トンプソン

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「パイレーツ・ロック」
2009年イギリス 監督 リチャード・カーティス
キャスト フィリップ・シーモア・ホフマン ビル・ナイ リス・エヴァンス ニック・フロスト ケネス・ブラナー トム・ウィズダム トム・スターリッジ


1966年イギリス。
1日45分しかポップミュージックの放送がないBBCラジオに対し、24時間いつでもロックを流す海賊ラジオ局は大人気♪
法律が適応されない海洋上から熱いロックを届ける「海賊ラジオ局」。
高校を退学した少年カールは、局のオーナーであり名付け親クエンティンの乗るパイレーツロックの船に預けられた。
カリスマDJ「伯爵」に、アメリカ帰りの超人気DJギャヴィン、寡黙でイケメン、女性に大人気のマーク、早朝を担当する仲間うちからも知られざる存在のDJ・・・などなど。
個性豊かな名物DJたちとの船での日々は、カールにとって刺激的&魅惑的に過ぎてゆく~。

そんな中、クエンティンの姪マリアンと出会ったカールは、キュートな彼女に一目ぼれ。
だけど、彼女となら・・と初体験を夢見るカールが目にしたのは、ショックな光景!
傷心のカールを慰めようと(こちらも恋人のいない)二人が、ミルクティーとビスケットを差し入れる。
ビスケットを齧っては、紅茶をすすり・・。
落ち込むカールを気にしつつ、今度は、ビスケットを紅茶に浸し・・。
そんな二人の様子に、ええい、しょうがない~!とビスケットを手に取るカール。
齧りかけのビスケットを手にした3人の顔にやがて浮かんでくる・・笑顔がなんともいえず微笑ましいシーンです。
まだまだ、これからさ!頑張れ、少年よ~(笑)

海賊局を取り締まろうと画策する政府の会議でも、さすがイギリス。ちゃ~んとお茶とビスケットがテーブルに並んでいたし。
もちろん、海賊船にも(船で唯一の女性)フェリシティの用意したお茶とビスケットがDJたちの喉を癒してる。

そうそう、衝撃的なお茶のシーンもありました。
人は良いけどもてないDJサイモンに、驚くような女神が降臨。
なんと船上結婚まで挙げちゃって舞い上がる翌朝、優しいサイモンの淹れたアーリーモーニングティーを前に新婦が爆弾発言。
「紅茶嫌いなの」
そのあと彼女が語ったサイモンとの結婚の理由には、腹が立つのを通り越してあっけに取られてしまうのですよ。
ま、まだまだ・・これからさ!頑張れ、青年よ~(あれ?笑)

笑いも、お色気も、ロックのビートも!
そして最後にはビックリするようなスペクタクルシーンまで用意されているこの映画。
お茶のシーンまで豊富なんですもん。
「ロックンロール~~!!」
思わず一緒に叫んじゃいたくなる、ゴキゲンな映画です。


※カールを演じるトム・スターリッジ君、繊細なまなざしがたまりません~(笑)
個性派揃いのDJたちもいいですよねぇ(しかし、なぜにデイブがもてるのか・・?)ビル・ナイの素敵なイギリス紳士&ロックンローラーぶりにもときめきますヨ。
そして・・いくら美人でも花婿の淹れた紅茶が嫌いなんて言う花嫁には「渇~!!」ですよね。

「おうちで映画」のヨッシーさんから紅茶情報いただきました、ヨッシーさん、ありがとう♪


8人の女たち デラックス版 [DVD]8人の女たち デラックス版 [DVD]
(2003/07/21)
カトリーヌ・ドヌーヴエマニュエル・ベアール

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「8人の女たち」
2002年フランス 監督 フランソワ・オゾン
キャスト カトリーヌ・ドヌーブ ダニエル・ダリュー ファニー・アルダン イザベル・ユペール
エマニュエル・ベアール ヴィルジニー・ドワイヨン リュディヴィーヌ・サニエ フィルミール・リシャール


それは雪の降るクリスマスイブの朝。
どこか、少し田舎の邸宅なのだろうか、美しい屋敷、庭には鹿の姿まで。
休暇をとった長女が帰ってきて祖母や妹と再会を楽しんでいると。
起きてこない屋敷の主人に朝食のトレイ(カップの中身はなんでしょう、カフェオレかしら、フランスだから)を運んでいったメイドの悲鳴が響く。
ベッドの中では背中を刺されているマルセルの姿が。
慌てて警察に連絡しようにも電話線は切られ、女たちは雪の中に閉じ込められてしまう。
屋敷の中には、マルセルの妻、義母、義理の妹、長女、次女、妹、メイド、家政婦・・・まさに女、女、女。

状況から察するに、犯人はこの家の中の誰かのようで・・・疑心暗鬼となって、お互いに疑いを持つ彼女たち。
誰が昨夜一番最後にマルセルと会っていたのか。
探偵のまねごとを始めた長女と次女の問いに
昨夜はお茶をお持ちしましたわ、と話すメイドのルイーズ。
「菩提樹のお茶でした」
西洋菩提樹、「リンデンティー」。
ほのかな心地よい香りがストレスによる緊張をやわらげ、寝付けない夜に飲めば安らかな眠りに誘われる・・というハーブティー。
しかし、彼が安らかに眠れなかったのは事実のよう.。

女たちの腹の探りあい、けん制をしあう中で、だんだんと明らかになっていく彼女たちの秘密。なんとまあ、女が8人いれば「人生もなんとさまざま」な。
そんな女性達がそれぞれ歌う「歌」も楽しい。
密室ミステリーでありながら、ミュージカルも楽しめる映画なのだ。
可愛く、コケティッシュに、妖艶に。
ハリウッドのミュージカルのような迫力あるものとは全然違う、シンプルで、でもとても魅力のあるシャンソン。
そしてこれだけの豪華な女優たち。
それぞれのファッションもまたため息が出て来る。
豪華なドヌーブは、シンプルでシックなドレス。
悪女の雰囲気ピッタリのアルダンには真っ赤なドレスが似合う。
二人がからみあうシーンでは、赤と青のドレスが鮮やかで、なんとも艶かしくて。
オードリー・ヘップバーンのような雰囲気のドワイヨンのドレスはキュートで。
オールドミス風でコミカルなユペールが、最後に変身して登場する美しさにも目を見張ったし、メイドを演じたベアールが結い上げた髪を下ろしたシーンにもドキッと。

ミステリーとしてもちゃんと最後に意外な結末が待っているし。
なんとも楽しみがたくさんの贅沢な映画なのです。
ちょっとドールハウスのようなお屋敷も可愛い。まるで切り絵のような丸窓には、雪が映って。

しかし・・・こんな女性達に囲まれていたら、マルセルでなくても「リンデンティー」が必要でしょうね。
心落ち着かせないと。


※お茶のシーンは、一つしか出てこない映画です(汗)しかも飲んでるシーンじゃないし。
でも映画がとっても気に入ったので無理やり載せてみました(苦笑)
見所がいっぱいの贅沢な映画です。ぜひどうぞ。






ハノーバー・ストリート ー哀愁の街かどー [DVD]ハノーバー・ストリート ー哀愁の街かどー [DVD]
(2009/08/05)
ハリソン・フォードレスリー=アン・ダウン

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「ハノーバーストリート」
1979年アメリカ 監督 ピーター・ハイアムズ
キャスト ハリソン・フォード レスリー・アン・ダウン クリストファー・プラマー アレック・マッコーウェン
リチャード・メイサー


1943年、第二次世界大戦下のロンドン。
ハノーバーストリートでバスを待つ人々の列の中、ハロラン中尉は、美しい女性と出会う。
互いに騙しあうような・・出会いであったはずなのに、そのまま別れてしまわなかったのはこれが運命の出会いだったからか、それとも。
アメリカ人らしく「コーヒーでも?」と誘う彼に
「コーヒーはダメ、紅茶なら」と微笑む彼女の美しさのせいなのか。
「なんどでもおかわりするさ」
次のバスまでの約束が、どれだけの時間になったのだろう。
お茶の時間の終わりには、言葉よりも雄弁に彼らの瞳の中に特別な想いが生まれているのが見える。

「次の木曜日にまたこの場所で」
そう願うハロランだったけれど、手袋が外れた彼女の指には美しい指輪が光っていた。
マーガレット・・そう、初めの出会いでは名前も明かさなかった彼女には、優しい夫と溌剌とした娘がいて。
家族3人のお茶の時間は、なによりの幸せであったはずのなのに・・
互いを忘れることが出来ず、逢瀬を重ねるふたり。

しかし・・戦争は、ハロランとマーガレットの夫ポールにも別の出会いを用意していた。
特殊任務遂行のため、ポールが乗り込んだのはハロランの機。
ドイツ軍の追跡を受けながら逃げこんだレジスタンスの隠れ家で、ポールはハロランに妻の写真を見せる。
それは彼に紅茶を好きにさせ、同時に死への恐れを芽生えさせた美しいマーガレット。
ドイツ軍の容赦ない追撃は、なおも二人を襲う・・・・

ラストシーン。
病室に向かうマーガレットは、病院の廊下でハロランとすれ違う。
「愛しているわ」と告げる彼女に、ハロランはこう答える。
「紅茶を飲むたび、思い出してくれ」

離れがたい・・互いの指は、しかし、やがて離れてゆく・・
遅すぎた出会い。
けれど、せめて、お茶の湯気の向こうに愛さずにはいられなかった人を思い出すくらいは・・許されてもいいと思う。


※「珈琲」という随筆集の中で映画評論家の小藤田さんが、お茶の映画として紹介してくださっていました。
何十年も前に見たのですけど、お茶のシーンを覚えてませんでしたよ・・二人のラブストーリーに当てられすぎたのか・・・(笑)
再見したら、まあ、お茶のシーンがいろいろあってビックリ。小藤田さん、ありがとうございました(って、こんなところで言っても・・って思うけど)
しかし!!ハリソン・フォード!若いですよーー!!襟を立てた軍服姿が決まってます!
「お茶を飲むたび思い出してくれ」これって、なかなかニクイでせりふですよね。しかも・・イギリスのティータイムは、1日に何度も?・・!
いやいや・・そのくらい、思い出してあげて欲しい・・ハリソンの男気を思うとね。




巴里の恋愛協奏曲 [DVD]巴里の恋愛協奏曲 [DVD]
(2005/05/06)
オドレイ・トトゥサビーヌ・アゼマ

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「パリの恋愛協奏曲」
2003年フランス 監督 アラン・レネ
キャスト サビーヌ・アゼマ オドレイ・トトゥ ピエール・アルディティ ランベール・ウィルソン ジャリル・レスペール


それは、とある、秋の午後。
テーブルの上には、美しく光るポットとカップ。
まわりには、美味しそうなお菓子が、これまた美しく並べられていて。
さぁ、お茶の時間の始まり・・・のはずなのですけど。
テーブルを囲む若い女の子達は、ただただそれを眺めるだけ。
3月うさぎのお茶会に招かれたアリスのようにいつまでたってもお茶を飲むことができないでいるのです。
なぜって、お茶に招いておきながらこの家の奥様ジルベルトは外出中、しかも、こんな失礼なことを彼女はしょちゅうやってるようで。
すっかり遅く帰宅した彼女は、自分のお茶のお誘いをやっと思い出すけれど。
全然悪びれたようすもなく、テーブルのポットからお茶を注ぐ。

奔放で美しい彼女には夫の友人や若い芸術家シャルレも思いを寄せている。
彼女もそんな刺激を楽しんでいるけれど、心はしっかり夫のもの。
そんなお互い想い、想われての夫ジョルジュとの理想の結婚に、ある日訪れたピンチとは!
実はジルベルトには、夫に隠した過去があって。
それを知られてはならないと、妹と二人必死に隠そうとするのだけれど・・・

ジルベルトと夫ジョルジュと元夫エリック。
恋する芸術家シャルレと彼に夢中な乙女ユゲット。
さてさて、この恋模様は、どうなってゆくのやら。

この作品は、1925年にパリでロングラン・ヒットを記録した傑作オペラッタ「Pas sur la bouche!」を映画化したものなのだそうです。
パリを舞台に、男女が繰り広げる恋模様は、お洒落でそして可笑しい。
もちろん、オペラッタですものね、最後はちゃんとハッピーエンド。
安心してお茶でも飲みながら、観ましょうか。


※オドレイ・トトウの歌声が可愛い。
最後のアパートメントのシーンは、可笑しいですね。あのパジャマ姿って(笑)
ジルベルトが、大きなロブスターを鍋に入れながら夫と抱き合うシーンに、思わず手が生臭くない?などと主婦じみたことを思ってしまう私です(苦笑)
あ、でもジルベルトの夫ジョルジュの、あの理論、あれが一番可笑しい~。




バルカン超特急 [DVD] FRT-035バルカン超特急 [DVD] FRT-035
(2006/12/14)
ノーントン・ウェインマイケル・レッドグレイヴ

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「バルカン超特急」
1938年イギリス
監督 アルフレッド・ヒッチコック
キャスト マーガレット・ロックウッド  マイケル・レッドグローブ


疾走する特急列車の中で、忽然と姿を消した一人の婦人。
ふとしたことからその婦人と知り合ったアメリカ人女性アイリスは彼女を探そうとするが、列車の乗客は誰も彼女を見ていないと言う。
婦人は事件に巻き込まれたのか、それともすべてはアイリスの妄想なのか・・?

まず、列車という密室、
理由ありげな乗客たちにドキドキし、そしてヒッチコック監督がちりばめた数々の小道具を楽しみましょう。
お茶もそのひとつ。
アイリスは、思い出します。婦人といっしょにお茶を飲んだことを。
彼女が「このお茶を使って」と渡した“ハリマンハーブティー”
そのハーブティーの包みが列車の窓に張り付くシーン、ドキッとします。

それだけではありません。
婦人が窓に書いた「FROY」の文字が現れた・・と思った次の瞬間トンネルに入って蒸気で消えてしまうシーンや薬を入れたブランデーを窓ガラス越しに映すシーン。
さすが、ヒッチコックって言いたくなります。

面白いのは、イギリスの男性二人組。
由緒正しきイギリス人男性二人が気になるのは、クリケットの試合だけ。
ただし、お茶の時間は忘れません、やっぱり。
そのおかげで恐い目に会う羽目になるんですけど・・ね。

ラストまで、驚かされ、楽しませてくれる映画です。
それにしても、気になる“ハリマンハーブティー”
どんなお茶なんでしょうか?
メキシコのお茶で飲めば元気になるという、ご存知の方、教えてください



ハワーズ・エンド [DVD]ハワーズ・エンド [DVD]
(2001/07/10)
アンソニー・ホプキンスヴァネッサ・レッドグレーヴ

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「ハワーズエンド」
1992年イギリス
監督 ジェームズ・アイヴォリイ   原作 E・M・フォースター
キャスト アンソニー・ホプキンス  ヴァネッサ・レッドグローブ エマ・トンプソン  ヘレナ・ボナム・カーター


「紅茶のある映画」と呼んでもいいくらい、この映画にはお茶の場面がいっぱい。

イギリスでは、アーリーモーニングティー、朝の目覚めの一杯。よくベッドとかにお茶を持って来てくれるシーンとか見ますよね。(うらやましい)から始まって
11時には、イレブンディズティー、4時には、アフタヌーンティー(これも有名ですよね。
お客様を招いたりいてお茶とお菓子でティータイム)、他にも夕方に帰ってきたご主人や子どもにお茶を出すハイティーもあります。
食事のあとにもお茶を飲むので、たしかにお茶の場面は多いはずですね。

この映画には、3つの家族が登場します。
お金持ちのウィルコックス家、中流階級かな?ドイツ系で、インテリな感じのシュレーゲル家、貧しいバス家。
それぞれ暮らしぶりは違っても、やっぱりお茶の時間はあります。
印象的なのは、シュレーゲル家のお茶の時間。シュレーゲル家の次女へレンがバストの傘を間違えて持ってきてしまい、お詫びに「お茶をどうぞ」と勧める。
中国茶と料理上手なメイドの作るスコーン(山盛り!)

この映画のタイトルにもなっている「ハワーズエンド」は、ウィルコックス家の別荘の名前。
木が繁り、花が咲き乱れる庭。
ウィルコックス夫人は、病気の自分に親切にしてくれたシュレーゲル家の長女マーガレットにハワーズエンドを譲るというメモを残して病死する。
自分の生まれたこの家を愛していた夫人と違い、ウィルコックス家の主人ヘンリーは、「ハワーズエンド」を中途半端な家と言いながら、財産に固執するのか、この遺言を燃やしてしまう。
しかし、皮肉なことに最後には「ハワーズエンド」は、マーガレットのものに、そして、彼女の死後は、ヘンリーの一言で失業してしまったバストの息子のものになるのでした・・・

イギリス人にとって、お茶と家は特別な存在みたい。
「ハワーズエンド」に固執するウィルコックス家。でも、家は彼らを選ばなかったみたい。そんな気がする。



日の名残り コレクターズ・エディション [DVD]日の名残り コレクターズ・エディション [DVD]
(2009/11/04)
アンソニー・ホプキンズエマ・トンプソン

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「日の名残り」
1993年アメリカ
監督 ジェームズ・アイボリー   原作 カズオ・イシグロ
キャスト アンソニー・ホプキンス  エマ・トンプソン


執事と聞いたら、思い浮かべるイメージ。
けっして目立たず、影のように主人を助け、温厚で静かな笑みを浮かべているような。
アンソニー・ホプキンスが演じる執事は、イギリスでも国際的な話し合いがその屋敷で行われるくらいの大邸宅“ダーリントンホール”の執事、それも大勢の執事をまとめる執事長である。
自分の感情を決して出さない教育は、同じく執事を務める父親から受けたものだろうか?
その父親が倒れたときにも、主人の演説が終わるまでは決して席を外さなかった。
女中頭(エマ・トンプソン)とちょっといい感じかなと思っても、そんな感情を押し殺してしまう。
仕事が終わってからお茶を飲みつつ、ちょっとした打ち合わせをしたりしていたのに。

印象に残ったお茶の場面は(正確にいうとお茶の場面ではないけど)
父親の老執事が、主人とゲストにお茶を持っていこうとして、(戸外の)敷石につまずいてお茶のセットが割れる場面。
あわてて駆け寄る主人に老執事が「申し訳ありません。銀器が・・」と言う。
後日、年を取り過ぎたからと給仕の仕事を下ろされた老執事が、自分のつまづいた敷石を何度も確かめるシーン。
決して、自分がもろくなったのではなくて、石が出ているのだと確認したいかのように。

時は流れ、屋敷の主人にも不幸があり、新しい主人のもとで勤める執事のもとに、結婚して女中頭をやめた彼女から再び働きたいと手紙が届く。
自分にはやり残したことがあると彼女に会いに行く執事。
ティーハウスでお茶を飲み語らう二人だが、彼女のほうに別の事情が出来て、再び二人は別れて行く・・・

最後まで、決して自分の胸のうちを語ることはなく・・
再び屋敷に帰り、また執事として生きる彼。
「愛している」って決して言えないひとっているんですね。

おまけ
ダーリントンホール、すごいんですよ!その全景にも圧倒されますが、屋敷の中にある大きな書棚(裏に隠し部屋があるような)や階段の召使用の隠し扉なんか。面白いですね。
また、原作がイギリスに帰化した日本人「カズオ・イシグロ」さんという方だと知って驚きました。原作、読んでみたいですね




プリティ・プリンセス [DVD]プリティ・プリンセス [DVD]
(2004/05/21)
アン・ハサウェイジュリー・アンドリュース

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「プリティプリンセス」
2001年アメリカ
監督 ゲイリー・マーシャル
キャスト ジュリー・アンドリュース アン・ハサウェイ ヘクター・エリゾンド


サンフランシスコに住む高校生ミアは、運動神経もまったくないし、クラスのスピーチでさえも緊張のあまり吐いてしまうほどの内気な女の子。
外見はといえば、かなり天然なパーマっ毛がぼさぼさで、眉毛は驚くほどりりしくて。
ところが、そんなミアが、ヨーロッパの小さな国ジェノビアの王位継承者になってしまった!
ミアのお父さん(生まれてから一度もあっていない)は、ジェノビアのプリンスで、彼が突然亡くなってしまったと言うのだから。
ジェノビアから、女王(ミアの祖母)がやってきて、ミアは、プリンセス修行をすることに。

ジェノビア大使館で、女王とお茶をいただくミア。
素敵な庭園。バラの花がいっぱい。
テーブルには、ロイヤルアルバート社の“オールドカントリーローズ”のティーカップ。
1904年にロイヤルの称号を与えられ、英国王室御用達を賜る英国を代表するメーカー『ロイヤルアルバート社』の“オールドカントリーローズ”
優雅な形、美しい薔薇の柄につまむようにして持つハンドルが、とても上品です。
こんな優雅なカップに注がれたお茶は、ハーブティーかしら?
水色がとても薄くイエローのように見えます。ダージリンのファーストフラッシュ?
ミアは、カップを音をたててがちゃがちゃスプーンでかき回し、女王はちょっと眉をひそめます。教育が必要だわ、その時女王はそう思ったはず。

女王が、ミアの家を訪ねてきた時のお茶のシーンもチェックしましょう。
大使館のティーカップとは、全然違う実用的なミアの家のカップは、すっごく大きなマグカップ。
渡された女王はちょっとあやしげに見て、カップのふちをちょこっと手で拭くしぐさ。ミアのお母さんは芸術家だから、絵の具でも付いていたのかしら?

ちょっとあやしげな美容師さんの手で、美しく変身したミア。
(でも、私は変身前の彼女も可愛いと思ったな。くるくるした髪をひとつに束ねていたところなんてキュートだった)
今まで、誰にも気づかれない透明な存在でいたいと願っていた彼女なのに、プリンセスであることが学校中に知れ渡り周りの反応に戸惑うミア。
憧れの男の子に突然誘われた嬉しさに大事な親友との約束もほったらかしてしまったり。
王位を継承するかどうかは、自分の決断。
彼女ははたして、プリンセスを選ぶのか、それとも普通の女の子になることを選ぶのでしょうか?

女王を演じるジュリー・アンドリュース、とっても素敵。さすがの気品です。
SPのジョーとのダンスシーンは大人の魅力でした。



ヴェラ・ドレイク [DVD]ヴェラ・ドレイク [DVD]
(2006/02/24)
イメルダ・スタウントンフィル・デイヴィス

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「ヴェラ・ドレイク」
2004年イギリス・フランス・ニュージーランド 監督 マイク・リー
キャスト  イメルダ・スタウントン フィル・デイヴィス エイドリアン・スカーボロー ダニエル・メイズ アレックス・ケリー エディ・マーサン ピーター・ワイト ルース・シーン


「お茶を入れるわ」
「ビスケットはいかが」
からだの具合が悪い隣人たちを訪ねては、お茶をいれ、明るく声をかけるヴェラ。
何軒もの家で家政婦の仕事をし、一人暮らしの母親の面倒を見、彼女は大切な家族のもとへと帰る。
弟のフランクが経営する自動車工場で働く夫のスタン、
洋品店に勤める明朗な息子シド
無口でおとなしい娘のエセル、
小さなテーブルを家族で囲み、お茶を飲む時間。
それは彼女がもっとも大切にしている、心安らぐひととき。
誰にも優しく接し、人を思いやるヴェラをスタンの弟、フランクは「黄金だ」とたたえる。
「いや、ダイヤさ」
そう答えるスタンの顔は誇らしげだ。

夕食に近所の一人暮らしの青年レジーを招いたのもそんなヴェラの思いやりからだった。
「お茶をいかが」
ポットにかぶせたティーコゼーは、ヴェラの手作りだろうか。
決してスマートとは言えないけれど、ほんわかと愛らしい緑色のニットのコゼーはまるで彼女の人柄のよう。
お茶が冷めないように。
少しでも温かく、美味しく、お茶を飲んで欲しい。大切な人たちに。

けれども。
そんな彼女には家族にも、夫のスタンにも言えない・・秘密があった。
困っている人を助けたいから・・・
優しさから手を出してしまった、ヴェラの秘密の行為は、やがて彼女を大切な家族から引き離す結果を生んでしまう。
レジーとエセルの婚約という嬉しい出来事を、弟夫婦も招いて祝う、ささやかなお祝いの席。
家族の顔に笑顔と笑い声が溢れ、幸せを感じていた、そのとき。
ドアを叩いたのは・・・・・

ラストシーンは、ヴェラのいない、一家のお茶の時間です。
寂しく、静かな、お茶の時間。
でも。
そこにはちゃんと、ヴェラのニットのティーコゼーがある。
新しい家族のレジーももちろん一緒にいて。
四人は、小さなテーブルにしっかりと向かい合っているから。
支えあうように。
誰もが、心から彼女の帰りを待っている・・・・


※冒頭のシーンから、ラストシーンまで、お茶のシーンがいっぱいで感激!
俳優さんたちは、みんな演じている・・なんて思えない、誰もが、その人にしか見えない!素晴らしさ。
ヴェラが抱えていた秘密、家族の愛、許すということ、見終わってからもしみじみと感じる作品でした




ベンジャミン・バトン 数奇な人生 [Blu-ray]ベンジャミン・バトン 数奇な人生 [Blu-ray]
(2010/04/21)
ブラッド・ピットケイト・ブランシェット

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「ベンジャミン・バトン 数奇な人生 」
2008年アメリカ 監督デヴィッド・フィンチャー
キャスト ブラッド・ピット ケイト・ブランシェット タラジ・P・ヘンソン ジュリア・オーモンド ジェイソン・フレミング ティルダ・スウィントン


1918年ニューオーリンズ。
黒人女性クイニーは、置き去りにされた赤ん坊を拾う。
ベンジャミンと名づけられたその赤ん坊は、クイニーの経営する施設の老人たちとともに育った。
老人たちと混じっても何の違和感もなく・・。
なぜなら、彼ベンジャミンは普通の赤ん坊ではなかったから。
彼は、80歳の老人の体で生まれてきたのだ。
死をまじかに控えた老人たちを見つめ、
育ての母親クイニーの愛情に包まれて過ごす日々。

しかし、ある日自分がしだいに若返っていることに気づいたベンジャミンは、別の世界への旅立ちを決意する。
船員を求めるマイク船長の船に乗り、海へ・・新しい世界へと・・・。
フロリダ、ニューファンドランド、グラスゴー、リバプール、
そしてロシア。
極寒の地で、ベンジャミンは初めての恋に落ちた。
英国スパイの妻エリザベス・アボット。
夜更けのホテルで、ベンジャミンは彼女に声をかける。

「お茶を淹れようか」
「レモン?それともハニー?」
「もっと抽出しなくちゃ」
茶葉も開かぬうちにカップに注ごうとしたベンジャミンに、エリザベスはこう声をかける。
「お湯は熱いほうがいいだろう?」
「そうともいえるけど」
互いに微笑みあう二人・・。
静かなホテルの夜、二人だけで飲むお茶と、語り合う時間。

老人として生まれ、やがて若返っていくベンジャミンの数奇な人生で、初めて人に恋し、愛されたその時間。
あっというまに初恋は去ってゆき、ベンジャミンは運命の女性デイジーとまためぐり合うのだけれど。
時計が逆戻りするかのような彼の人生と、交差してゆく人々の人生と。
互いの時の流れを痛いほど感じた・・この映画の中で、なぜだか私にはこのお茶のシーンだけが、時間が止まったかのような、そんな魔法の時間に思えてしまった・・(ただ単にお茶好きだから?笑)

ベンジャミン・バトン、数奇な運命の元に生まれた一人の男の物語。
ともに年をとってゆく人も持たず、愛する人と同じように時を生きることも出来ない彼の孤独の深さ。
でも、誰もがみんな生まれ、出会い、別れ、死を迎えるという、その変わりなき人生の輪はどちら向きであれ、常に巡っているのだ・・今この時も。
だからこそ、愛し合い、語り合い、ともに過ごす時間を大切にしたい。
そうしみじみと感じたのでした。


※この映画、お茶のシーンは、ここだけだったのですがこれがなんとも印象的だったので思わず挙げてしまいました。
静かな夜更けのホテルでお茶を飲みながら、語り合う二人・・。
ベンジャミンの運命の女性デイジーもとっても素敵でしたが、ティルダ・スウィントン演じるエリザベスもその謎めいた雰囲気がいいですよね♪
ベンジャミンの初恋だし(笑)

でも、あのホテル・・。ハエ入りのハチミツは・・絶対イヤですよ~(苦笑)




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僕を探しに3


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