2010
09.07

「赤い影」

赤い影 [DVD]赤い影 [DVD]
(2009/02/13)
ヒラリー・メイソンジュリー・クリスティ

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そういえば最近は、ネットレンタルばかり
久々にビデオショップの店頭に足を運んだら、発掘良品「100人の映画通が選んだ本当に面白い映画」なんて特設コーナーが♪

んん?どこかで聞いたようなフレーズだゾ(笑)と思いながらも、もちろん気になる、見逃せない。

どんな映画が選ばれているのか気になる方、こちらをどうぞ。
アガサ・クリスティーファンとしては、クリスティー映画で成功しているベスト3が真っ先に気になったのですが、1位の「情婦」にはうんうん!!と納得♪
私的には2位が「オリエント急行殺人事件」次が「ナイル殺人事件」かな。


ほかにも「ギャラクシー★クエスト」が選ばれていたり「デストラップ 死の罠」が選出されてたりで・・
これは、なかなかいいのが選ばれてますヨ
・・となると未見のものも断然気になる~~と悩んだ中から今回レンタルしたのがこちら「赤い影」でした。



愛娘を水の事故で亡くした考古学者のジョンとローラ夫婦。
ジョンの仕事の関係でベニスにやってきた夫婦は、レストランで不思議な老姉妹に出会う。
姉妹の内、盲目の妹は霊感の持ち主だと告げ、夫婦の間に娘クリスティンの姿が見えるという。そしてまた「ベニスを立ち去らないとジョンの命にかかわることになる」とも。


ローラはすっかりと姉妹に心を許し夫の身を心配するが、ジョンは取り合わない。
が、しだいに不思議な出来事がジョンの周囲に起こり始め・・。



原作は「レベッカ」、「鳥」などでも知られるダフネ・デュ・モーリア、
キャストがドナルド・サザーランド&ジュリー・クリスティということでこれは期待できそうとレンタルしたのですが
実は観終わってから数日たった今も、まだ興奮冷めやらぬ・・といった状態です。


舞台、キャスト、音楽、そして作品を魅せる上での見事な2つの効果!!
オカルト?サスペンス?ミステリー・・・、
謎めいた、なんともいえない怖さをたたえた作品であることに間違いないのですが、作品の持つ雰囲気やムードにたっぷり、すっかり酔わされてしまって。

そう、なんだかいまだにベニスの路地を漂っているかのような心地なのです
賑わった観光地としてのベニスではない、冬の閑散期のうら寂しい、暗い迷路のようなベニスの路地を・・・。


主人公ジョンを演じるのがドナルド・サザーランド。久々に見ましたが・・やっぱりインパクト大!


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そして妻ローラを演じるジュリー・クリスティ、美しい~~♪(シックなコートやジャケット、カーディガンの着こなしも素敵)

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ふたりの周りに登場する人々が、これまた怪しくて「大丈夫なの!?この人」って思ってしまう人ばかり。
教会の牧師さんも怪しければ、警察もどこか白々しい。
霊感があるという姉妹も何かあるのでは?と疑ってしまうし・・。
そうそう、もしかしたらそれは・・二人、特にローラの方はイタリア語がそれほどわかるわけではない・・っていう部分からくる異邦人的な怖さもあるのかもしれません。




↑で2つの効果・・と書きましたが、
この作品の重要な要素となっているのが「水」の存在と「赤いもの」による視覚効果。



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娘が溺れた池の水・・夫婦がイギリスの屋敷を立つ時の「雨」、そして水の都ベニス・・。
映画の最初から最後まで存在し続ける「水」の存在が、どこかとらえどころのない不安感をたたえている様で・・見ているこちらの気持ちまでなんだかゆらゆら~と揺れてきちゃうのです。


そしてそんな不安感の中、ちらつく「赤い」影。

娘クリスティンが着ていた赤いレインコート、遊んでいた赤と白の鞠、シックな装いが素敵なローラが何故かブーツは赤い色。
ホテルの客の着ている赤いローブ、事故に会いそうになった教会の仕事中にちらつく赤い服の男・・。
何か起こりそうっていうときに必ず画面のどこかに赤い「もの」の存在がちらついて・・不吉な予感におびえてしまうのです。


音楽の美しさが・・またよけいにドキドキ感を盛り上げてゆくのですね
    

かと思うと、ええっ・・と思うような愛のシーンがあって。
まさか、まさか、こんなタッチの作品にこんなに長いラブシーンがあるなんて(しかもジュリー・クリスティーだ!)と驚きの連続でした。



赤いレインコートの小さな影を追って迷路のような路地を走ってゆくジョンの姿、それを負う妻ローラの足音が路地に反響する・・。
どんどんと高まってゆく不安感の中、迎えたシーンはやはりショックなものでした
ジョンが感じていたデジャブのような感覚や、ベニスにいるはずのない妻の姿を目撃した・・という謎がこういうことだったんなんて。


娘の死をなかなか受け入れられない母親よりも、「死んでしまったんだ」と言い切っていた父親の方が実は・・心の奥底にぬぐいきれない悔しさを抱えていたのだろうかとか(池から娘を引き上げるシーンは印象的でした)

霊媒師の言葉に安らかな心を取り戻してゆくローラとは逆に、自らの悲劇を彼自身が引き寄せてしまったのだろうか・・とか。
なんだかねぇ・・いろんな風に考えてしまったのでした。



雰囲気、舞台、キャストとともに・・これはかなり強烈な印象の作品です。
ちょっと当分、赤いものを見たらビクッと反応してしまいそうな私です(そういえばシャマラン監督の「ヴィレッジ」でも赤い色は不吉でしたね)。

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コメント
瞳さん、こんばんは。
これ見ましたよ~。
とっても雰囲気のいい(と言っていいんだろうか)物語でしたね。
ホントなら、霊媒師とかそっちに気もちがいってしまいそうだけど、
これは、それよりもあのヴェニスの様子~不穏な雰囲気がとても好みで
終わってみたら、その印象のが強かったです。

>この作品の重要な要素となっているのが「水」の存在と「赤いもの」による視覚効果。

そうですね!
赤・・命、と、水・・運命、みたいなイメージでした。

ラストは・・あの殺人鬼は、ちょっと・・なんと言ったらいいのか戸惑いますが(笑)
主人公が先に見た、いるはずのない妻の姿がラストに繋がったのは面白かったです。

ラブシーン・・長かった・・(笑)
これのせいで、妄想が膨らみ過ぎて~。
でも、カット割り映像は好みで・・やっぱり映像がすごく印象的な作品でしたね。
若いジュリー・クリスティ、笑うと時折エミリー・モーティマーに見えました。
全然似てないはずなんだけどね。
サザーランドは、デカっ・・。(笑)

「アーティスト」観に行けて良かったですね。
GW,残りも楽しく過ごしてください~♪
tsurubaradot 2012.05.02 21:29 | 編集
>tsurubaraさん

こんにちは~。
わ、わーーー、ご覧になったのね♪
お話できて嬉しいです。

うんうん、なんともいえない雰囲気でしたよね。
何か起こるゾーーっていうあの不穏な雰囲気、ドキドキしました。

>赤・・命、と、水・・運命、みたいなイメージでした
なるほど~!!うわ、まさにそんなイメージでした!

ラスト、ビックリでしたよね。
私もたぶんテレビの前でぱっくり口が開いていたと思います。
なんていったらいいか・・・表現のしようがないですよねぇ。

>ラブシーン・・長かった・・(笑)
これのせいで、妄想が膨らみ過ぎて~

でしょう、でしょう~~(笑)
え?まだ?まだ~~って。
おお、どんな妄想が膨らんだのかしらーーー、気になるぅ(笑)

笑うと・・・おお、そうですね、サザーランドはとにかくデカイですよね(爆)

「アーティスト」やっと観にいけました。
イラン映画の「別離」も気になっていたんですけど、時間が合わずに・・・残念です。

tsurubaraさんもGW,ゆっくりお過ごしくださいね~。

また感想読みに伺います~♪
dot 2012.05.04 17:14 | 編集
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