2010
08.07

「借りぐらしのアリエッティ」

アリエッティ


ぼくは、あの年の夏
母の育った古い屋敷で一週間だけ過ごした

そこでぼくは
母の言っていた小人の少女に出会った

人間に見られてはいけない
それが床下の小人たちの掟だった




ジブリアニメ、久々に劇場で観ました♪

予告で見た緑あふれる美しい庭と、とっても雰囲気のある音楽・・、そう、それにヒロインのアリエッティっていう名前の響きに惹かれて


原作はイギリスの作家メアリー・ノートンの「床下の小人たち」

床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉 (岩波少年文庫)床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉 (岩波少年文庫)
(2000/09)
メアリー ノートン

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カーネギー賞を受賞したという「小人シリーズ」の第一作目、映画を観る前に原作も読んでみたのですが、
原作のお話は本館の原作本のところに書くことにして。


そう、今日は映画のお話。


舞台は、ある古いお屋敷、季節は夏。
ジブリのアニメの舞台って、いつもとても魅力的なのですが今回もそう
緑が美しく自然に溢れ、静かなたたずまいのそのお屋敷・・、アリエッティたちでなくてもこのお屋敷はなんて魅力的な「借りぐらし」の家でしょうか。

お屋敷からなくなっても気づかれない、不思議に思われたりしない・・そんなちょっとしたものを「借り」て床下で暮らしているアリエッティの家族。
無口だけれど頼もしいお父さんポッドと、怖がり屋で心配性・・だけど優しいお母さんホミリーと、14歳になった少女アリエッティ。

このアリエッティたちが「借り」てきたもので作ったおうちが・・それはもう素敵なんです。
廊下の壁にはきれいな切手が貼ってあったり、植木鉢を上手に煙突?に使ってあったり
寝室には素敵なベッド、キルトはお母さんの手作りでしょうか。
キッチンもとっても居心地よさそう・・お茶はちゃんとポットで入れてるし♪

お屋敷にはずっとずっと以前にイギリスに注文して作らせたというドールハウスがあって、それもため息がでるほど素敵なのですけど、でもアリエッティたちの家の方があったかくて可愛くて。
お母さんのホミリーがここを離れたくない・・っていう気持ち、わかりますよねぇ。


丁寧に、それはもう見事に描かれたその世界う~~ん、やはりジブリアニメ、いい仕事してますよねぇ
思わず画面に魅入ってしまう~。


そうそう、そして今回私が一番印象に残ったこと、それは「音」でした。

スープをかき混ぜるスプーンの音、葉っぱに吹き付ける雨の音、
「借り」に出かけたポッドとアリエッティが紐にぶら下がりながら急降下する・・その音。

そして翔の肩に乗ったアリエッティが感じる・・少年の足音。

さまざまな場面で感じる「音」の存在・・小さなひとたちには、こんな風に響いて聞こえているのかなあと思い、思わず自分も小さな存在になったようなそんな感覚を覚えてしまったのでした。


アリエッティが初めて「借り」に出かけたシーンで、キッチンがとんでもなく大きく存在して見える場面や、アイビーをよじ登るシーンでも・・普段見慣れた風景がアリエッティ視点から見るとなんて新鮮で不思議な世界になることか。
そういう部分も面白いですね~♪



人間に見られてしまったことで・・やがてアリエッティたちに襲いかかってきた災い・・。
ハルさんって表情が声を当てている樹木希林さんにソックリ
恐いんだけど、可笑しくもあって。



舞台がず~~っとお屋敷とそのまわり・・ということもあって、お話としてはスケールも大きくないし(小人サイズだから?笑)強烈な印象を残す作品っていうわけでもないので、物足りない部分もあるのだけれど


やがて野に出てゆくアリエッティたちと、強く生きていきたいと望む少年の姿に・・・励ましと癒しをもらってなんとも清々しく、気持ちのよい作品でした。





あ!そうだ
強烈な印象!ありました。


心優しく、静かな少年の口から出たあの言葉
「アリエッティ、君はぼくの心臓の一部だ」

これって結構強烈ではないでしょうか


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