2010
07.28

「黄色いロールスロイス」

黄色いロールスロイス [DVD]黄色いロールスロイス [DVD]
(2009/02/11)
レックス・ハリソンジャンヌ・モロー

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1台のロールスロイスをめぐる3つのエピソードを綴った、オムニバス映画。

ジャンヌ・モロー、シャーリー・マクレーン、イングリット・バーグマンアラン・ドロンにオマー・シャリフ・・・、豪華な出演陣にもビックリな作品です♪

第一話
1930年代初期のロンドン。
ショーウインドウに飾られたピカピカの黄色いロールスロイスを買い上げたのは国務大臣フリントン侯爵(レックス・ハリソン)。
妻のエロイーズ(ジャンヌ・モロー)へ結婚10年めのプレゼントとしてロールスロイスを贈ったフリントンだったが、自らの馬が出馬するアスコット競馬の日、かねてから疑いを抱いていた妻と部下の情事を目撃してしまう。
しかも、彼らが逢瀬に使ったのは、あの黄色いロースルロイス。

持ち馬の優勝で喜びに沸き立つ周囲をよそに、傷心のフリントンは車を返品してしまう。


美しいジャンヌ・モロー
でも、なんといっても大臣フリントンを演じたレックス・ハリソンの表情が秀逸!

ロールスロイスをポン!と買えるだけの財力と地位も名誉も持ちながら、人生最高の日になるはずだった喜びの日が・・忘れることのできない苦~~い日になってしまった
そう地位があるだけに・・世間体からか別れることもできない二人・・。
奥さんの方は逆に開き直っちゃんんだけど
「これから先の人生は・・辛いものになるだろう」とつぶやくフリントンの苦々しい表情が・・忘れられません。


「もう好きではなくなった」
そういわれたロールスロイス君・・キミには何の罪もないけれどねぇ





第二話
数年後、ピカピカの新車ではなくなったけれどまだまだ魅力的なロースルロイス。
今度の持ち主は、アル・カポネの部下パオロ(ジョージ・C・スコット)。
婚約者のメイ(シャーリー・マクレーン)をつれてイタリアの旅に出たパオロたちは、そこで観光客相手に街頭写真をとる青年ステファーノ(アラン・ドロン)と出会う。

パオロの留守中、美しい青年としだいに心通わせるようになったメイだが、やがてパオロが帰ってくることを知ると・・・。



舞台はイタリア。


いやはや~~!!ドロンが若い、ピチピチしてる~~(笑)
うわぁーーーー、もうなんて美しいんだぁ
・・と、ストーリーやロールスロイスを忘れ、しばしうっとり(笑)

DSC08294.jpg DSC08296.jpg


悪いことをしても悪いと感じない「超道徳観」な男・・なんてメイに言われちゃったりするドロン@ステファーノですが、食べていくためであってこれが意外に純粋なところもあったりして・・。
どんどんと可愛く見えていくんですよねぇ。
水着姿なんかもあったりして嬉しい限りです。

でも逆にかわいすぎて、ちょっとドロンの役としては物足りないところもあるんだけれど、メイにべったり寄りかかって甘えてダンスをするステファーノに・・思わずメイが羨ましい~なんて♪



メイ役を演じるシャーリー・マクレーンは、これはもう彼女の魅力が存分に発揮された役柄でした。
決して聡明で賢くて・・っていう女性ではない、大丈夫?っていようなその緩さ。でも不思議な魅力が漂っていて。


そんな彼女を見守る強面ギャングのパオロ(ジョージ・C・スコット)の意外な繊細さや、手下のジョーイもいい味なのです。

ピサの斜塔に大聖堂、歴史ある観光地に来ても・・全く何の感動も示さなかった愛人メイの変化に・・・驚く顔を見せるパオロの表情もなんともいえませんでした。





第三話

1941年、黄色いロールスロイスはイタリアの町で、アメリカのミレット夫人(イングリッド・バーグマン)に買い取られた。
怖いもの知らずの富豪の未亡人は、大使が止めるのも聞かず車でユーゴスラビアへ向かう。
途中、国外追放されているというユーゴスラビアの活動家ダビッチ(オマー・シャリフ)を同乗させてしまった夫人ですが、ナチ・ドイツの爆撃を目のあたりにし、ダビッチと仲間たちをロールスロイスを駆使して助けるのでした・・・。




イングリッド・バーグマンですよ画面に登場するだけでオーラが漂う。

ユーゴのホテルで爆撃に遇いながらも、依然として優雅に食事を続けようとする姿も印象的だったけれど、ドレスを脱ぎ捨ててダビッチの村でガンガンロースルロイスを飛ばす姿も、キリリと美しい。

美しい人は、どんな姿も美しいんですね!

それにしても、ロールスロイスがこんな使われ方をするとは~!
トランクに、屋根に、窓枠に掴まって・・と、いったい何人載せて運ぶのか・・って思うほどの頑張りを見せてくれましたね。

別れのシーンで、
胸が張り裂けそうだ・・というダビッチにミレット夫人が言う。
「胸が張り裂けたりしないわ、時々傷が疼くだけ。」この台詞がまた、何とも大人ではないですか~



ロンドン、イタリア、ユーゴスラビア、そして最後にはアメリカへと・・。
国を渡りながら、恋人たちに愛の場所を提供してきたロールスロイス。
車が見つめてきた人々の姿や、その時代・・。時にはほろ苦く、ちょっぴりユーモアもあり、そして何より・・そう。
「生きていてこそ」
また誰かに出会い、何かを見つけることができる(2話のメイの言葉でしたね)

こういうオムニバス映画も面白いです♪


ヒロインたちの衣装も、とても魅力的。
ジャンヌ・モローの大臣夫人の優雅で美しい衣装、イングリッド・バーグマンについては↑に書きましたが、2話のシャーリー・マクレーン。
キュートでコケティッシュな彼女の衣装が、とっても可愛かった
グリーンの水着にはなんとスパンコールのヒトデがついていましたっけ♪




できればもう一度ゆっくり見直してみたい、そんな魅力あるオムニバス映画でした~。
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コメント
誰かが「こんな豪華な映画は今の時代には生まれないだろう」って云ったのを思い出します。それはもちろん予算の事ではなく、逆にいえばお金をかければ見た目はいくらでも豪華な映画は作れる。『黄色いロールス・ロイス』も製作費もかかっているけど、それ以上に出演者の顔ぶれや衣装のデザイン、美しく輝くロールスロイスそのものも豪華に仕上がっている。この時代の映画って、こんな作品が多かった様に思います。『チキ・チキ・バン・バン』や『グレート・レース』など・・・。車つながりですね(笑)

この頃のバーグマンってもちろん美しいけど、それ以上に風格がありますね。『オリエント急行殺人事件』同様、他のどんな共演者にも引けをとらない。ただ彼女自身はこの作品はあまり気に入ってないと聞きます。全編を通じての出演ではないところが大女優のプライドが許さないのでしょうか?

NARCYdot 2010.07.30 23:38 | 編集
>NARCYさん
確かに、確かに~!豪華ですよね。
ため息がでるほど豪華な顔ぶれ、ロールスロイスの輝きときたら。
衣装も素敵でした♪

『チキ・チキ・バン・バン』は見ているのですが『グレート・レース』・・未見です。カーレースのお話でしょうか。
あとでちょっと調べてみようっと。

バーグマンのオーラときたら。大女優の風格ですね。
『オリエント急行殺人事件』の演技も素晴らしかったですよね。
あらっ・・気に入っていない!そうだったんですか。
3話だけでも十分風格を感じられましたが・・やはり大女優だから・・。
そういえば、オムニバス映画への出演は、この作品だけなのでしょうか。
dot 2010.08.02 08:01 | 編集
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