2010
07.23

「ラブリーボーン」

ラブリーボーン Blu-ray【2枚組】ラブリーボーン Blu-ray【2枚組】
(2010/07/02)
マーク・ウォールバーグレイチェル・ワイズ

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わたしの名前は「スージー・サーモン」お魚みたいな名前でしょ。
わたしは14歳で殺された・・・。

原作を先に読んで、シアーシャ・ローナンがスージーを演じるというのでとても楽しみにしていた作品。
劇場に見に行くつもりだったのに急用が入っていけず

ブルーレイで見ましたが、やっぱりこれは大きなスクリーンで観たかったな♪

殺されたスージーが天国へと旅立ってしまうことができず・・思いを残しながら地上の家族を見つめる・・、地上と天国との中間地点。
これって一種のミドルアース?なんて頭に浮かんだのは、ピーター・ジャクソン監督だからかしら。


原作では「わたしだけの天国」と言われていた場所の描き方は映画では違っていましたが、映画ならでは、そしてジャクソン監督ならではの、幻想的で美しく、でもどこか怖さもある映像美。
トウモロコシ畑を進んでゆくとどんどんと体が沈んで行ったり、スージーのパパの作っていたボトルシップが強大な姿で波打ち際に打ち寄せられて来たり・・・。



映画ならではといえば、スージーが(自分が死んでしまったことに気づかずに)地上の世界を浮遊するシーン。
父親の姿は見えるのに「パパ」と呼びかけても気づいてくれない。
彼女の姿が見えるのは、霊感の強い少女ルースだけ。
このルースの傍らをスージーが駆け抜けていくシーンはとても印象的でした!


そして、犯人が恐ろしいことを行ったあのお風呂場のシーン。
原作のようにはっきりと殺されるシーンが描かれているわけではないのに・・たまらなく怖くて残酷だった。
バスタブにゆったりと浸かった犯人。
飛び散った血の跡、そして無造作に置かれた小さな袋・・。

見ている私たちにも、そしてスージー自身にも「起こってしまった惨劇」をはっきりと見せるこのシーンは、たまらなく怖くて。



「ジュリー&ジュリア」であんなにも素敵な夫ポールを演じて魅了したスタンリー・トゥッチが、ここではとにかく冷酷で敏感な犯人を演じて・・悔しいほど憎らしい。
パパ役のマーク・ウォールバーグの悲しみに囚われてしまう姿も胸を揺さぶるものがありました。   

でもやはり、なんといっても素晴らしいのはシアーシャ!!

ママの作ってくれた帽子を「ダサイ」と思いながらも我慢してかぶる姿、
初恋の少年レイに打ち明けられた時の、あの戸惑い、ためらい、喜び。

ラブリーボーン2

そして、犯人にとらわれてしまった時の、あの痛々しいまでの打ち震える姿。

あぁ・・彼女、いったいどんな素晴らしい女優さんになるのかしら。楽しみでたまりません。

自転車を漕ぐスージーが買ってもらったカメラで(犯人の育てた薔薇の香りを嗅ぐ)両親の姿を撮るシーンが、何度も回想シーンとして登場しましたが

「こっちを見て、私を見て」
パパとママに向けられた14歳の少女の無邪気な姿。
その無邪気さ、愛らしさが、犯人の欲望をもとらえてしまう。

少女の好奇心、無邪気さ、自分の魅力にあまりにも無防備なその姿・・・。




原作で(10年という長い年月をかけて)しっかりと、じっくりと描かれていたような「その後の家族の姿」は描かれてはいませんでした。やはり映画的な時間としては無理でしょうか。
特にママの描き方は全く違っていましたね。
レイチェル・ワイズなら、原作のより複雑な(でもちょっと理解しにくい)ママの姿も演じられるような気はしますけど。


パパはスージーが起こした奇跡で、妹リンジーはまさに少女のカンでしょうか、犯人の正体に気づいた二人に・・映画では原作とはまた違う逆転劇があるのかしら・・と思いましたが、やはりそれはなかったですね。
リンジーが犯人の家に忍び込んだシーン、ハラハラしました、それはもう息が止まるかと思いました。



スージーが入れられた金庫が、穴の中へと向かうシーンもあまりにもゆっくりと描かれていたので、もしや、ここで何か?と思ったのですが。
スージーの最後の願いは「自分の体を見つけてもらうこと」ではなく、初恋の彼との「できなかったこと」
あぁ・・これがもし、何十年も生きてきた大人なら「こんなこと」「あんなこと」それはもういろんな願いや望みが湧き出るものかもしれない。

まだ14歳だったからこそ・・・の少女の望みが、よけい彼女の短い人生を思い出して・・切ない。






「自分の家族には決して辛いことなど起こらないと思っている」
そんな普通の家族を襲った悲劇、残酷であまりにも悲しい物語・・、もう2度とこんなことが起こらないで欲しい。
悲しみと怒りを覚えながらも・・見終わったあとは不思議に安らいだ気持ちも覚えてしまう。
家族が再び再生してゆく姿を見守り、自分の最後の望みをかなえて旅立ってゆくスージー。




ラブリーボーン


「スージー・サーモン、君は美しい」

レイのこの素直な賛美の言葉を私も彼女に送りたい。
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コメント
瞳さん、こんにちは。
毎日暑いですね・・・ふ~~。
早く涼しくなって欲しいです・・。

で、この映画。
私もお魚みたいな名前だな、って思いながら見てましたw

>あぁ・・彼女、いったいどんな素晴らしい女優さんになるのかしら。楽しみでたまりません。
 ほんとですね。演技とても上手ですよね。
latifadot 2010.08.18 10:57 | 編集
>latifaさん
おおお~!!大丈夫ですか、latifaさん。


さっそく覗きにきてくださって・・感激です。
そちらにコメント入れさせていただこうとかなと思ったんだけど・・指が心配でi-237
無理なさらないでね~~。

本当に毎日なんて暑いんでしょう。今日も香川は37度を記録しましたヨ・・。

シアーシャちゃんは、若手の女優さんの中でも光ってますよねぇ。
これからがとても楽しみな女優さんです。この映画の中でも印象的な瞳と、演技力がピカイチでしたね。





dot 2010.08.18 20:49 | 編集
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