
映画の中にお茶のシーンが登場すると俄然、断然乗り出しちゃう(笑)
紅茶のシーンが印象的な映画をご紹介している本館TeaPleaseのコンテンツ
「Tea&Cinema」も50作品を越えました。
HPの方では鑑賞順に並んだ記事♪
この機会にこちらのブログでは50音順に整理してみようかなぁ・・と気まぐれな思いつき(笑)
あくまでお茶のシーンから見た映画のレビューですが(笑)よろしかったらぜひどうぞ~♪
この映画にもお茶のシーンありましたよ~
そんな情報もいつでもありがたくお待ちしてます。
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な行4作品♪
え~、実は私の中の密かな「お茶のシーンのある映画」選定基準(あったのか!?そんなの 笑)は
できたら、1度じゃなくって複数シーンお茶のシーンがあること。
そして、そのお茶のシーンが映画の中でとってもうま~く生かされていること・・なのですけど。
こちらの作品たちは、そんなの余裕でクリアした・・まさに「お茶のシーンのある映画」のための映画(?)です(笑)
「眺めのいい部屋」
1985年イギリス 監督 ジェイムズ・アイボリー
キャスト ヘレナ・ボナム・カーター マギー・スミス ジュリアン・サンズ ダニエル・デイ・ルイス ジュディ・デンチ ルパート・グレイブスイギリスから旅行でやってきたイタリアの街。
フィレンツェの宿で、ルーシーと彼女の付き添いを自認する年上の従妹シャーロットはエマソン父子と知り合いになる。
彼女たちが部屋の眺めの悪さを嘆いていると、エマソン氏が部屋を替わることを申し出てくれたのだった。
保守的で頭の固いシャーロットは、自由な雰囲気のエマソン父子を良く思っていないけれども、ルーシーとエマソン氏の息子のジョージは、お互いに不思議と視線を交わしてしまう。
宿の人たちと郊外にピクニックに出かけるルーシーたち。
馬車から降りる男達の手には、大きなバスケット。
中には、ちゃんとお茶の道具が入れられているのに違いない。
草原の上でのお茶のシーンは、ポットからカップにお茶が注がれ、お砂糖入れだって、もちろん陶器の入れ物なのだから。
牧師を探して草原をゆくルーシーが、偶然にもそこで見つけたのは、一人でたたずむジョージの姿・・・
輝くような草原の中、ケシの赤い花が揺れて・・
ルーシーの白いドレス。
二人の情熱的なシーンを見たシャーロットにさとされ、この事は心に秘めたままイギリスに戻ったルーシー。
やがて彼女は、上流階級の理知的な青年シシルと婚約する。
彼の前では、好きなベートーベンではなく、シューベルトを弾くルーシー。
けれども、偶然なのか、運命なのか、エマソン父子が近所に引っ越してくることになり・・・・
屋敷の中、戸外でも、お茶のシーンがほんとうにたくさん出てくる映画です。
シャーロットがルーシーの母の誘いで屋敷を訪ねてくるシーンでも、戸外でのお茶の時間がみえました。
小さなテーブルの上に並べられた午後のお茶をかこむ人々。
ここでも、シャーロットは頭の固さでみなを閉口させるのですけど。
本の挿絵のように挿まれるタイトル、
美しい映像と印象的なシーンの数々。
中でも印象的なのは、二つの赤い色が登場するシーン。
フィレンツェの広場での乱闘シーンでの赤い血、
倒れるルーシーと彼女を受け止めるジョージ。
ルーシーの屋敷の紫の花の傍に置かれたシシルの本の赤い表紙。
この本を朗読するシシルとそれを聞くルーシー、そして、彼女の傍らのジョージ。
この場面はなんとドキドキさせられることでしょう!
全体に柔らかで美しい映像の中で、この二つの赤い色はとても鮮やかです。
衣装や音楽も、クラッシックな雰囲気たっぷり。
堪能しましょう。
そして、素敵なキャストたちも。
※たくさんのお茶のシーンが嬉しいこの映画、
もうひとつ私的にとっても嬉しいのは、出て来る男性たち・・・みんななんて美形なのでしょう(笑)
木の上で叫び、雨の中走るジュリアン・サンズにもやられちゃうし、
ダニエル・デイ・ルイスのあの美しい立ち姿、メガネを外した真顔にドキドキし、ルパート・グレイブスの不思議な前髪、キュートさもいいなあ。
イタリアのピクニックの時の御者さんまで、なかなか情熱的なハンサムなのですよ。
ああ・・・ありがたい(爆)「ナニー・マクフィの魔法のステッキ」
2005年イギリス 監督 カーク・ジョーンズ
キャスト エマ・トンプソン コリン・ファース ケリー・マクドナルドブラウン家の居間に置かれた、からっぽのイス。
そう、一家の要である夫人を亡くしてからというもの、ブラウン氏と子どもたちは上手く心が通わせない。
悪戯を繰り返す7人の子ども達は、ブラウン氏が雇うナニーたちを次から次へと辞めさせてしまい、ついに17人目のナニーも出て行く始末。
けれどもある日、不思議なナニーがブラウン家を訪ねてくる。
ナニーマクフィ。
みごとな団子鼻に二つのイボ、唇から飛び出した大きな歯!
ビックリするほど不器量なナニーだけれど、ビックリするのは姿だけじゃなかった。
ナニーの持つ不思議なステッキの威力と来たら・・・。
舞台は、童話に出て来るようなイギリスのおうち。
家の中もお庭も可愛いんです。
だけど・・お茶のシーンは・・(苦笑)
どうしましょう、こんなお茶が出てきたら・・。
今月中に再婚しないと援助を打ち切ると叔母さんに言われたブラウン氏。
そうなると何人かの子どもを手放すことになってしまう・・!
思い余って、一人の女性にプロポーズするためお茶に招待するのですが・・。
その女性の酷いことといったら。
だからもちろん、子供達の反発も仕方ないんだけど。
でも、サンドイッチはミミズ入り、
お茶のポットには大きな蛙!注げば卵が出来てくるなんて・・。
そんなお茶はゴメンですよね(汗)
そう、でももちろん、素敵なお茶のシーンもありましたよ。
屋根裏のナニーのお部屋を長男のサイモンが訪ねていけば、ナニーは丁度お茶の時間。
小さなテーブルには、湯気の上がるカップ。
ナニーは本を読みながら、静かにお茶を楽しんでいた様子。
ナニーがブラウン氏に約束した、5つの躾。
最初はステッキの威力でも、だんだんとナニーと子どもたちの距離が近くなり。
やがては信頼関係が生まれてくる。
決して魔法を安売りしない、子どもたち自身に考えさせる・・ナニーの姿勢が嬉しいんです。
そしてそれに答える子どもたちも。
最後はもちろんハッピーエンド。
8月に雪が降る、まるで魔法のように美しいシーン。
ブラウン氏もこれでやっと、美味しいお茶をゆっくりと楽しむことができるかな。
愛らしい妻と可愛い子どもたちと一緒に。
ナニーマクフィにちゃ~んと躾けられた子どもたちとなら、私もブラウン家でお茶をいただきたいものです(笑)
※コリン・ファースはとっても素敵♪
でも子どもたちの悪戯ときたら・・かなりのものでしたよ(汗)こんなおうちじゃ、お茶も楽しめないですよね。パパも毎朝、自分の部屋で朝食のお茶をいただいてましたよね。
エマ・トンプソンのナニー!そのキャラ作りが、ユニークで楽しいです。
こんな頼りになるナニー、うちの保育園にも時々来ていただきたいな(笑)「西の魔女が死んだ」
2008年日本 監督 長崎俊一
キャスト サチ・パーカー 高橋真悠 りょう 「魔女が・・・倒れた。もうだめみたい。」
ママのその言葉に、まいのまわりは今までとは違う世界になってしまった。
声もなく涙を流すママの隣で、車に乗っておばあちゃんの家に向かいながらまいは思い出していた。
2年前の、あの初夏の日々・・・。
おばあちゃんと暮らした、暖かく、優しい時間を。
まいに力を与えてくれた大好きなひとを。
「わたしはもう学校へは行かない」
それはまいが中学校へすすんでまもなくのこと。
はっきりとそう宣言したまいをママは、おばあちゃんの家に預けることにした。
木々と緑の草花、降り注ぐ眩しい光。
「来ましたね」
迎えてくれたのはおばあちゃんの笑顔と、ミントティー。
裏庭で取れたレタスとキンレンカを入れたサンドイッチには、たっぷりのミルクティーを。
こうして始まった大好きなおばあちゃんとの日々。
ママとまいが「西の魔女」と呼ぶおばあちゃんのもと、まいの魔女修行が始まる。
早寝早起き、しっかり食事を取り規則正しい生活をすることの大切さ。
そうして、何より一番肝心なことは、自分で決める力、やり遂げる力だということ。
お茶のシーンのある映画・・とわざわざ言うまでもないのです、この映画は。
だって、あまりにも自然にさりげなく、西の魔女の毎日にはお茶がたっぷりと登場するのだから。
ひとめ見ただけで好きになってしまうそのキッチンには、
ピンクの花柄が優しいおばあちゃんにぴったりの大きなポットが置かれ、
ミントやセージやカモミール。
庭で摘んだハーブを浮かべたお茶は、まいの心を暖かく包んでくれる。
だけど、ほら、飲むだけじゃなくって、ハーブティーを虫の予防に使うなんていうところも・・さすが魔女の知恵ですよね(やってみよう!)
倒れたおばあちゃんの家で悲しみに沈むまいは、キッチンのテーブルの上に自分の愛用のカップが置かれているのを見つけます。
まいが自分の意思で転校を決め、おばあちゃんの家を去ったあの日。
ちょっとした気持ちの行き違いから、まいはおばあちゃんに「大好き」と言うことが出来なかったけれど。
もちろん、おばあちゃんはまいの気持ちをわかっていたに違いありません。
だって、本物の魔女ですもの。
お茶の時間には、まいのカップにもちゃんとお茶を注がれていたでしょうね(おじいちゃんのカップにもそうしていたように)。
約束のメッセージは、まいにしっかりと届きました。
そうして、あの優しい「アイ・ノウ」と答える声も・・・。
※西の魔女の住まい、素敵でしたね~!!
まい(ママの)部屋も可愛いんだけど、キッチン!!あのキッチンには惚れ惚れ~(笑)
お茶のシーンがとにかく自然で、あぁ・・私も魔女修行させてくださいーーー。
ワイルドストロベリーでジャムを作るシーン、真っ白に洗いあげたシーツをラベンダーの茂みに干すところ。ワクワクしました。
魔女役のサチ・パーカーさん、そこにいるだけで素敵な、絵になる方でしたね~。「猫の恩返し」
2002年日本
企画 宮崎 駿 監督 森田 宏幸
原作 柊 あおい「バロンー猫の男爵」
製作 スタジオジブリ主人公ハルは、どこにでもいそうな普通の高校生。
ある日、猫を助けたことから、普通でない日々が始まった・・
助けた猫は、「猫の国」の王子で、ハルは彼のお妃に選ばれたという。
ちょうど憧れの人に彼女がいることを知ったばかりのハルは、「日がな一日、ぼーとしていられる」猫になるのもいいかなとかんがえてしまう。
そんなちょっと頼りないハルに天から声が。
「十字街に行って、猫の事務所を探しなさい」と。
十字街でハルは白い“豚のように太った”猫のあとについて不思議な世界にはいってゆく・・ここは、ちょっと白ウサギの後を追ってゆく「不思議の国のアリス」のよう。
どこか、ヨーロッパ風な建物が並ぶ街角。
そこで、ハルが出会った「フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵」と名乗る猫のバロンは、正真正銘の紳士で、一転の曇りもなくカッコいい。
バロンがハルに紅茶を入れてくれるシーン。
「スペシャルブレンド、味は毎日変わるけど」
さすがに男爵、自分でブレンドしているとは!いったいどんなブレンドなんでしょう?
ハルが「すごく良い匂い」と言っているところをみると・・・やはりイギリス貴族のグレイ公爵もお勧めの“アールグレイ”が入っているのでしょうか。
「美味しい」と言ったハルに「君はラッキーだ」と答えているので、ブレンドも時には失敗するのかも。
お茶と一緒にシフォンケーキも(ちゃんと泡立てた生クリームを乗せて)ご馳走してもらえるところだったのに、ハルは猫の国に連れて行かれてしまう。
猫の国は「自分の時間を生きれないものが行くところ」だとバロンは言う。ハルは、無事帰ってこれるのだろうか?
ラスト、少し大人っぽくなったハルの入れた「スペシャルブレンドティー」のお味は?気になりますね。
- お茶のシーンのある映画(Tea&Cinema)
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latifaさん、こんにちは♪
えへへ・・・ありがとうございます
「TeaPlease」を作った時、(映画のコンセプトの中で)一番やりたかったことがこのお茶のシーンのある映画なんですよ~♪
なので、めざせ!100作品!って思いながら挙げてます~(笑)
本館の方は、カナ順になってないから、見にくいかなあって思ってこちらにも挙げてみました。
見てくれてありがとう♪
そうそう、やはり英国映画にはお茶のシーンがいっぱいで、嬉しいです。先日見た「パイレーツロック」ももりだくさんでしたヨ。
「ナニー・マクフィ~」も面白かったですよ~、お茶のシーンは強烈だけど(笑)
インド映画もね・・そうですよね。
「モンスーン・ウエディング」もそうですよね。
- 2010/04/23(Fri) 18:06:38 |
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