2010
04.11

「ジェイン・オースティン 秘められた恋」

ジェイン・オースティン 秘められた恋 [DVD]ジェイン・オースティン 秘められた恋 [DVD]
(2010/03/17)
アン・ハサウェイジェームズ・マカヴォイ

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18世紀イギリス。
裕福で家柄のいい相手との結婚だけが女性の幸せと考えられていた時代。
貧しい牧師オースティン家の次女ジェインも両親から、地方の名士レディ・グリシャムの甥との結婚を望まれていた。

しかし、知性と独立心の旺盛な彼女には、愛のない結婚など我慢できないもの。
自分のペンで、家族を支えることが出来たなら・・。
小説に情熱を傾けるジェインだが、或る日、兄の友人でロンドンで法律を学ぶトム・ルフロイと出会い・・・。

「高慢と偏見」「分別と多感」「エマ」「説得」・・・今なお色あせることなく読み継がれ、多くの作品が映画化されている女流作家ジェイン・オースティン。

貧しい牧師館の娘であったこととか、姉と二人生涯を独身で通したこととか、ちょこちょこっとした知識しかなかったオースティンのことだけれど、彼女の小説の一読者としては「最初で最後の・・しかも秘められた恋」・・気になりますよね(しかもお相手を演じるのがジェームズ・マカヴォイとあっては!)

映画は冒頭、オースティン家の日曜日の朝から幕を開けます。
まだ家族がベッドでまどろんでいる早朝、ひとりペンを走らせるジェイン、時折ピアノを奏でながら・・。
うまくいかない・・・うまく書けない・・。

ようやく、ペンが情熱的に紙の上を走ってゆく~♪
満足げなジェインは、思わずその高揚した気持ちをピアノのキーに叩きつける~!!
静かに階段を上っていたメイドは、水差しをひっくり返し・・、
夜着のままベッドから飛び出した姉のカッサンドラは、同じように驚き飛び出した婚約者と鉢合わせ!

「ジェイン~~~~!!」
母親の叱責の声がオースティン家に響き渡る~。

この冒頭のシーン、いいなぁ~♪
小説の出だしもそうだけれど、映画も思わず引き込まれる出だしのシーンってありますよね。

そんな期待にたがわず、幕をあけてゆくジェインの物語。
もちろんフィクションだと思うのですが、これまで読んだ彼女の小説の中のヒロインと作家の卵であるジェインの姿をダブらせながら・・
ジェインがどんなことを思い、どんな暮らしを送り、どんな夢を描いていたのか・・そしてもちろん恋も。

アン・ハサウェイの演じるジェイン、
実は観るまでは彼女がジェイン!?う~ん、イメージ湧かないけど・・なんて思っていたのですけど。
くるくる動く大きな瞳の愛らしさ、しっかりとした眼差し、意志の強さ・・生き生きと輝くジェインがとても素敵でした。
自身オースティンの大ファンだという彼女、小説はもちろん、論文まで書いたことがあるというのですから!
ジェインを演じる大きな情熱を感じました

ジェインとトムが最悪の出会いや、反発しながらもやがて惹かれてゆく姿、これはもう「高慢と偏見」のエリザベスとダーシーそのもの。
BBCのドラマ「高慢と偏見」やキーラの「プライドと偏見」のいろんなシーンが蘇ってきます。

舞踏会でダンスしながら言い合うあのシーンなんてねぇ・・♪
森の中やクリケット場(こんなシーンがあるなんて!)いやでも顔を合わせてしまう二人が反発しながらも・・他の人に無かったものを互いの中に見つけてゆく・・。
ちょっとドキマギするような小説をトムに勧められ・・胸元を抑えながら読むジェインの姿もとても新鮮でした。


そんな二人の恋の行方・・・、実際のジェインが独身であることを思うとこの恋の結末は予想がつくのですが、でも見ずにはいられないのですよね。
トムを演じるマカヴォイ君の情熱的な瞳にドキドキしながら・・。
こんなに綺麗な青い瞳だったんだ~~
(拳闘シーンまでありましたね、ビックリ)

最初で最後の恋・・終わらせるしかなかった恋ですが、でも彼女の中では、いえ二人の中では決して終わりを迎えたわけではない恋。
その思いをペンに託して書きあげた小説・・・「いろいろあっても、最後はハッピーエンドなの」
そう言ったジェインの言葉が胸に沁みて、沁みて


それにしても・・この時代、女性が自分のやりたいことをやるために・・どれだけのものを捨てなければならなかったのか。
ジェインの母の言葉や父親の「貧しさは一番心を弱くする」という言葉も真実だけに・・。




ハンプシャーののどかで美しい風景や、ジェインのドレスから覗く清らかな首筋、
そしてマカヴォイ君だけじゃないイケメン(ジェインの兄役のジョー・アンダーソン ハンサムだ~!)
も発見して、切ないけれどもロマンティックなラブストーリー堪能しました。


そうそうレディ・グリシャムの甥ウィスリー氏を演じたローレンス・フォックスも私は結構好きです
無口で不器用だけど・・いい人ですよね。顔だって、味があるゾ~。
特典の未公開シーン「猫とダンス♪」を見たら一層好きになりましたよ(笑)


グリシャム夫人と言えば(マギー・スミスが演じていましたね!)
オースティン家にやってきた彼女が
「ブラックティー(紅茶)です」って答えるオースティン夫人に「緑茶ならいただくわ」っていうシーンがありました。

19世紀には普及率が紅茶の方が高くなったイギリスのお茶事情(だったと記憶しています)ですが、もとは緑茶の方がランクが上だったと聞きました。
上流階級の夫人ならでは・・の台詞でしょうか



またオースティンの作品を読み返したくなりました。
そして映画化された作品も♪

どんなに時代が流れても、決して薄れることのないオースティン作品の魅力をまた改めて感じたような気がします。



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コメント
瞳さん、こんにちは~。

みみこさんのところで、瞳さんもご覧になったことを知って、早速お邪魔しました。
でも、私は例によって、感想(短いコメントだけど)はまだなの(苦笑)
いつもながら、瞳さんの感想が全てを語って下さっているので・・。
それを拝見しながら、いろんなシーンが蘇ってきて、本当に幸せです。
そして、彼女の本もたくさん読んでいらっしゃるから 感想も奥深くて素晴らしいです~!!

やはり「高慢と偏見」と、トムとジェインの物語がダブりますね。
特典でも、彼女の他の作品の引用なども解説されていて面白かったわ!
アン・ハサウェイが演じるジェイン・・、私も最初は違和感があったの。
でも、観ているうちに、そんな事もすっかり忘れて見入っていました。
彼女、凄いよね~~
瞳さんもおっしゃっているけど、ジェインの作品が大好きで
卒論も「ジェイン・オースティン」についてだったらしいですね。
彼女が主演すべき映画だったのかも・・、なんてね、今思っています。

この時代の女性を描いた作品を観ると、いつも思うのは・・
女性の生き方の難しさですね~
婚約者を亡くした姉と二人、生涯独身を貫いたそうだけど
二人とも事情は違えど、何とも切ないですね。

で、そうそう!! 緑茶ですよ!!
私もマギー・スミスが「緑茶を・・」ってリクエストした時に「?」と思いました。
でも瞳さんの解説で、その理由がよ~く分かりました。
さすがに瞳さんだわ~~♪

なんだか、「高慢と偏見」がまた観たくなりました。
ただ、私の持っているDVDは・・、なんとワンコインのローレンス・オリビエの主演ですけど(笑)
マカヴォイ君ついでに、こちらは購入した「つぐない」も再見したくなりました。
人に償う・・の意味の重さに、未だに感想を書けていない作品です。

スキートの「ジェリコ」もレンタルしなきゃ・・、家事している暇がありませーん(爆
では、またね~(^^ゞ
みぬぅdot 2010.04.12 11:25 | 編集
おじゃまします~~
早速のUPで、うれしいです。
瞳さん書かれているように、冒頭から、ひきつけられましたよね。
もう、これはあたりだ・・・と思いました。
<マカヴォイ君だけじゃないイケメン(ジェインの兄役のジョー・アンダーソン ハンサム>
さすが瞳さん、目の付けどころがよいわ。
今思えば、彼の作品、いくつか見ていたんだけれど、
脇が多かったのでその魅力に気付かなかったところあったわ。
今回はあの軍服姿だものね。ツボにはまりますよね。
で・・ローレンス・フォックス。私もそんなに嫌わなくてもと思ったわ。
ちょっとおばさまに
くっつきすぎってところがあったけどね~~~~。
<顔だって、味があるゾ~>うふふ・・。そうよね。
お茶の件は私もみぬぅさん同様、なるほど~~と納得。
為になったわ・・ありがとう。
今ちょうど見直しているところだけれど、マカヴォイ君の
「僕は君のものだ・・・★」という甘いセリフが・・・おお~~~。
久しぶりにロマな作品で
若返った気がします。
ダンスシーンはやっぱり何度見てもよいよね。
あのクリケット場も開放的で素敵。
目の保養になったわ・・・
ではではまたね
みみこdot 2010.04.13 16:02 | 編集
>みぬぅさん
こんにちは~♪
みぬぅさん、DVD購入されたんですよね~i-178いいな~♪私も欲しくなってきちゃった(笑)
さっそく感想読みにきてくださってありがとう。
>彼女の本もたくさん読んでいらっしゃるから 感想も奥深くて素晴らしいです~!!
きゃ~、とんでもないです。
さきほどみぬぅさんの感想(挙げていらっしゃったので)読ませていただきましたよ。
素敵な感想だったわi-189
思わず、そうそう、そのとおりなの~!!って頷きながら読んじゃった。

「高慢と偏見」蘇りますよね~!!
>アン・ハサウェイが演じるジェイン・・、私も最初は違和感があったの
あ!みぬぅさんも!
なんとなく現代的なイメージがあったし。
どうなのかしら、あちらの方にしたらイギリスの人気のある女流作家さんだからイギリス人に演じて欲しいっていう・・そういう意見もあったのかしらね、やっぱり。
そうそう、でも素晴らしい知識と、役作りにかける情熱も見事で私は良かったなあって思いました。

>この時代の女性を描いた作品を観ると、いつも思うのは・・
女性の生き方の難しさですね~
みぬぅさんがみみこさんちで書かれていたように、私も「ミス・ポター」を思い出しながら観ていましたよ。
ポターは、比較的裕福な家庭でしたけれど、仕事を持とうとする女性にとっての風当たりの強さは同じでしたよね。

緑茶、えへへ・・想像なんですけど、もともと英国宮廷や上流階級の女性には東洋趣味が流行っていて中国茶か中国茶器がもてはやされていた・・って読んだものですから・・そうなのかなあ・・って。

「高慢と偏見」見返したいですね~。
私もオリビエの持ってまーす。
コリンのがず~と観たくって、でもレンタルが無いって聞いたので、頑張って買っちゃいました。
でね、一番ジェインのイメージ(勝手な想像の・・ですが)に近いのは、こちらのBBCドラマのジェインかな。
「つぐない」あぁ・・・素晴らしい作品ですよね。私も感想は書きましたけど、書ききれない思いがいっぱいあります。

「ジェリコ」~~i-175
ほんとにねぇ・・忙しいゾ~(笑)
どんどん家事が手抜きになってまーーす(爆)

またあとでそちらに伺いますね♪







dot 2010.04.13 17:16 | 編集
>みみこさん
こんにちは~♪
わ~、さっそく感想見に来てくださってありがとうi-175
この映画を観てすぐにみみこさんちにお邪魔したら記事が挙がっていたから・・ああ~!!みみこさんもやっぱり同じ~!って思っちゃった(笑)
私もDVD購入したいです~。

冒頭のあのシーンは楽しかったですよね。
お母さんのあの「ジェイン~~」の声もね~(笑)うんうん、これはイケル!って私も思いました。

あ!そうなのね!みみこさん、彼の作品観ていらっしゃるんだ!
そうなの、そうなの♪軍服姿はね・・やはりイケメンは映えるのよね!

ローレンス・フォックス、良かったよね。
最後におばさまに言い返したところは、思わず「よく言ったーーーー!」って叫んじゃった(笑)
友情がはぐくまれそうで良かったですよね。

おお~!再見されてるのね。
「僕は君のものだ・・・★」
言われたいわーーー、言って~(爆笑)
乙女な気持ちにど~っぷり浸りますよね。
ダンスシーン、素敵ですよね、クリケットのシーンはビックリしたけれど、ジェインのあの服装も可愛くて、風景も綺麗で楽しかったですよね。

あぁ・・観たくなってきちゃったな~♪
dot 2010.04.13 17:26 | 編集
瞳さん、こんばんは!
すっかりご無沙汰しておりましたがしばらくぶりにお邪魔してみたら、
最近自分も観た映画がいくつか並んでいてつい嬉しくなってしまいました。

オースティンは「ジェイン・オースティンのお茶会」を観てからすごく気になって、本も読みたいけどいまは映画先行です。
この映画に関してはどちらかというとマカヴォイ君につられて観ましたが(笑)
「ペネロピ」のあのやさぐれ感がたまらなく好きで気になる俳優さんなのですよ。
それとあの不器用な甥っ子氏嫌いじゃありません。
不器用でも一生懸命で、失礼な言葉ながらかわいいとさえ。
だって猫とダンスですもんね!
最後には男前な態度で好感度がグ~ンとアップですよ。

娘の名前に燃え続ける愛の炎が見えるようでした。
雪芽dot 2010.05.16 20:14 | 編集
>雪芽さん
こんばんは~♪
うわ~、嬉しいです。雪芽さんのブログ覗かせていただいていたのですが、どうしていらっしゃるかしら・・って思っていたところでした。

> オースティンは「ジェイン・オースティンのお茶会」を観てからすごく気になって
雪芽さんもご覧になったのですね。
私は原作が先だったのですが、本も映画もそれぞれに良かったです♪

ふふ~、そうそう「ペネロピ」のマカヴォイ君はとっても素敵でしたよね。
甥っ子さん!!うんうん!そうですよね♪
不器用でも一生懸命な男性って、なんだかかばってあげたいっていうか。母性本能もくすぐられちゃう(笑)
猫とダンスは最高でしたi-175

家族に祝福されない結婚は、哀しい・・・っていうジェインの言葉が胸にきました。
> 娘の名前に燃え続ける愛の炎が見えるようでした。
あの名前を聞いた時、ジェインの瞳に灯った驚きと輝き!
さまざまな想いを胸に彼女は小説に打ち込んだのでしょうか・・。また再読してみたい気持ちが湧きあがってきました。
dot 2010.05.17 19:12 | 編集
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