2010
03.17

「そして私たちは愛に帰る」

そして、私たちは愛に帰る [DVD]そして、私たちは愛に帰る [DVD]
(2009/09/16)
バーキ・ダヴラクハンナ・シグラ

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ドイツ、ブレーメン、そしてトルコ、イスタンブール。
2つの国で交差する6人の男女・・・。

運命的な出会いと思いがけない別れに翻弄されながらも、愛し、衝突し、また再びめぐり会う。

「ニューヨーク,アイラブユー」のチャイナタウンのエピソードも魅力的だった、ファティ・アキン監督作品です。
カンヌ国際映画祭優秀脚本賞受賞作品。

ひとりのやもめ暮らしの老人が、同郷のトルコ出身の娼婦イェテルと出会うことから始まった物語。
でも、物語はそこからなんて思いがけない展開へとなっていったのでしょう。

老人アリの息子ネジャット、イェテルの娘アイテン。
そしてアイテンと知り合った大学生ロッテと彼女の母スザンヌ。

ひとつの出会いが、思いがけない別れを生み、その別れがまた新しい出会いを生む。
2つの国をまたいで、愛が生まれ、壊れ・・・傷つき、でもそこからまた愛が芽生え、希望が見える・・。


始まった時には思いもかけなかった展開が、ドイツとトルコ、二つの国の世情や暮らし、親子の姿、愛情・・・。
そうしたいろんな面を見せながら巡り巡っていく様子に、すっかり魅入ってしまいました。



なぜ?こんなことに・・と悲しい思いでいっぱいになってしまった2人の登場人物の死。
でも、この作品はそうした「死」ですべてを終わりにしてしまわずに、そこから新しく生まれてくる出会いや癒しを静かに描くのでした。
希望や新しい一歩が生まれてきている・・それがなんともいえず嬉しい。

ロッテの母スザンヌが娘のベッドで眠り、目覚めた朝の光の眩しさ。
スザンヌがアイテンとしっかり抱き合う姿には、思わずこみ上げるものがありました。


それにしても、さまざまな場所で(知らずに)交差しながらも出会うことのないネジャットとアイテンの様子には・・正直まだ?まだ?まだですか~~!!とスクリーンに向かって叫びそうに(苦笑)


くぅ~~、じらされるわ~~!!と途中はがゆく思ってしまったのですが、でも観終わってしみじみ思ったのは、
二人が直接出会うことよりめぐりめぐってきたものが、それぞれにちゃんと与えたものがあったんだなあ・・という。
描き方が深いですよねぇ・・。


見事な脚本に演出、そして俳優さんたちも。
激しく生きるアイテンと彼女を支えたいと一途なロッテ、母親スザンヌの苦悩の表情には思わず一緒に泣きそうになったし、ネジャットの静かな優しさには癒されましたね~。



浜辺に座って待ち続けるネジャットの後姿を延々と映し出す・・・ラストシーンも忘れられないです。
素晴らしい作品でした。
アキン監督の他の作品もぜひ観てみたいと思います。



そう、そしてトルコと言えば、忘れちゃいけない「チャイ」♪
ネジャットが経営することになった書店では、チャイを飲むシーンもありましたね~

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トルコ系ドイツ人であるファティ・アキン監督の、2007年のカンヌ国際映画祭で脚本受賞映画。 全く飽きさせず、どうなるんだ??と、最後まで...
「THE EDGE OF HEAVEN」 そして、私たちは愛に帰る 感想 dot ポコアポコヤ 映画倉庫dot 2010.03.19 20:06
コメント
親子の愛ってヤラレますよね。私など年のせいか涙腺が緩んで、最近では『金八先生』のオープニングで泣けますから(そんなアホな!笑)
この作品もいつか観てみましょう。

以下、私のオススメ親子愛映画。
『怒りの葡萄』1940年 アメリカ映画 ジョン・フォード監督
刑務所を仮出所した息子が、貧しい土地に見切りをつけ家族で新天地を目指すが・・・。おおらかで逞しい母親が印象的。

『鉄道員』1956年 イタリア映画 ピエトロ・ジェルミ監督
頑固な父、意志の弱い長女、ぐうたらな長男、まだ小学生の次男の5人家族を必死で支える母親。

『山の郵便配達』1999年 中国映画 フォ・ジェンチィ監督
長年に渡り山の村々の郵便配達をしていた初老の男が、息子に跡を継がせる為に最後の配達に出る。

観ていないならぜひ。観てる場合は感想を話しましょう。
今回は長文になってしまいましたね。人んちのブログなのにすみません!

オムニバス映画ワールド
http://web.me.com/omnibusworld
NARCYdot 2010.03.18 15:52 | 編集
>NARCYさん
あっ!今NARCYさんのところにお邪魔して、戻ってきたところでした~(笑)
コメントありがとうございます。

親子ものって・・こみ上げるものがありますよね。
ふふ、私も涙腺弱いですよ~(笑)「クレヨンしんちゃん」でもぐぐっ・・と来ちゃう(笑)


オススメ親子愛映画、ありがとうございますi-189
『鉄道員』懐かしいです。
家族がバラバラになっていって・・仕事でもいろいろあって、どうなるのかしらと胸が痛くなりつつ観ていたのですが、最後は心暖まって・・。良かったですよね。
お母さんの慈愛に満ちた表情とかもね、心に残っています。

『怒りの葡萄』と『山の郵便配達』は未見なので、ぜひ観てみたいです♪

いえいえ~、いろいろお話してくださって嬉しいですよ。
またお薦めあればどうぞ、教えてくださいね。
dot 2010.03.18 21:22 | 編集
『鉄道員』は観てましたか。ラストでぐうたらで不良だった長男が父親の跡を継いで鉄道員になって出勤するシーンがいいんですよねぇ。母の遠くを見る目も忘れられません。

ありがとうございます!では調子にのって・・・
『アラバマ物語』1962年 アメリカ映画 ロバート・マリガン監督
2人の子供にどんな時も愛を与え教える弁護士。これを観るとグレゴリー・ペックが大根でないのが分かる。

『酔拳2』1994年 香港映画 ラウ・カーリョン監督
アクションばかり注目されるが、子供を勘当し追い出しながらも、使用人にそっと後をつけさせる父親が印象的。

『野性の証明』1978年 日本映画 佐藤純彌 監督
最近観直しました。例のあのシーンではやはり・・・

ギャラリーを模様替えしました。お時間があれば是非・・・

オムニバス映画ワールド
http://web.me.com/omnibusworld
NARCYdot 2010.03.19 17:43 | 編集
瞳さん、こんばんは^^
アップされましたね~。
そうそう、そうだったな・・・って色々思い出しながら、楽しく記事拝見しました。
特に、あのじれったいところ、あ~~早く気がつけ~~なんとかならんのか~~ってもう、イライラしっぱなしでしたよ(^^ゞ

ところで、他の方とのコメントを横から読ませて頂いちゃってすいません。
実は私は「山の郵便配達」は人生上のベスト5に入るくらい、すんごいお気に入りの作品なのです・・・。映画館で見たせいもあるかもしれません。後にTVで放映されたのを見たら、映像が劣って感じて・・・ 
そうそう、今回はTB成功して、ほっとしました♪
また遊びにきまーす☆
latifadot 2010.03.19 20:13 | 編集
>NARCYさん
おはようございます~。
お薦め、さっそく書いてくださったんですね♪嬉しいです。

『アラバマ物語』ああっ・・これ、一度レンタルしたものの、バタバタしていて見ずに返してしまったのですヨ。
もったいないことしちゃいましたi-229
よ~し、今度こそ、見なくっちゃ。

『酔拳2』おお~、懐かしい。
そんなシーンがあったのですね。よく覚えていらっしゃるなあ。

『野性の証明』も懐かしいです。再見されたのですね。
昔見た作品って、再見するとまた違う感じを受けたり、逆に変わらない印象のものがあったりしますよね~。
例のあのシーン・・。私も見返したくなってきました~。


おお!ギャラリーi-189
では、仕事から帰ってまたゆっくりお邪魔させていただきます♪
dot 2010.03.20 08:11 | 編集
>latifaさん
おはようございます。
感想読みに来てくださってありがとうございます。
やった~!TB成功ですね♪
latifaさんの感想、楽しい~!(確かに濃いです!笑)
そうなの、そうなの、早く出会って気づいて~!!っていらいらしちゃいましたよ、途中は(苦笑)

「山の郵便配達」まあっ!ベスト5に~!!
それはますます気になりますi-175
ぜひ見てみなくては~♪latifaさんの感想、また読みに伺いますねi-265
dot 2010.03.20 08:17 | 編集
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