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Slow Dream

縁あって・・・本や映画と巡りあう。




「家の鍵」 :: 2010/02/01(Mon)


出産で恋人を失ったショックから、生まれてきた我が子パオロを手放してしまったジャンニ。
15年もの間会うこともしなかった彼だが、パオロの伯父であり育ての親でもあるアルベルトから、パオロを連れてベルリンのリハビリ施設に行くよう説得される。

障害を持つ我が子との、15年ぶりの再会。
ぎこちない二人の旅には、思いがけない出会いと新しい出発が待っていた・・・。

キム・ロッシ・スチュア-トが演じるのが、障害を持つ子どもを手放してしまい、15年ぶりの再会に戸惑う若き父親ジャンニ。
去年鑑賞した「アパッショナート」では精神を病んだ青年を演じた彼。なんだか不思議なめぐり合わせのような気がしてしまいます。

少し頬がすっきりとしてスレンダーな印象のキム!!
いや~、でもやっぱりイイ男なんです
なんですが、そんな風にほわ~~ん・・と見惚れてる場合じゃなかったですね、この作品。


まだ10代?の若さで恋人を失い、父親としての自覚も目覚めていなかったとはいえ、自分の人生から放り出してしまった我が子との再会。
自分のしてしまったことではあるけれど、15年も放ってきた子どもを前にいったいどう接したらいいのか。
罪悪感と、後悔にさいなまれながら・・でもまだ何か自分にできるのならとパオロと向かい合うジャンニ。

パオロの一挙一動をハラハラしながら見守り、時には、手出しをしすぎ、緊張するジャンニと、そんなジャンニをまるで翻弄するかのような(でも決して意図したものではない、たぶん自然体な)パオロ。

ジャンニのそんな表情をとても繊細に演じるキムも素晴らしいし、パオロ少年!
彼のとても自然な姿には、時に痛々しく思ったり、時にはその傍若無人ぶりに「う~~ん」と思ったり。

でも、自分で出来ることを人にしてもらいたくない!そんなはっきりとした主張もできるパオロ少年も・・またやはり突然現れた父親の存在に心は揺れ動いているのですよね。


少し距離が縮まったかなとほっとしたら、またしても・・気持ちが遠のいてしまう。
愛情と不安感が、揺れ動く二人の旅の様子に、なんだかこちらまで気持ちが揺れてしまうのです。


やはり自分には無理ではないのか・・、落ち込んでしまいそうなジャンニに声をかけたのは、同じように障害を持つ娘の母親ニコールでした。
「父親なんて珍しいわ、普通は逃げてしまうもの・・」
「子どもにとってやっかいなのは、世間ではなくて親なの」
シャーロット・ランプリング演じるニコールの、語る言葉ひとつ、ひとつが、響きます。


電車を待つニコールの、ただただじ~~っと映し出される表情、シャーロット・ランプリングって、こういう動かない時の表情が・・なんともいえない力を持って迫ってくるのですよね。
人生の長い時間を娘のために過ごしてきた彼女が、絞り出すように漏らしたあの苦渋の言葉は衝撃的ですが、そうなった立場の者でないと分からない現実の重さと苦しさが込められていて・・。
どういったらいいのか・・かける言葉を無くしてしまいます。

二人で過ごす時間ごとに・・、しだいに気持ちを通わせてゆくようになるジャンニとパオロ。
ノルウェーへの旅での二人の楽しそうな姿。
パオロの顔を優しく、優しく何度も何度もなでるジャンニの表情に胸がいっぱいになってしまいます。
やがて二人はともに暮らしていこう・・という大きな決断をするのですが・・。
パオロがジャンニに「ジャンニの家は、僕の鍵で開く?」と問いかける感動のシーン。

ここで終わらないところが、この映画の、「この映画らしい」・・ところなのでしょうか。
新しい二人の出発には、希望も大きいけれども、まだまだ不安や、問題も山積みなのだと・・。
そう、しっかりと見せるのですね。

でも、互いに成長し(特に成長しなければいけないのは、子どもより親の方かもしれません)生きていかなければならない・・。そのことを強く感じさせてくれたのでした。




さて、この作品を見てキム・ロッシ・スチュアート・・、ただただハンサム、イイ男っていうだけじゃない!!って確信した私♪
こちらの作品もお友達の好意で観ることができました

赤と黒

スタンダールの「赤と黒」の映画化といえば、やはりなんといってもジェラール・フィリップなのですけれど。
TVドラマ版でキムもジュリアン・ソレルを演じていたのですね!!
これがもう~~~、もう~~(牛じゃありません 笑)
惚れ惚れしちゃいましたよはぁ・・まったく。

キムたん!

若くて大胆で、野心もあって。
本当にいろ~~んな表情を見せてくれるので、そのたびごとにうっとりしたり、ハラハラしたり、涙したり。
そして、このドラマ、夫人を演じたのがキャロル・ブーケなので、ますます嬉しくて。
ジュリアンとの愛で・・どんどんと愛らしくなってゆくその表情がとても素敵でした♪

これはもう、宝物の1本です

  1. 映画タイトル(あ行)
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No title

素晴らしいブログを読ませていただきありがとうございます。
これからも更新頑張ってください。
  1. 2010/02/09(Tue) 18:25:47 |
  2. URL |
  3. 出会いに感謝 #UzsS.eyA
  4. [ 編集 ]

ありがとうございます。

>出会いに感謝さん
こちらこそ、読んでいただいて素敵なコメントまでいただいて、ありがとうございます。
ただただ映画や本が好きなだけの・・管理人ですが、
励ましのコメントをいただいて、とても嬉しかったです♪
  1. 2010/02/10(Wed) 21:09:45 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

赤と黒

瞳さん、こんにちは!
瞳さんちに、この映画の記事があったとは!
嬉しいです(^○^)

瞳さんのレビュー、そうだよなぁ、うん、うん・・・、って一つ一つ、染みこみながら?読みました。
映画を見たのは、じつは2ヶ月ほど前だったので、良い映画だったなあ・・・と、瞳さんの感想で改めて感じています^^

ところで!
なんですとー、この俳優さん、そんな色々出演されている方だったのね?(無知でゴメンネ・・)

瞳さんのお熱の言葉を読んで、影響されちゃった。
今度他の映画も是非見てみようっと!
  1. 2012/09/10(Mon) 13:53:34 |
  2. URL |
  3. latifa #SFo5/nok
  4. [ 編集 ]

キム・ロッシ素敵ですよね

> latifaさん

こんばんは。
私も latifaさんちで「家の鍵」の記事発見して嬉しかったわ~♪

キム・ロッシね、「愛のめぐりあい」っていうオムニバス映画を観たの。
とっても不思議な雰囲気の作品だったんだけど、その中の1話に登場したのが彼で。
なにーー!この彫刻みたいな綺麗な人はーーー!!って驚いちゃいました。
そのあと「アパッショナート」では演技派だーーってまたまたビックリ。

残念ながらなかなかレンタルで見つからないんだけど latifaさん、ご覧になれたらいいな~。

私も、 latifaさんちでこの映画のレビューを読んで改めてすごく心に残る映画だったなあって思いました。
再見してみたいです。
  1. 2012/09/10(Mon) 20:31:16 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

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「家の鍵」感想

NHKで放映されているのを見ました。
  1. 2012/09/10(Mon) 13:49:19 |
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