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Slow Dream

縁あって・・・本や映画と巡りあう。




2010年1月の読書 :: 2010/01/27(Wed)

お正月早々に読んだ「悪童日記」から・・勢いづいてしまいました(笑)

感想をすでに挙げた「悪童日記」3部作を含めると9冊。
年の初めとしては、ハイペースですヨ。息切れしないようにしよう~っと(笑)



「食堂かたつむり」

恋も家財道具も声も・・失ってしまった倫子。
ただひとつ、残された祖母から譲り受けたぬか床を胸に抱いて郷里へと帰ってきた彼女は、食堂を開くことを思いつきます。

「食堂かたつむり」のお客は1日1組だけ。
そのお客様のためだけに・・作られるメニューの数々がなんとも美味しそうで思わず・・ごっくん♪

お料理って、こんなにも真剣にじっくりとと作りだされるものなんですね。


映画では柴咲コウさんが、倫子役。
どんな映画に仕上がっているのでしょう~♪美味しいシーンもたっぷりかしら。

倫子とおかんのやりとりも楽しみです。


昨日

「悪童日記」「ふたりの証拠」「第三の嘘」に続くアゴタ・クリストフ4番目の作品。
昨年見た映画「風の痛み」の原作本でもあるのですよね。

「悪童日記」同様こちらもはっきりした国も地名も明らかにされることはありません。
子どものころ、ある事件をきっかけに村を飛び出した少年が、名前を変え、国境を越え、異国の地で日々を送るようになる。

映画も強烈な印象を残した作品でした。短い文章で淡々と語られる小説を読みながら・・どんどんと映画のシーンを思い出していました。

主人公の「わたし」にも運命の女性カロリーヌにも・・国を出てきた人々、すべての姿に、著者の影を感じました。
アゴタ・クリストフの亡命体験が「悪童日記」よりももっと強く反映された小説でしょうか。

映画とは違ったこのラストを読みながら、ふと思ったのは、もしかしたら、あの映画の不思議な新天地のシーンは、夢だったのかしら・・と。
また映画が見返したくなった私でした。


260.jpg


「あしながおじさん」
なぜ、いまごろ?って?
実は↓の文庫を1冊ちゃんと持っているのです。そして、このあしながおじさんの後ろ姿の表紙もとっても気に入っているのですが、
本屋の店頭でチョコレート色の「今だけカバー」を見てしまって。
思わず「美味しそう~~」って(笑)

バレンタインも近いですし(違うって  苦笑)
持っているにも関わらず、しかも何度も読み返しているのに、やっぱり読み始めると止まらない。
初めて読んだときからもう、30年以上経ちましたが、ジュディの書く手紙の魅力は色あせることがありません。
あの頃ペンフレンド(当時ははやっていたんですよ~)を持っていた私は、ジュディの手紙のちょっとした言葉や、書き出しをまねしたものでしたっけ・・。



「ラブリー・ボーン」(ヴィレッジブックス)

14歳で殺されてしまったスージー・サーモン。
憤りと胸が痛くなるシーンで幕を開ける小説ですが、ここからどんどん意外な展開が広がっていくのでした。
じぶんの天国から地上を見つめる少女という・・ファンタジー的な部分と、残された家族がたどるリアルな現実。

それが不思議に溶けあってゆくのですね。
スージーのママのキャラクターには、正直戸惑いと反感すら覚えてしまったのですが、彼女もまた、何かに押しつぶされてゆく自分を必死に立て直そうとしていたのでしょうか。

映画の公開ももうすぐ!
ピーター・ジャクソン監督がスージーの天国をどんな風に描いてくれるのか、そして、やっぱりシアーシャ!!彼女にスクリーンで会えるのが、とても楽しみです。


「猫を抱いて象と泳ぐ」

小川ワールドの最高傑作!
帯の言葉通りの作品でした。

小川さんの世界の持つ、あの怖いような静けさと・・心に沁み入る美しさ。
そこに泣きたくなるような優しさも添えて。

少年がデパートの屋上で象のインディラに思いをはせる冒頭のシーンから、ラストまで、それはもう見事な、見事な世界でした。

伝説のチェスプレイヤー、リトル・アリョーヒンがチェス盤に描きだす一遍の詩の美しさと深遠さに・・ただただ心打たれます。



「幽霊の2/3」 (創元推理文庫)

長らく絶版となっていて、マニアの間で名のみ語られる名作の復刊・・って聞いたら、絶対気になりますよね。
しかも、この不思議なタイトル~~♪
出版業界を舞台にしたミステリーなのですが、なんとも洒落というか、皮肉も効いたその設定。
しかも、そういう皮肉が、ちゃんと謎解きの伏線になっているんです。

幽霊の2/3っていうのは、小説の中に出てくるクイズゲームの名前なのですが、これもただ単にゲームの名前だけじゃない、真相がわかるにつれなるほど~~!と思わず納得!のタイトルですヨ。

ヘレン・マクロイ、他の作品も気になるミステリー作家さんです。




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