2009
12.26

「ダイヤモンド・ラッシュ」

ダイヤモンドラッシュ

1960年ロンドン。
業界随一のダイヤモンド商社、ロンドンダイヤモンドに勤務するローラ。
オックスフォードを卒業後、恋も結婚もせずに・・勤続15年、誰よりも早く出社し、夜は誰よりも遅くまで社で働いている彼女だったが、女性だというだけでその出世の道は閉ざされたまま・・。

あげくのはてには雇用の打ち切りまでされようとしている・・と知りショックを受ける彼女に、夜勤の老清掃夫ホッブスは、会社に復讐しようと金庫に眠るダイヤモンド強奪という、なんとも大胆な話を持ちかけてきたのだった・・。


日本未公開作品・・ですが、監督があの「イル・ポスティーノ」のマイケル・ラドフォードと聞いて・・思わずレンタル。


実話に基づいたダイヤモンドの強奪事件・・と聞いて、いったいどんな犯罪サスペンスが繰り広げられるのかしらと思ったら。

意外に、そういうクライム・サスペンス的な部分よりも・・人間ドラマ的な部分に見ごたえがあったのは、やはりラドフォード監督だからでしょうか。


もちろん、金庫を開ける数字を書いた秘密のメモを探りだすシーンや
監視カメラの盲点をついて、秒を争いながら金庫に侵入しちゃうシーンにはハラハラ。
それほど目新しい、斬新な強奪シーンっていうわけでもないのですが(多少ラッキーなところとかもあったり)でも、やっぱりこういうシーンは、ドキドキしちゃいますもんね。


でも、この作品の面白いところは、強奪というこの犯罪成立のこの後から・・、謎が深まっていくところなんですよね。

思ってもいない事態になっていることに気付き驚くローラ。
どんなに才女で優秀でも、男性よりも出世することが許されない・・そういう時代で、自分の人生にも焦りと諦めを覚え始めている38歳のローラを演じるのは、デミ・ムーア。


もちろん綺麗(60年代のファッションも素敵!)なのだけれど、ちょっと頬のあたりに年齢を感じたりして・・。
でもそんな「お年加減」が、この役にぴったり。



だけど、やっぱり一番大きなポイントは、ホッブスを演じるのがマイケル・ケインっていうことでしょうか!
もう・・何でしょう、この騙し加減の巧さ。

マイケル・ケインだもの、ただの歳とった掃除のおじさんじゃないよねぇと思いつつも・・どんどんと謎めいてゆく後半。
最後の最後まで「騙し加減」に翻弄されてしまうのですが、その強奪の理由はやっぱり切なくて。
意外な人物に向けてだったのは・・やはり「騙し加減」の巧さでしょうか。



動揺するローラに迫るのが、ランベール・ウィルソン演じる捜査官なのですが、こちらはその静かな眼差しですべてを見抜いているようで・・・ドキドキしながらも、素敵でした♪



冒頭とラストに登場する・・、年とったローラと若い女性記者とのシーンは、ちょっとピン・・と来なかったのですが、
今思うと、あの冒頭には大勢の若い女性たちが生き生きと仕事をする姿が描かれていましたっけ。
あの頃、ローラがそう願ったように・・。



映画に何度も登場した・・ダイヤモンドの輝きは、やっぱり魅惑的。
いっぱいじゃなくっていいから。
一粒欲しい~~っていうのが本音です(笑)
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