2009
11.08

「KAFKA 迷宮の悪夢」

KAFKA 迷宮の悪夢 [DVD]KAFKA 迷宮の悪夢 [DVD]
(2001/12/21)
ジェレミー・アイアンズテレサ・ラッセル

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1919年プラハ。
カフカは、昼は保険会社の事務員として働き、夜は執筆に明け暮れていた。
ある日、数少ない友人であった同僚が失踪し、警察は自殺と断定する。
しかし、同僚の恋人ガブリエラの態度や、やがて聞かされた友人の秘密などから、カフカの疑念はどんどんと大きくなってゆく。


すべての謎は、街を監視するかのようにそびえたつ、あの城の中にある。
秘密の通路からひとり、城へと向かったカフカが目にしたものは・・。


カフカの描く小説の中の世界にカフカ自身を登場させたら・・っていうことなのでしょうか。
カフカの小説、学生時代に「変身」と「審判」を読んだだけの私には、彼の世界観についてなどとても語れないのですけど。

小説を読んだときに感じた不条理な怖さ、不安感。
誰か何が起こっているのかはっきり教えて~~!そう、これでした。私のカフカ感(笑)

映画でも、友人に何が起こったのか聞いて回るカフカに、よけい(疑念に)追い打ちをかけるかのようなガブリエラや上司のあやしい態度。
必死になればなるほどわからなくなってゆく怖さや、
官僚や組織のとらえ難い恐ろしさに巻き込まれてゆく姿・・・「審判」を思い出します。


でもそんな一方で、なんだか懐かしい映画の匂いというか、
ヒッチコックの一連のサスペンスやフランケンシュタイン映画を思い出させるような。
クラシックな怖さも感じました。


モノクロの映像で描かれるプラハの街の雰囲気がなんともいえない~。
石畳や階段。建物にかかる影・・。

そしてなにより、ジェレミー・アイアンズ。彼のカフカが嬉しい(笑)
繊細に動く・・・その目の表情、何を感じているんだろう、読み取れそうで読み取れない。
帽子にスーツでプラハの街を歩く姿に見惚れてしまったり(って・・そういう映画じゃないのに 苦笑)


登場人物がまた・・みんなあやしいんですもんねぇ(笑)
上司がアレック・ギネス。そして城で彼を待っていたムルナウ博士はイアン・ホルムですから。
豪華なキャストです。
会社で彼の下にあてがわれた双子の助手に目が点に(笑)
動きが可笑しい~。
顔は全く似てない双子ですが、「不思議な国のアリス」のディーとダムを思い出しちゃいました。


白黒だった世界が、城に侵入したとたんにカラーに変わる、あの瞬間の鮮やかさ、不思議さ。
はっと目が覚めたように鮮やかな「色」がついたのに・・そこが悪夢の世界だなんて。


ホラー?サスペンス?ダークファンタジー?SF?
う~ん、どの要素もあるけれど、そのどれでもないような。

そう、まさに夢。
そのどれもが混じり合った、恐ろしくて、怖くて、不可思議な。
抜け出せない悪夢に紛れ込んでしまったような。



音楽は・・これは何の楽器でしょう。不思議な音色。
どこか東洋的な音ですね、私はとっても気に入りました。


カフカの「城」を読んでみたくなりました。
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コメント
この作品、レンタルなさったのですね~☆

そうそう、大半がモノクロのせいもあり、かなりクラシックな印象の不思議系映画でしたよね?
私も、カフカの作品は「変身」「審判」くらいしか読んでいないのですが、如何にも「カフカらしい」雰囲気が滲み出ていたように思います。
美しいプラハの街がモノクロだったのはちょっと惜しいですが、この作品の場合、モノクロでこそ、の効果もあるのでしょうし。

ところで、ちょうど、この日曜日、TVの「世界遺産」で「プラハ」の特集があり、旧市街に残るカフカの住んだ家も紹介されていましたが、ご覧になりましたか?
Aramisdot 2009.11.10 14:31 | 編集
>Aramisさん、
これ、私結構気に入りました♪

雰囲気がなんともいえなくて・・、モノクロもクラシックな感じで良かったですし、音楽も面白かったですね~。
>美しいプラハの街がモノクロだったのはちょっと惜しいですが、この作品の場合、モノクロでこそ、の効果もあるのでしょうし
そうですね!!建物にかかる影とか・・モノクロならではの怖さがありましたね。

TVで!!
カフカの家も紹介されたんですか~。
うわーー、残念。見逃しました。
見てみたかったです。

カフカと言えば、ビデオショップで「変身」のDVDを見かけました。新作?だったような。
ちょっと見てみたいなあ・・と思いました。
dot 2009.11.11 20:53 | 編集
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