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インドのスラム出身の少年ジャマールは人気番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、数々の難問に正解してゆく。
あと1問で2000万ルピーを手にする・・というところで、彼の活躍を面白く思わない番組の司会者によって警察に通報されたジャマールは、詐欺容疑で逮捕されてしまう。
教育も受けていない彼に問題が解けるはずがないと拷問まがいの・・厳しい尋問を受けるジャマール。
だが決して暴力に屈しない彼の強さに驚く警官に、やがて彼はクイズの正答を知ることになった自らの過去を話し始める・・・。
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原作を先に読んだ時、やはり一番ショックだったのは、インドの抱えるあまりにたくさんの問題。
貧しいものと富めるものとの格差、宗教対立、虐待、売春、政治腐敗・・。
主人公の少年(ラム・ムハンマド・トーマス・・この名前もとても印象的でした。映画では使われていませんでしたが)がどれほどいろいろなものを目にし、体験していったか・・。それは驚きの連続でした。
映画でも、幼いジャマールが兄サリームや少女ラティカとともに辛い目や悲しい目にあう姿が描かれ、胸が痛くなってしまいます。
あのママンの組織の恐ろしさ・・、子どもたちをああいう目に合わせるなんて(涙)
でも原作でもそうでしたが、そういう逆境にも負けない少年の強さ、逞しさ。
それは映画でも強く感じました。
あのインドの街の中、走って逃げてゆく少年たちの姿!
スピード感とパワーあふれる演出にぐいぐい引き込まれ、物語の最後の最後まで目を離すことができませんでしたよ〜。
登場人物もジャマールが遭遇する事件も・・かなり複雑で入り乱れていた原作をどんな風にまとめるのかしらと興味津々だったのですが、映画ではジャマールとサリーム、ラティカ、3人を中心にしっかりと絞って描かれていました。
私が(原作で)涙したシャンカールのエピソードが無かったのはとても残念でしたけれど、やはりあそこまでお話を広げるわけにはいかなかったかなぁ。
でも、クイズの問題も映画ならではのオリジナルな部分があってハラハラ、ドキドキ。
特に、あのラスト問題!!そう来ましたか〜!
これは意外で・・でも思い起こせばなるほどと思う「粋な」問題でしたよね。
しかし司会者のあの間の取り方って・・世界共通なのかしら?(笑)
兄サリームについては、原作ではジャマールよりもなお、純粋な面を持つ友人として描かれてたので、あんな風になってしまったのは悲しかったけれど・・。
兄として弟を守って生きていかなければならない、強くなって上に立っていくんだ!そんな思いがあまりに大きくなりすぎたのでしょうか。
最後の最後にはまたしても、ジャマール、お兄ちゃんに助けられたのでしたから(涙)
ジャマールは・・なんといってもラティカへの想い、その強さ、一途さに打たれました。
こんなに純愛物語になっているとは、正直少しびっくり!
ラティカ、綺麗でしたもんね〜。もしかしたら、そんなラティカを想うジャマールの一途さをサリームはうらやましかったのかもしれないなあ・・と思ったり。
そこまで諦めないものが自分も欲しかったのかもしれません。
原作同様数々の社会問題を提示した作品でしたが、でも意外にエンターテイメント作品でもありましたね。
ひとりの女性を愛し、運命のひとを諦めない少年、このひたむきさに打たれない人はいませんもん。これは万国共通(笑)
ラストにはダンスシーンもありましたし(噂に来ていたけれどやっぱり目が点になっちゃいました 笑)
インドという国の持つ不思議なパワー、バイタリティー。監督が感じているそういう力を・・もしかしたらあのダンスで表しているのかしら・・と想像しました。
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