2009
09.09

「PARIS」

PARIS-パリ- (通常版) [DVD]PARIS-パリ- (通常版) [DVD]
(2009/08/26)
ジュリエット・ビノシュロマン・デュリス

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心臓病で余命わずかと宣告されたダンサーのピエール。
華やかなムーランルージュに別れを告げ、アパートのベランダから、パリの街を行き交う人々を眺める彼の目に映るもの・・。

向かいのアパートに住む魅力的な大学生、彼女に思いを寄せる大学教授。
市場で働く男たち、建築家に
パン屋の女主人
華やかなモデルたちもいれば、ホームレスやアフリカからの不法入国者・・。

さまざまな悩みや思いを抱えながらも・・パリの街で生きている!彼らの姿がピエールには・・それだけで輝いて見える。
パリという街で暮らし、生きていけるということは、なんて幸せなことなんだろう・・と。


「ルパン」以来かしら・・、ロマン・デゥリス。
余命わずかと診断された主人公ピエールを演じる彼、う~ん、なんて素敵な男になったんだろう・・と思わず思ってしまいました。

役柄のせいかしら、憂いを帯びた瞳、悲しみをたたえながらも時に優しく微笑む姿。
痛みを抱えながらも久々に集まった仲間たちとダンスを踊る・・踊りもセクシーでしたねぇ。


シングルマザーで、仕事と子育てに追われ、愛することを諦めつつある姉のエリーゼ(ジュリエット・ビノシュ)に「もっと人生を楽しんで」「偶然に身を任せろ」と。
死を意識し始めた弟と、それを見守る姉・・、しんみり重くなりそうな物語がとても自然で淡々としていて。
だからこそ、逆に(死が近づいていても)ある意味普通に過ぎてゆく一日、一日の重さや大切さをじんわりと感じてしまいます。



たくさんの登場人物たちが繰り広げるパリでの日常。
憧れ、夢の都パリ。
そう、パリを舞台にした映画を見ると・・いつもとても羨ましく思うのだけれど。
この映画のパリ・・は、これまでのそんなイメージとはちょっと違う。
(もちろんエッフェル塔やモンマルトル)憧れの街の様子はとても素敵なんだけれど、そんな観光するパリとは違う、生活感溢れる、普段着のパリの姿を感じることが出来たような気がしました。



美しい女子学生に熱を挙げる教授ロランには、ファブリス・ルキーニ。
ちょっとぎょろりしとしたこの目、この独特の風貌・・・やっぱり目が離せません~。
「親密すぎるうちあけ話」でも見せてくれた情熱のダンス(笑)、あの腰つき~!健在でしたね。

ストーカーめいた教授の行動に憤慨しながらも、関係を持ち、でも男子学生ともしっかりと付き合うピエールもあこがれていた女子学生。
こういうものかなぁ、若さって。


セッセとナンパに励む、市場の男たち。
女性に熱心な彼らの姿に「フランス男だ~」なんて思ってしまいますが(いや、それは私の勝手な思い込みだヨ、笑)3人ともとっても個性的なルックスですよね~。
「地上5センチの恋心」のアルベール・デュポンテルも!


登場シーンはそれほど多くないのに、とても印象的だったのはロランの弟。
精神的に不安定な兄から突然、「おまえは普通だから」と言われ、夢でうなされるシーンに思わず笑ってしまいましたけど・・。
確かに「普通ってなんだ~!?」って思ってしまいますよねぇ。



恋をしたり、悩んだり、泣いたり、笑ったり。悩める教授の日常も死を意識したピエールからしたら「普通」のこと。
気づいていないけれど、それはとても愛おしいことなんだ・・・っていうことが、ピエールの視線、表情から伝わってきます。

心臓移植の連絡を受け、タクシーで病院に向かうピエールが、じっと見つめるパリの街、そこで生きる人々・・。
彼らをじっと見つめる表情が、たまらないですね。

もしかしたら、もう見ることが出来ないかもしれない・・彼の目に、どれほど魅力的にパリの街は映ったことでしょう。
そして、見上げたパリの空も。


普段着の、雑多な、お洒落なだけじゃない・・パリの街、パリの人々。
そう、もちろんパリでなくても生きているのは、素晴らしいこと!

でも、パリならなお素敵に見えてしまう・・のは、やはり監督の「PARISへの愛」がじわ~~と伝わってくるからでしょうか♪



ところで・・、あの、口うるさい女店主が売っていたパリジャン。
伝統的な焼き方と、普通の焼き方って・・どう違うのかしら~(笑)
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