2009
07.31

「コレラの時代の愛」

コレラの時代の愛
コレラの時代の愛 [DVD]
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(2009/07/24)
ハビエル・バルデム

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1897年、コロンビア。
若き電報配達人フロレンティーノ(ハビエル・バルデム)は、配達先のラバ商人の娘フェルミナ(ジョヴァンナ・メッツォジョルノ)を一目見るなり、恋に落ちる。
熱烈な手紙を送りつづけるフロレンティーノ。
やがて彼女も彼の手紙に心動かされ、二人は結婚の約束を交わすのだが、娘を名もない電報配達人と結婚させたくない父親の手で、フロレンティーノとフェルミナは引き離されてしまう・・。

数年後、フェルミナは医師として名高いフベニル(ベンジャミン・ブラット)と結婚。
それを知ったフロレンティーノは悲嘆にくれるが、彼女への永遠の愛を胸に誓い、再び愛を告白できる日まで生涯待ち続けることを決意するのだった・・・。

ノーベル文学賞作家として名高いガルシア=マルクスの代表作「コレラの時代の愛」

コレラの時代の愛 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1985))コレラの時代の愛 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1985))
(2006/10/28)
ガブリエル・ガルシア=マルケス

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名作として評判のこちらの原作を先に読んでいたのですが、実はこの小説、読みとおすのに私、非常に時間がかかってしまいました。

あまりに緻密に描かれた登場人物たちの生涯・・でもその人物たち(特に肝心かなめのフロレンティーノとヒロイン・フェルミナ)がどうしても好きになれない~~。
もう勝手にやってくれ~~とまで思う始末(苦笑)

なので、ページをめくる手が止まる・・止まる・・(汗)
でも、逆に苦手だ~と苦労したぶん、この小説、きっと生涯忘れることはないのではないかしら。


さて・・そして映画です。
苦手なフロレンティーノはハビエル・バルデムが、ヒロインはあの「向かいの窓」でも美しかった
ジョヴァンナ・メッツォジョルノ!

若い二人が(フロレンティーノの方はハビエルじゃなく若い役者さんが演じていましたが)、出会い、恋に落ちてゆくシーン。
熱病のように恋に浮き立つ二人の表情が可愛くて、あっという間に映画の世界に入り込んでしまったのは自分でも意外でした~(笑)
若いフロレンティーノが、私の想像よりぐーーんと可愛かったのも理由のひとつかも!!


しかし、
しばらく冷却期間?を置かれた二人が再び出会った時、彼女は彼の求婚を断ってしまう。
あまりに心の中だけで燃え上がりすぎた思いにはっと気付いてしまった・・、これまでのことが現実とは思えなくなったフェルミナ。

ところが、フロレンティーノは違います。
この彼女に拒絶されるシーンから、フロレンティーノは若い役者さんからハビエルにバトンタッチされるのですが(ハビエルに変わったとたんに、拒絶・・っていうのも残酷 苦笑)
それから半世紀に渡ってひとりの女性を思い続ける・・そんな情熱を心の奥底に持ち続ける(決して彼女を主人から奪うのではなく!)普通に考えたらちょっと怖いような男をハビエルが演じると・・何故でしょうね、とっても説得力があるのですよね。ありえるかも!!って思ってしまう。


そして、彼女を思い続けながらも・・なんと622人の女性と関係を持った!!という、こちらも驚きの出来事も、ハビエルが演じると・・これもまた無理なく?思えてしまったり。
何かに取りつかれた男を演じるのに・・彼ほどぴったりの役者さんはないかもしれません。

引き離された恋人たち+生涯ひとりの女性を思い続ける男・・という、想像していたようなロマンチックな物語とは違う!!っていうことを先に小説で思い知らされていたからかな~(苦笑)、
原作を読んでいた時・・ちょっと、ちょっと・・それはどうなん!!・・と苦々しく思った部分も役者さんの表情や映像が加わると、意外にすんなり受け入れていたような気がします。



フェルミナをめぐるもうひとりの男性、フベニル医師。
51年間もフェルミナだけを思い、でも、肉体だけはほかの女性たちとの結びつきがあった・・、そんなフロレンティーノよりもぐっと分かりやすい・・というか、親しみを感じる彼とフェルミナのシーンは、私結構好きなんですよね。


喧嘩ばかりだった・・と後に回想しながらも、でも決して彼女の結婚生活は不幸ばかりじゃなかったはず。
夫の浮気に腹を立て、家を出た彼女を迎えにきたフベニル医師の言葉なんて・・じーんときちゃうのです。
実際に結婚生活をしているものにとっては、彼らのシーンのほうが感情移入できるのかも。



ジョヴァンナ・メッツォジョルノは、ここでもやっぱり美しかったーー!
クラシックな美しさ、ちょっと固くて凛として、結構頑固な。
年老いてもやはり美しい・・でも顔は老けても首もとが若いまま(張りがありすぎです・・)っていうところは、ちょっとリアル感に欠けたような気がするのですけど。


老いた二人が見つめあい、語り合うシーンは素敵でしたね。
フロレンティーノの手紙が夫を亡くした彼女の支えになった・・という部分もよく分かるような気がします。彼女に送られた手紙には、心揺さぶられるものがありましたから。


コレラ印の黒旗をあげ、どこまでもどこまでも・・川をくだってゆく船。
これから二人の時間がゆっくりと花開いてゆくのでしょうか・・。

コレラの時代の愛2



内戦とコレラに明け暮れたコロンビアの街。
熱く、情熱的な光を帯びているような南米の美しい風景も心に残ります。
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