2009
07.28

「チェンジリング」

チェンジリング [DVD]チェンジリング [DVD]
(2009/07/17)
アンジェリーナ・ジョリージョン・マルコヴィッチ

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1928年ロサンゼルス。
息子ウォルターと幸せな毎日を送る、シングル・マザーのクリスティンを突然の不幸が襲う。
一人留守番をしていたはずのウォルターの失踪・・。
必死で警察に捜査を依頼するクリスティンだが、警察の態度は冷たいもの。

そして5ヶ月後、息子が発見されたとの知らせに驚き喜ぶ、クリスティンの前に一人の見知らぬ少年が差し出された・・。「あなたの息子ウォルターです」・・と。




母子もの、しかもいなくなった息子を探す母親の物語・・と聞いただけで、もうすでに胸が痛くなってくるのですが・・、
この「なんていうことが行われたんだーーー!!」と激怒する物語は実話なんですよね(涙)

母一人、息子ひとりで(しかもなんて健気なウォルター少年!)一生懸命生きている親子が、こんな辛い目にあう上に、頼りのはずの警察の、なんていう腐敗ぶり・・。

発見された少年(この子も・・なんていうか・・、ため息がでます)が最愛の息子ではないと主張する彼女に対する、あの警部の横暴さや非道な行為に
ええ、もう怒りがどんどんと積み上がってきて・・・血管キレそうになってしまいました(怒り!!)

こんなことが本当に行われていたなんて(精神病院に強制収容されていた女性たちのことも!)、あまりにひどい、ひどすぎる~~!!
腹立ちまぎれにクリスティンが「女性なのに・・」ってためらうような口汚い言葉をスクリーンに向かっていっぱいぶつけてしまいましたよ。



そんな中、涙を溜めながらも必死で息子の捜査を依頼するクリスティンの姿・・同じ母親として手に力が入りっぱなしの鑑賞でした。
女性としての優雅さも持ち合わせながらも(お化粧濃すぎるけど、この時代の流行なのかしら 苦笑)気丈に、そしてとにかく必死に・・必死に訴え続けるクリスティン。

彼女と一緒に耐えに耐える前半の展開から、差しのばされた救いの手に少しほっとするのもつかの間、あの恐ろしい牧場の事件の発覚・・、ウォルター少年の失踪とこちらの事件の関係に心拍数もまた上がりっぱなし。

後半は、腐敗した警察との闘いに立ち上がる人々の姿・・と最後まで見ごたえのある作品でした。
警察の腐敗と闘い続ける牧師(ジョン・マルコヴィッチが素敵)とその仲間たち・・いつの時代にも正義を守ろうとする人々の存在って嬉しいですね、本気で嬉し涙が出ちゃいましたよ。


クリスティンや警部、牧師に精神病院で出会った女性、大人たちもそれぞれ印象的でしたが、
この映画、少年たちも心に残りました。
短い登場でしたがもちろんウォルター少年、そしてなぜウォルターを名乗るのか・・謎の少年と、
牧場で働かされていたサンフォード・・、5年間行方不明だったデイヴィット。
生まれた場所や、境遇の違いでさまざまな道をたどることになった彼らの姿。その影にはやはり大人たちの存在や影響が大きいんですよね。
サンフォード少年が涙を流して告白するシーンには、心が震えました。これからもずっと罪の意識を背負って生きてゆくであろう少年を思うと・・・。




重いテーマに、決してハッピーエンドと喜ぶことはできない展開でしたが(ゴードンについては警察とは別の意味で恐ろしい!あの刑の執行シーンも・・)でも最後には暖かい思いが残る・・。
まさに、そうクリスティンの言う「hope」でしょうか、その余韻に包まれたのでした。



イーストウッド監督、音楽のセンスも素敵だわ~。
心に響いてくる、あのピアノの旋律がとても印象的でした。

そして、あの時代の街の風景(冒頭のモノクロの街の風景が・・だんだんとカラーになっていくシーンが素敵でした)や、婦人たちのファッションも雰囲気ありましたね。
その頃に話題となった映画の話もちらりと出てきて・・そういう会話の粋さも嬉しかった~。


最後にフォトグラフィーに監督のショットを見つけたので、貼っておきましょうか。

とっても「らしい」ファッション♪素敵です。
作品の中では涙を溜めた瞳が印象的なアンジーの、キュートな笑顔もいいですね~。

チェンジリング

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