2009
07.08

「スローターハウス5」

スローターハウス5 [DVD]スローターハウス5 [DVD]
(2009/05/13)
マイケル・サックスユージン・ロッシュ

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1972年制作の本作、知る人ぞ知る映画らしい。(監督はあの「スティング」のジョージ・ヒル・ロイ!)
そして原作も知る人ぞ、知る、名作とか・・。

なぜ、今DVD化?なのかはわかりませんが、往年のファンにはとっても嬉しい出来事でしょう。
映画も原作もどちらも全く知らなかった私も、そのおかげでこの作品に出会えました!!


スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF 302)スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF 302)
(1978/12)
カート・ヴォネガット・ジュニア

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こちらが、原作。



でも、この作品って、ストーリーを説明するのがとっても難しい~(汗)
原作も前知識もないままに見始めた私には、映画を見始めて・・そのストーリー展開に??・・と戸惑いの連続でした。


第二次世界大戦中のベルギー戦線にいる若き日のビリーの姿(雪の中を進む冒頭のシーンは印象的です)が映ったかと思えば、次のシーンでは、終戦後妻と暮らすビリーの姿が映し出され。

そうかと思えば、舞台はまた戦争下のドイツ、ドレスデンへと移り変わり、次には幼いころのビリーの姿が。



なんと、このビリー、時間を超越して、自分の意志と関係なく、過去や未来や、現在へと・・飛び回ることができるということらしいのですが(トラルファマドール星人に囚われる!なんてシーンが出てきて思わず目が点!になってしまいました)
ここにきてもまだよく飲み込めない私でしたが、
でも、ビリーとともに、彼の人生のさまざまな時間、さまざまなシーンを過去、未来、現在と・・時間を超越して体験していくうちに・・。


それはただ逆行したりするのではなくって、巻き戻ったり、早送りされたり。
見せられるビリーの数奇な人生に・・だんだんと魅せられていってしまいました。


中でもやはり戦争下でのビリーの姿からは目が離せませんでした。
ドイツ兵から与えられた、あの女性物のコートを着たビリーの姿は・・印象的でしたね。
題名にもなっているスローターハウスとは、屠殺場のことだとか。
映画の中ではドイツ人将校がシュラハトホーフ=フュンフ(Schlachthof Fünf))と言っていましたが・・。
ドレスデンでのスローターハウスに押し込められて捕虜生活を送るビリー。
ドレスデンといえば、あの悲劇的な爆撃が行われた街です、原作者も実際にドレスデンでの捕虜生活を体験されたのだとか。

爆撃前のドレスデンの街の美しさ、そこに暮らす人々の姿に胸が痛みます。



原作はSF小説・・だし、このビリーの時間旅行はトラルファマドール星人に与えられた能力・・ということらしいのですが、でもこの作品、普通の?SFもの映画とはまた違う、不思議な雰囲気をもった作品でした。
なにより、一種のタイムトラベラーであるビリーが、自分の人生のいろんな時間を訪れることができても、その時間も場所も選べないし、そしてそこでの歴史も変えることはできない・・という。


「良いところだけ見ていればいい」
この不思議な体験の中で、自分の死の場面も見てしまった・・ビリーのこの言葉が切なく響きます。



バッハのピアノ曲を使った音楽もとても印象的です。
原作もぜひ読んでみたい作品です。
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コメント
お邪魔します~
これ面白そう。全然知らなかったのですが
↑の感想読んで興味わいてきました・・★
音楽、バッハなんですね・・いいわ~~
探してみます~~
みみこdot 2009.07.10 14:43 | 編集
追加。
7周年おめでとう~~★
お祝いあとになってしまってごめんね。
7年すごいですよね。
瞳さんが頑張っているのみて
私も頑張ろう~~という気持になりますわ。
これからもどんどん素敵な本&映画紹介してね~~
みみこdot 2009.07.10 14:55 | 編集
>みみこさん、
お祝、ありがとう~♪
映画と本の感想をこのブログに始めたのが去年なんだけど、新しいブログが嬉しかったのか(笑)すごく挙げてるの。
でも今年はちょっとペースダウン(苦笑)。
だけど、無理しても続かないのでマイペースで頑張ります~♪
私もみみこさんたちのところにお邪魔して、いつもやる気をもらってます。うわ、これ面白そう~!!っていろいろ作品を教えてもらったり。
これからもよろしくお願いします~。

「スローターハウス」古い作品なので、宇宙の設定とか、ぷぷって感じのところもあるのだけれど、なんともいえない情感のある作品なのですよ~。
みみこさんにもぜひ見て欲しいです。音楽、素敵でしたよ♪
dot 2009.07.12 12:42 | 編集
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