![]() | クリクリのいた夏 [DVD] (2001/02/23) ジャック・ヴィルレジャック・ガンブラン 商品詳細を見る |
第一次世界大戦後、復員兵ガリスは、ふと立ち寄った沼地に住み着いてもう・・12年を迎えようとしていた。
いつかは旅立ちたいと思うガリスだけれど、酒好きで生活力のない隣家のリトンと彼の子どもたちが心配でたまらない。
豊かな沼地の自然は彼らに日々の糧を与えてくれるけれど、暮らしを支えるために森ですずらんを摘んでブーケを作ったり、あらしの次の日にはエスカルゴを取って売りにいったり。
そんな日々の暮らしの中、ガリスはひとりのメイドに恋をする。彼女の名前はマリー。
そうして、事件はもうひとつ・・。
酒場で酔ったリトンがいさかいをおこし、ボクサーのジョーから恨みを買ってしまうのだ・・・。
知らなかった・・。
まだ見ていない・・、こんな素敵な作品があったなんて・・。
「画家と庭師とカンパーニュ」のジャン・ベッケル監督の作品です。
この作品が大好きという、映画のサイトのお友達から教えていただきましたよ、ありがとう〜♪
舞台は1930年代、物語は、リトン家の可愛い末っ子5歳のクリクリの思い出話・・として語られるのですが、
「沼地の人々のその夏の物語」は私の心にも忘れられない思い出・・になりそうです。
美しい沼地の風景、そこで暮らすガリスとリトン。
何を任せても大丈夫!しっかり者のガリスと・・正反対、ちょっぴり怠け者ですぐワインを飲んじゃう・・うっかり者のリトン。
ガリスを演じるのは、ジャック・ガンブラン。
蔵さんに似てる?(笑)なんて思いながら見ていた彼、でもどこかで・・と思ったら、「マドモワゼル」の彼でしたね。
ちょっとぎょろっとした目が最初は怖そうに思えたのですが、リトンを怒りながらもほっとくことができないその優しさ。
時折みせる寂しげな顔や(たぶん戦争の傷跡は深く彼の心に残っているのでしょうね。彼の闘った場所の名前を聞いた時の、あの黒人復員兵の驚いた顔!)
でも、クリクリや友人たちに向ける笑顔・・・どんどんと彼に恋していっちゃいましたよ(笑)
あぁ・・マリーになりたい〜♪
そんなガリスにおんぶしちゃってるリトンですが・・でも全く憎めないですよね。
毒がない・・っていうか、ガリスにたしなめられると・・笑ってそれを受け入れてるし、意外に敏感だったりするんですよね(ガリスとマリーのこととか )

このシーンのふたり、可愛いです。
そんな二人と、沼地に訪れる友人たち。
詩とジャズを愛し、洒落者で裕福なアジス、彼もまた魅力ある人物でしたね。
エスカルゴを取りに行く3人の珍道中(笑)
エスカルゴが苦手なくせに、しかもスーツなんて着こんで・・普通だったら厭味なはずなのに、全くそれを感じさせない・・・アジスの生まれ持っての上品さっていうのでしょうか。
「来てよかった〜」のリピートに噴き出してしまいました(笑)
かっては沼地に住んでいた・・という富豪の老人ペペも交えた彼らの姿。
境遇も立場も違う彼らですが、それぞれに恵まれているところもあり、でもそれぞれに満たされない部分もある・・。
幸せってなんだろう・・、自由ってどんなことをいうんだろう・・。
彼らの姿を暖かく、優しいまなざしで見つめる・・監督の視線が、その問いの答えのような。そんな気がしてなりません。
時折織り交ざられる・・ボクサーのジョーの強面顔に(コリン・ファレルに似てるこの方は・・・元有名なサッカー選手なんですね!)この平和を破る・・なにか起こる?・・とドキドキしていたら。
こちらもまた、なんともいえない味わい深いシーンが待っていました。
映画の後半では、しのびよるヒトラーの影なども感じさせて次の大戦の足音が聞こえてきます。
「自由とは好きなように時間を使う事だ。何をし、何をしないのか、自分で選び、決めることである。」
平和な時代が・・・過ぎ去っていこうとしている・・夏。
ガリスのその後に思いを馳せながら、この素敵な物語が私の今年の夏の宝物になったなあ・・としみじみ。
ラストシーンでは思わず自然に涙がこぼれました。
最後に


ガリスの素敵なウィンクもつけておきましょう♪
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