2009
03.25

「ミスト」

ミスト [DVD]ミスト [DVD]
(2008/09/17)
トーマス・ジェーンマーシャ・ゲイ・ハーデン

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激しい嵐の翌日、湖の向こうに立ち込める霧・・・。
息子とスーパーへ買出しに出かけたデイヴィッドは、途中すれ違う軍の車の多さに何やら・・ただならぬ気配を感じる。


「霧の中に何かがいるーー!!」
なじみのスーパーで買い物をしていると・・、鼻血を出しながら一人の男がスーパーに飛び込んでくる。

気がつけば、外には・・あまりにも深い霧が立ちこめていた・・・・。




原作はキング、そして監督はフランク・ダラボンと聞けばやはり思い出すのは「ショーシャンクの空に」と「グリーンマイル」   。
前の2作品は忘れられない作品ですが・・この「ミスト」もまたテイストは違いますが、忘れられない作品になりそうですよ~~~。


深い霧のためにスーパーに閉じ込められた人々・・。
彼らを襲う恐怖の数々・・。

霧の中に潜むものや、それらが襲ってくる様子とかは、確かにホラー映画(しかも微妙にB級っぽい?)なのですが、
どんどんと恐怖が高まっていく人々の様子や、その心理がとてもリアル・・そして見事に人間ドラマなんですね。


霧の中に潜む「モノ」に一致団結して立ち向か・・・・・ってくれないのですよ、これが。


力になってもらおうとするのに、非現実的な出来事をまったく理解しようとしない隣人の弁護士、
この悪夢のような出来事を神の裁きだとして人々を説き始める狂信的な女性。

他にもひとりひとりの人々の描写が、とんでもないくらいリアルで怖いんです。
顔みしりの人々・・普段心の中で思っていることがいろんなシーンで爆発したりして・・。




特にもう・・圧倒されるのがマーシャ・ゲイ・ハーデン演じる狂信的な女性ミセス・カーモディ。
普段は誰も彼女の言うことになど耳を貸さない、嫌われ者。
最初は彼女の言葉など無視していた人々なのに、そのあまりにも堂々とした言葉や態度が・・パニックに陥った人々の心を揺るがしていって・・。

やがて、彼女に先導されてしまう、集団心理の怖さ。


怖いのは・・外の霧の中に潜むものだったはずなのにーーーー!!
どんどんと、店の中の方が怖くなってくるのです。
人の心の脆さ、そして残酷さ・・。


このあたりの見せ方、緊張感の高まり・・あぁ・・もうドキドキ・・・心拍数が上がりっぱなしです。



もし、自分も一緒にスーパーに閉じ込められていたら・・いやだよ、いやだわ・・・・。
どうしたらいいんだろう・・と思わずパニックに陥ってしまうのです。
そしてミセス・カーモディの姿に「この女どうにかしてーー!!」と思いつつも・・・でも、もしかしたら・・もしかしたら・・弱い心はこういうとき、きっぱりとはっきりと言い切ってくれるものにすがり付いてしまうものかもしれないなんて思ってしまう怖さ。






(このあとネタバレっぽくなりますので、未見の方はご注意を~~!!)





異常な集団心理に陥った店をなんとか出て行くことが出来たデイヴィッドたち・・。
霧の中、ライトをつけた彼らの車が出て行くのを・・スーパーの中から見つめる人々。
普通だったらやった!!脱出だーー!!と思うはずのあのシーンの、なんとも重苦しく不安なこと・・。


そしてその不安感はラストに向けてどんどんと高まっていくんです。

映画史上かってない震撼のラスト15分・・というコピーつきのラストについては、これはもう、いろんな意見、感じ方があると思いますが。

「どうにもやりきれない」思いでいっぱいになるっていうことは間違いなしですよね。
途中、もしや、もしやと思いつつ見てはいましたが・・・あぁ・・でもそれはないよ~!!と思う後味の悪さ。


救われないんだもの~~~(涙)

霧は晴れたのに・・・心は逆に霧の中・・っていうくらいどよよ~~んとしてしまったラスト。
おまけに、駄目押し(最初にスーパーを出て行った女性の再登場)まであるんですから・・。デイヴィッドとともに、心が崩れていきそうでしたよ。

いつもどうにかして、希望や救いを見つけようとしてしまう私ですが、そんな思いも打ち砕されてしまいましたよ。

いやはや・・・とても忘れられそうにない作品ですね。


霧の起こった原因といい、スーパーの中に溢れてくる狂気といい・・・やっぱり一番怖いのは人間なのかも。
そしてこれはもしかしたら・・そういう人間のおごりに神様が下した審判なのか・・という思いが心をよぎって・・。
はっ・・・・!!

これでは・・これでは、あの場にいたらミセス・カーモディに洗脳されてしまうんじゃ・・。
とたまらない恐怖が、またじわじわと・・。



そうそう、映画のラストこれは映画オリジナルとか・。
原作はまた違ったラストだそうなので、読んでみようかなと思います。
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