fc2ブログ

Slow Dream

縁あって・・・本や映画と巡りあう。




「帰れない山」 :: 2023/11/22(Wed)

帰れない山

都会育ちで繊細な少年ピエトロは、山を愛する両親と休暇を過ごしていた山麓の小さな村で、同い年で牛飼いをする、 野性味たっぷりのブルーノに出会う。
まるで対照的な二人だったが、大自然の中を駆け回り、濃密な時間を過ごし、たちまち親交を深めてゆく。
やがて思春期のピエトロは父親に反抗し、家族や山からも距離を置いてしまう。

時は流れ、 父の悲報を受け、村に戻ったピエトロは、ブルーノと再会を果たし…

                              <公式サイトより>



2022年のイタリア・ベルギー・フランス合作作品。

北イタリアの山麓、少年たちの物語・・・・くらいの知識でなんとはなしに見始めた作品だったのに、魅入った~~
140分間、終わらないで、まだ終わらないで~~と願うくらい、もっとずっとずっと二人を観ていたかったナ。

帰れない山5

トリノで暮らしている少年ピエトロは夏の間だけ、北イタリアの山麓にある小さな村で過ごすのですが、過疎化の進む村で唯一の子どもであるブルーノと出会い、一気にピエトロの夏が色づいていく~。
とにかく、全編、山々の風景、木々、森、空、雪・・・、圧倒的な自然美、映像美に声もなく見入ってしまう。春、夏、雪深い冬、移り変わる四季の中、少年たちは大人になり・・・。

帰れない山4

ルカ

えっ!?(成長した)ピエトロ、ルカ・マリネッリやん~~~
とテンション爆上がりですよ~!(^^)!・・・っていうか、キャスト知らずに見たんかい!?

青春時代は離れていた二人が、ピエトロの父の死後再会し、変わることのない友情を抱き続けながら、互いの道を探し続ける姿がゆっくり、じっくりと描かれていく。
その関係はさらり~と友情と言ってしまうよりももっと深い濃さを感じて、中盤(二人で家を作るシーンあたり)とか、「ブロークバックマウンテン」を思い浮かべたりなんてしたんだけれど、それともまた違う、(ピエトロの父の)二人の息子のような、山に見守られながら育っていく、ソウルメイトのような。強い結びつきを感じました。

世界の中心には最も高い山があり、その周りを海、そして 8 つの山に囲まれている。8つの山すべてに登った者と、最も高い山に登った者、どちらがより賢いのか?
古代インドに伝わるこの話をピエトロがブルーノに話す場面があります。
世界を放浪するピエトロと、育った山に居続けるブルーノ・・・、それが二人のそれぞれの居場所であり、互いの人生なのでしょう。
ただ単に山で牛を飼い過ごしたかった、ひとりの山の男でありたかったブルーノの最期はショッキングではありましたが、どこか予見できるような、最後もまた自分で選んだ、ブルーノらしいものであった気がしました。

「帰れない山」このタイトルの意味が分かった時、こみ上げるものがありますね

物言わぬ自然の映像美が語り掛ける力の大きさ、俳優陣の繊細な演技も素晴らしかった~

帰れない山3

反発したまま、別れてしまった父親が(かって)登頂したルートを追い、その心情を感じ取る・・・こういうシーンも沁みたヨ。
素晴らしい作品でした。
これはぜひ!パオロ・コニェッティの原作も読んでみたい!!


でもでも、こんな壮大で濃密なドラマを見ながらも・・・食いしん坊な私は、ブルーノのチーズと固いパンでサンドイッチとか美味しそうだなあとか、山にはやっぱり琺瑯のカップが似合うよねぇとか、思ったりもしていたのでした(*^-^*)
  1. 映画タイトル(か行)
  2. | trackback:0
  3. | comment:4
<<図書館で発見♪クリスマス映画2本 | top | 「ウエスト・エンド殺人事件」>>


comment

瞳さん、こんにちは!
わーい!感想早々に拝見出来て嬉しいです。

>友情と言ってしまうよりももっと深い濃さを感じて、中盤(二人で家を作るシーンあたり)とか、「ブロークバックマウンテン」を思い浮かべたりなんてしたんだけれど、それともまた違う、

そーなのよね。
私ったら勝手に見る前は、ブローク系になるお話なのかな?なんて思っていたら違っていたわ。
とはいえ、普通の友人というよりは特別な関係だったね。
ソウルメイトっていうのが当たってる。

原作読んだら、もっと色々な事が解るのかな?(解りたい、知りたい)って思っちゃって。
あの女性の事とか。友達だったけど、、ほんとの処はどうだったんだろう?とか・・・色々気になる点が多々・・・。

ところで「丘の上の・・」も、こちらも、なぜか両方TBダメだったわ。
  1. 2023/11/22(Wed) 13:09:32 |
  2. URL |
  3. latifa #SFo5/nok
  4. [ 編集 ]

>latifaさん

こんばんは。
こちらこそ、さっそくコメントありがとう♡

あっ!latifaさんもブローク系かな?って思ったのね。
そうそう、なんていうか特別感があったよね。
「そこにいてくれるだけでいい」と思える人ってやっぱり特別だと思うわ。
ピエトロのお父さんを巡っての関係もあってか、兄弟のようなところもあり、結びつきが強かったよね。

原作、すっごく気になる~。うんうん!彼女のこともそうだよね。あとお父さんやお母さんとの部分も原作ではもっと詳しく書かれてるのかな。

TBいつも(貼ってくれて)ありがとう。FC2さん、TBできないときがあるの何故なのかなあ。

  1. 2023/11/23(Thu) 19:30:48 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

瞳さん こんばんは。
なんだか良作の香りがします。この作品、見たいなー。
(今はアマプラ有料のようなので、無料になる時を逃さないようチェックします)

雄大な自然、男たちの友情と、ブロークバックマウンテンを彷彿とさせますね。
ルカ・マリネッリが出ているとお聞きして、期待度MAXです。

私は、アルプスの自然を舞台にした物語ということで、お話をうかがいながら「ベル&セバスチャン」を思い浮かべたりしました。
いつか見る日を楽しみにしています。
  1. 2023/11/26(Sun) 22:48:43 |
  2. URL |
  3. セレンディピティ #.usTzc9U
  4. [ 編集 ]

>セレンディピティさん

こんばんは。
本作、何気なくネットレンタルの発送待ちに入れてて(キャストもちゃんとチェックしていなかったのですが!(^^)!)とても良かったです。
ルカ・マリネッリの作品を見るのは4作目なのですが、どんどん好きになっちゃう(笑)

自然美が壮大で素晴らしくて、これ映画館で観たかったなぁと思いました。
図書館で原作を借りたのですが、昨日一気読みしてしまいました。原作も素晴らしかった♪
いつか機会があればぜひご覧になってみてください。

「ベル&セバスチャン」未見なのですが、アルプスの山が舞台なのですね。検索で出てきた少年とワンちゃんが可愛いですね♡

  1. 2023/11/27(Mon) 19:23:31 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

comment


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://teapleasebook.blog26.fc2.com/tb.php/1483-790f7a96
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)