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Slow Dream

縁あって・・・本や映画と巡りあう。




高松市美術館「フィンランドのライフスタイル」&映画「トーベ」 :: 2023/05/13(Sat)

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高松市美術館 開館35周年記念「フィンランドのライフスタイル~暮らしを豊かにするデザイン~」展に行ってきました♪
フィンランドの暮らしから生まれた数々の名作椅子やガラスや陶の器などが一堂に会する展覧会、
ロビーには楽しい体験コーナー(*^-^*)

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アルヴァ・アアルトのアームチェア パイミオ、ず~~っと座っていられるワ、心地よすぎ~♡

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1932年に誕生した、イッタラの中で最も長い歴史を誇るアイノ・アアルト シリーズのグラス&お皿。水の波紋からインスピレーションを得たリング状のデザインが美しい。
下はオイバ・トイッカのバードシリーズ。全て手吹き技法で作られてて1つ1つ違う個性豊かなガラスの鳥たちに見惚れます。

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壁面にずらり並んだレリーフやプレートオブジェが楽しすぎる~♪お花や自然をモチーフにしたものが多くてかわいい。

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ファブリックやテキスタイルもこんなに~~!!

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我が家でも使ってるイッタラ定番の「ティーマ」食洗機もOKという普段使い出来る丈夫さと、シンプルでどんなお料理にも合う、ありがた~いデザインです。

画像貼りすぎ~~!!いや、でもこんなもんじゃないんですよ~~。
1930年初頭から時代を超えて今なお愛され続けるものや、近年のデザイナーたちによる、家具や陶器、ガラス、テーブルウェア、テキスタイルなど、フィンランドの生活を彩る逸品約800点!!
しかも!!カメラ撮影ぜ~~んぶOKという太っ腹(笑)


北欧のデザインって、芸術的な美しさと生活にもちゃ~んと密着した実用性、両方あるのが素晴らしいなぁ~と改めて感動しました。長く愛され、使い続けられるわけですね。
こんな素敵な展覧会を全国に先がけて高松で一番に開催してくれたことにも驚きと感謝♡


そんな北欧熱上がったタイミングでアマプラで『トーベ』発見しました♪
2020年製作フィンランド、スウェーデン合作。

トーベ


第二次世界大戦下のフィンランド・ヘルシンキ。
激しい戦火の中、画家トーベ・ヤンソンは自分を慰めるように、不思議な「ムーミントロール」の物語を描き始める。
やがて戦争が終わると、彼女は爆撃でほとんど廃墟と化したアトリエを借り、本業である絵画制作に打ち込んでいくのだが、著名な彫刻家でもある厳格な父との軋轢、保守的な美術界との葛藤の中で満たされない日々を送っていた。
それでも、若き芸術家たちとの目まぐるしいパーティーや恋愛、様々な経験を経て、自由を渇望するトーベの強い思いはムーミンの物語とともに大きく膨らんでゆく。
                             <公式サイト ストーリーより>



「ムーミン」の原作者として知られる、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの半生をつづったドラマということで、気になっていた作品でした。
でも「ムーミン」は何冊か読んでるけれど、トーベ・ヤンソンについてはほとんど知らず・・・、勝手にターシャ・チューダー的なイメージを抱いていたので、本作で知ったトーベの姿に驚きました!!

トーベ2

厳格な上に彫刻が芸術の最上と信じている父親との確執、自分の表現したい絵画で認められない苦悩を抱えつつ、並行して描き続けたのが「ムーミン」でした。
自由を愛し、性という枠にもとらわれずひとを愛し、繊細でありながら一途に情熱的~!!
煙草をふかし、お酒を飲み、踊る、踊る~~!!エネルギッシュ!!

スナフキン

アトスはスナフキンのモデルとか新聞紙で作った帽子を被ったシーンにピン!ときたけれど、正直、それ以外はスナフキンのイメージではなかったワ。
ヴィヴィカとトーベが秘密の言葉でしゃべって笑ってる場面は、まさに(ムーミンに登場する)トフスランとビフスラン
だけど、本作決してムーミン誕生秘話のようなお話ではなかったな~。あくまでトーベの、芸術と愛と情熱的な生き方を描いたドラマでした。
「ムーミン」たちはそんな彼女とともにずっと傍にあったような・・・そんな存在に思えました。

何作か読んだムーミンシリーズ、持っているのは「ムーミン谷の冬」です。
真っ白な雪に閉ざされたムーミン谷で、パパとママと冬眠していたムーミンがどうしたわけか春が来ないうちにたった一人、眠りから覚めてしまう。はじめて知る冬の世界でさまざまな生き物と出会い、冒険を繰り広げるお話なのですが、

何があっても決して目覚めなかったママが、風邪をひきそうなムーミンのくしゃみで目覚め、お湯を沸かし、おさとうとしょうがとしなびたレモンを混ぜてかぜくすりを作ってくれるシーンが好きです(笑)
キャラの中ではママが一番好き♡(ちなみにママのモデルは自身の母親だとトーベは語っているそう)
そして印象的なのは、春に目覚めたスノークのおじょうさんがクロッカスの若芽をガラスで守ってやればいいと提案するのに対して「自分の力でのびさせてやるのがいいんだよ。この芽も少しは苦しいことにあうほうがしっかりするとぼくは思うな」というシーン。

映画の中で、愛するヴィヴィカに自ら別れを告げたトーベの姿と重なったのでした。
そういえば「ムーミン谷の冬」に出てくるトゥーティッキ(おしゃまさん)は、その後彼女が人生をともにするトゥーリッキがモデルです。映画でトゥーリッキ役の女優さんが登場したとき、すぐにトゥーティッキ(おしゃまさん)だ!!と(*^-^*)

知識が豊富で夢見がちで、永遠の少年、冒険好きのムーミンパパは誰がモデルなんだろう?そこがちょっと気になります~。
あ、でももしかしたらトーベはムーミンであり、パパであり、ミイでもあり、ミムラねえさんでもあるのかもしれません。
  1. 映画タイトル(は行)
  2. | trackback:1
  3. | comment:10
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comment

フィンランドスタイル、すてきです〜🎶
洗練されすぎてると冷たい印象を受けてしまうものですが、北欧のセンスって、洗練されつつも、とても暖かみがあるんですよね。
ファブリックがすてき。でも北欧のものって、普段使いの割に、けっこうお高い!

トーベ・ヤンソンをモデルにした映画があるなんて知りませんでした。
ムーミンは私も1.2冊読んだだけです。子どもの時読んで、ちょっと不気味で不思議な世界でした。私が好きなのは、やっぱりミイかしら(笑)
  1. 2023/05/16(Tue) 22:09:54 |
  2. URL |
  3. tonton #-
  4. [ 編集 ]

瞳さん☆
そうそう、この椅子!ノルウェーで使っていました!!
シンプルで飾り立ててなくて、実に座りやすいんですよね♬
瞳さんはイッタラをお持ちなのですね?? 私はアラビアのムーミンシリーズしか持ってないのですが、唯一自慢は陶器のムーミン一家(高さ20センチ、ムーミンは15センチほど)があるんです♬

トーベは私もアマプラで見つけて、気持ちが邪悪じゃなかったら次に見ようと思ってました(笑
ミムラ姉さんとミーとスナフキンの他にも全部で36人の異父兄弟がいるって不思議だったのですが、もしかしたらトーベの恋愛観が映画にも描かれているのかしら??
  1. 2023/05/17(Wed) 00:22:26 |
  2. URL |
  3. ノルウェーまだ~む #gVQMq6Z2
  4. [ 編集 ]

>tontonさん

おはようございます。
>北欧のセンスって、洗練されつつも、とても暖かみがあるんですよね。
おお!!まさにその通りですね。
自然やお花がモチーフの作品も大胆さと可愛らしさが混在してて、力強さも感じました。
ファブリック、いいですよね~。tontonさんソーイングされますものね。そうそう!!お値段は張りますよねぇ(>_<)
展覧会でもグッズ売り場にアンティークの食器まで並んでいて目の保養だけしてきました(笑)

>ちょっと不気味で不思議な世界でした。私が好きなのは、やっぱりミイかしら(笑)
物語とか世界観とか、結構不思議怖いところありますよね~♪
ミイ!私も好き~(*^-^*)

  1. 2023/05/17(Wed) 08:35:12 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

>ノルウェーまだ~むさん

おはようございます。
おお!!ノルウェーではパイミオ使われてたんですね♪いいな、いいな~、写真撮りすぎてあげられませんでしたが、展覧会では家具(椅子やテーブル)の展示も多かったです。
北欧の食器大好きなので、少しづつ集めています。イッタラはおしげなく普段使いできるのがいいです。
一番のお気に入りはフローラのグラス、可愛いんです~♪
ムーミンシリーズ、いいですね~、まあ~!!陶器のムーミン一家!!素敵、ステキ。

「トーベ」想像と違った作品でしたよ~。まだ~むさんの感想もぜひ伺いたいな。
>全部で36人の異父兄弟がいる
驚きですよね!!!
トーベ、奔放なのか、一途なのか、自分の気持ちにとても正直な人だと感じました。
  1. 2023/05/17(Wed) 08:44:36 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

瞳さん、展覧会の写真一杯見せてもらえて、すっごく嬉しかった、ありがとうー!
私もフィンランドのアート、雑貨、家具とか大好き。
色合いとかデザイン素敵だよね。
こんな企画をやってくれるなんていいなあー。四国ってセンス良いよねー。

で、トーベ。
瞳さんはムーミンに関して知識があったから、より一層イメージと違って驚いたんじゃないかな。
でも先に知っていたからこそ映画を見て、あ!あれは!って反応出来る処が色々あって楽しめたでしょう。
私はムーミンってちょっとしか知らなかったのよね。
  1. 2023/05/17(Wed) 10:04:06 |
  2. URL |
  3. latifa #SFo5/nok
  4. [ 編集 ]

>latifaさん

こんばんは。
写真、こちらこそ見てくれてありがとう。
どれもこれも絵になる素敵なものばっかりだったから、実はここに挙げた写真の5倍くらいは撮ってるかも(笑)
latifaさんも好きなのね♡いいよねぇ~(*^-^*)
この展覧会をなぜに四国の高松で最初にやってくれたのか!!謎だけど(笑)いいもの見れたわ。

「トーベ」TBもありがとう。
そうそう、なんか勝手にイメージが出来上がっていたので、映画を見て驚いたんだけと、観てよかったわ。
ヴィヴィカとの関係とか、すごくいろんな部分で影響があったんじゃないかな~とか想像しました。確か竜が出てくるお話があったと記憶してるんだけど、映画でヴィヴィカのこと、竜と言ってましたよね。

ムーミンは娘が大好きで、マグカップとかもプレゼントしてるんだけど、今度この映画の話をしてみようかなと思ってます。おススメできるか?と言われるとちょっと複雑だけど!(^^)!

そうそう!!latifaさん、「何食べ」新シーズンが秋から始まるってネットで見たわ~!!もうご存じかな?これ、latifaさんに話さなきゃ!!って♪
楽しみすぎる~~♡

  1. 2023/05/17(Wed) 20:17:43 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

こんばんは。
「トーベ」ご覧になったのですね。
>ターシャ・チューダー的...同感です。
波乱万丈の人生を送ったトーベ。
映画を見てムーミンとトーベが全くガッチしなくてびっくりでした。
ムーミン好きにはおすすめではないかも?

さて「フィンランドのライフスタイル」も素敵ですね。
北欧は家具や食器がとてもおしゃれで大好きです。
  1. 2023/05/17(Wed) 23:53:38 |
  2. URL |
  3. margot2005 #-
  4. [ 編集 ]

瞳さん、こんばんは。
フィンランドのライフスタイル展、以前予告?してくださった時から
楽しみにしていました。
食器にテキスタイルにファニチャーと
点数もたくさんあって、フィンランドデザインを満喫されましたね。
シンプルで洗練されたデザインも、ぽってりとした民芸テイストのデザインも
どちらもすてきです。どちらも、北欧デザインらしいですね。

美術展にあわせて映画をご覧になるというのもすてきですね。
ムーミンにほっこりしたイメージを描いていましたが
そういえばほっこりだけではない深遠さを
アニメからも感じ取れたな... と思い出しました。
  1. 2023/05/18(Thu) 00:21:29 |
  2. URL |
  3. セレンディピティ #.usTzc9U
  4. [ 編集 ]

>margot2005 さん

こんにちは。
コメントありがとうございます。
トーベ、想像と違った人物でした!!なんとなくですが、もっと晩年に書かれたお話かな~とも想像していました。
そうですよね~、ムーミン大好き♡という人にはちょっとお勧めしにくいところありますね。

北欧の家具や食器、雑貨、なが~く愛されているものが多いですよね。デザインも素敵♪
少しづつ取り入れているのですが・・・お値段が高いのが・・・(>_<)
展覧会ではたっぷり堪能しました(*^-^*)
  1. 2023/05/18(Thu) 17:14:26 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

>セレンディピティさん

こんにちは。
楽しみにしてくださってありがとうございます。
そうなんです~!!こんなにたくさん展示されていると想像してなくて、嬉しくて、すごく長い時間堪能しました(*^-^*)
そうですよね~!!シンプルでシュッとしたデザインがあると思えば、花や自然を取り入れた温かみのあるデザインもあり・・、どちらもいいですね♪

偶然ですが「トーベ」を発見して、こういうのも出会いだなあと感じました。
>そういえばほっこりだけではない深遠さを
アニメからも感じ取れたな... と思い出しました。
そうでしたね~!!ちょっと不思議感というか、独特の感性も感じ取れるお話ですよね。トーベはとても自由な感性を持った人物でした。ムーミンにもそういうところが出ているんでしょうね。
  1. 2023/05/18(Thu) 17:21:31 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

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