
90年代、ニューヨーク。
作家を夢見るジョアンナは、老舗出版エージェンシーでJ.D.サリンジャー担当の女上司マーガレットの編集アシスタントとして働き始める。
昼はニューヨークの中心地マンハッタンの豪華なオフィスに通い、夜はブルックリンにある流し台のないアパートで同じく作家志望の彼氏と暮らしている。
日々の仕事は、世界中から毎日大量に届くサリンジャーへの熱烈なファンレターを処理すること。
小説の主人公に自分を重ねる10代の若者、戦争体験をサリンジャーに打ち明ける退役軍人、作家志望の娘を亡くした母親――心揺さぶられる手紙を読むにつれ、飾り気のない定型文を送り返すことに気が進まなくなり、ふとした思いつきで個人的に手紙を返し始める。
そんなある日、ジョアンナが電話を受けた相手はあのサリンジャーで…。
<公式サイト ストーリーより>
24日からホールソレイユさんで上映が始まった『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』観てきました!(^^)!大好きな地下スクリーン♡

先に読んだ原作のイメージとは全然違った!(ジョアンナを演じる)マーガレット・クアリーが可愛い♡
映画と原作は別物・・・と感じていますが、まさに本作はその典型だったように思います。
サリンジャーから贈られてきたファンレターに込められた想いから、これまで読んでこなかったサリンジャーの作品に向き合うことで自分の内面を見つめることになる。やがて作家となったジョアンナ・ラコフの自叙伝は、どちらかというと内面的な物語でした。
映画はもっとぐっと躍動的!!キュートなジョアンナの恋や仕事、出版エージェンシーの仲間たちとの関係も原作よりずっと濃く、なにより驚いたのは(原作では電話でしか登場しない)サリンジャーも登場しました!!最後まで顔は見せないんですよね~、ニクイな。

サリンジャー作品にさまざまな想いを込めたファンレター。送り主が画面に登場して語りかけるシーン、こういうのも映像でこそだと思うし、
新人の女の子にサリンジャーと小さな出版社の社長の顔合わせを偵察?させるなんて、老舗のエージェントなら、ない、無い!と思いつつも、ドキドキと面白いシーンも用意されていました。
他にも映画ならではのお楽しみがいろいろ。
(原作では)手紙でしか登場しない、ジョアンナの大学時代の恋人も画面に登場!!
二人で踊るダンスシーンで、ジョアンナの動きがとても綺麗なことにビックリ!マーガレット・クアリーってアンディ・マクダウェルの娘さんなんだ!!4歳からバレエをやってたとか、なるほどですヨ。
どこがいいのか、原作でもさっぱり理解できなかったジョアンナの相手同棲相手ドンは、ダグラス・ブース君でしたよ~、こういう役も上手いナ

原作では最後に(後に)作家になったジョアンナの日々が少し語られるのですが、映画ではエンドロールにも何もそのことには触れていませんでした。サリンジャー久々の出版話のその後の苦い顛末も・・・。
こうしてみると、作家ジョアンナ・ラコフさん個人の物語というよりは、もっと一般的に、若い女の子が恋をし、仕事に就き、さまざまな人に会い、中でも特別なサリンジャーとの出会いで夢を諦めず追い続けることになった、青春の1ページ的な物語になっていたなあと感じました。そういう意味では邦題もぴたりときます!
90年代でタイプライター!?と驚いたボスの(というよりサリンジャーの)こだわりのタイプライターや、社内に飾られたサリンジャーはじめ、数々の作家の写真。
老舗の出版エージェントの社内の雰囲気も良かった。
アガサ・クリスティ、フィッツジェラルド、J・ブルーム、さまざまな作家の名前が登場するのもワクワクします。
そして、ジョアンナのキュートなファッション。

シガニー・ウィーバーがボス役と聞いて、映画は出版社界の『プラダを着る悪魔』的なお話?と想像したけれど、違っていましたネ。
自分のやり方をしっかり持っているけれど、(お抱え作家が離れて行ったときは)ジョアンナに意見を求め、自分の失敗も認める。弱さもみせる女性でした。
でも、ファッションは『プラダ~』同様とっても決まってる!!




エージェント社内や、ジョアンナの部屋、本棚が登場するシーンも多くて楽しい。
サリンジャーの作品を読み返したくなりました。
- 映画タイトル(ま行)
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| trackback:1
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| comment:8
あの主役の女優さん、やはりアンディさんの娘さんやったんですか!
似てるなあと思ってたんです。
アンディさんは好きな女優さんやったんですが、最近見なくなりましたよね。
この映画は地下にある映画館が良く合うと思います(笑)
- 2022/06/26(Sun) 21:49:29 |
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- ゾンビマン #-
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こんにちは。
ご覧になったのですね。
ミニシアターにピッタリのドラマでした。
>老舗の出版エージェントの社内の雰囲気も良かった...
雰囲気ありましたよね。壁のポスターとかniceでした。
ダグラス・ブース好きです。出番が少なくてちょっと残念。
マーガレット・クアリーの今後に期待です。
- 2022/06/27(Mon) 17:14:02 |
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- margot2005 #-
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>ゾンビマンさん
こんばんは。
いつもコメントありがとうございます。
おお~!!ゾンビマンさん、似てるなあ~って気が付かれてたのね。目とかすごく似てますよね。可愛いかったな~。
母アンディさんは、今「レッド・ライト・ハンド」っていうサスペンスアクションもの撮ってますよ~。なぜ知ってるかって?それは私の好きなオーランド・ブルームが出てる作品だからです(爆)
本作、老舗の出版エージェントの雰囲気が、ソレイユさんの地下映画館にぴったりでした。
- 2022/06/27(Mon) 20:11:44 |
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- 瞳 #-
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> margot2005さん
こんばんは。
コメントありがとうございます。
こういう作品ってミニシアターにぴったりですよね~。
壁のポスター、本棚、タイプライター、そしてあの、飾り物のようなパソコン!(^^)!
いいな~、こういうところに勤めたいな~って思いましたよ(笑)
ダグラス・ブース、私も好きです♡時代物衣装も似合いますよね~、本作ではめちゃめちゃカジュアル(ほとんどTシャツ?)でしたが。
マーガレット・クアリー、動きもとても綺麗な女優さんですよね。今後が楽しみです。
- 2022/06/27(Mon) 20:16:29 |
- URL |
- 瞳 #-
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瞳さん、こんばんは。
本作、きっと私好きそうだな...見たいっ!と思っていたのですが
いつの間にか夜遅い回での上映しかなくなっていて
結局見損ねてしまいました。
原作を読むと、映画を見てがっかりしたということがままありますが
本作は、映画ならでのシーンや躍動感があって
とてもすてきな仕上がりになっているようですね。
配信になったら是非見たいです。
- 2022/06/27(Mon) 23:18:26 |
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- セレンディピティ #.usTzc9U
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>セレンディピティさん
こんばんは。
本作、セレンさんきっとお好きだと思います♡
原作を読んだとき、どんな風に映画化するのかな?と思っていたのですが、想像以上にチャーミングな作品になっていました!!
ファンとのやりとりとか、サリンジャー作品を読んでの内面の変化とかはもちろん原作の方がしっかり描いていましたが、映画ではそれはちょっと描きにくいですものね~。
キュートで可愛いマーガレット・クアリーのジョアンナにぴったりの若々しくて躍動感のあるお話になっていました。
ファッションも見ていて楽しかったですよ~。
配信になったらぜひ観てみてくださいね(*^-^*)
- 2022/06/28(Tue) 21:26:12 |
- URL |
- 瞳 #-
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瞳さん、6月頃にご覧になっていたとは!!
その頃は、私この映画の事全く知らずにいたから、この記事も印象に留まらずに記憶の彼方に流れて行ってしまってたんだなあ・・・。
>ホールソレイユさん 大好きな地下スクリーン
行ったことは無いけれど、きっと素敵な劇場なんだろうなあー。いいなあー瞳さんの近くには洒落た劇場やカフェとか色々ありますよねー♪
瞳さんはやっぱり映画への愛情があって、感想も温かくて素敵だなー♪
私はなんとなく思い入れも無く見てしまったから、普通に感じてしまったんだなあ・・。
- 2022/12/26(Mon) 09:20:28 |
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- latifa #SFo5/nok
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>latifaさん
こんばんは。
コメント&TBありがとう。
(そちらのBBSで読んだわ)検索してくれてたんですね。いつもありがとう♡私も時々自分の記事を検索することあるんだけど、「・」とか抜けただけで出てこないのよね~。結構厳密?よね。
ホールソレイユさん、香川で唯一の単館系映画館なんですよ~。特にこの地下スクリーンは隠れ家的な雰囲気でね、大好きなの。一時期閉館していたことがあるんだけど復活してくれて・・・いつまでもあって欲しいなーー。
きゃ~~、嬉しすぎる言葉だわ(*^-^*)
たぶん、原作読んでたし、本が登場する映画には甘めです(笑)
- 2022/12/26(Mon) 21:08:36 |
- URL |
- 瞳 #-
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うーん、面白くないわけじゃないんだけど、面白かった!って程でもなかった。3つ★
- 2022/12/26(Mon) 09:08:53 |
- ポコアポコヤ 映画倉庫